日々の雑感(2019年1月〜6月)

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6月30日
今年上半期のベスト本を選んでみました、以下のとおりです。

    エリザベス・ドネリー・カーニー「アルシノエ二世」
    張愛玲「中国が愛を知ったころ」
    小池登・佐藤昇・木原志乃(編著)「『英雄伝』の挑戦」
    川島重成・古澤ゆう子・小林薫(編)「ホメロス『イリアス』への招待」
    山之内克子「物語オーストリアの歴史」
    吉川忠夫「顔真卿伝」
    丹羽宣子「〈僧侶らしさ〉と〈女性らしさ〉の宗教社会学」
    ビアンカ・ベロヴァー 「湖」
    巽由樹子「ツァーリと大衆 」
    ユーディト・W・タシュラー「国語教師」
    Angelos Chaniotis Age of Conquests

こうやって並べてみると、男性の書き手だけ、というのは顔真卿の伝記だけではないかと思われます(洋書をいれるとハニオティスもですが)。 一寸普段は手に取らないようなジャンルの本を読んでみたり、色々やってみたらこういうことになりました。下半期はどんな本が読めるのか、そし て年間ベストはどうなるのか。

6月29日
ブログがグーグルにひっかからない問題は諦めました。今のところのサービスが終わり、別の所に移るときに何らかの方法を考えます。 なんかもうめんどくさくなってきたので、、、、。

ここ1ヶ月以上間が開いてしまいましたが、諸般の事情により忙しかったため、このコーナーを弄るほどの余裕が持てなかったという 事が大きいです。サイトを更新したり、普段通りの仕事をしたり、趣味に没頭したりする時間がとれるのは、やはり家庭で何事もなく 過ごせているときしかないですからねえ。

5月24日
今日は一体何があったのかと思うぐらい熱くなった。初夏って一体どこへ行ったのかとも思いましたが、もう1週間で6月か、、、。 そりゃ熱いか。

5月、6月は学会が色々とあるようで、歴史系の学会、西洋史の学会や古典学の学会もこの時期に集中しているようです。先週は 静岡で学会があったようですが、静岡というと、なんかレアというか生の部分があるハンバーグが人気らしいと言う話を聞き ました。ステーキのレアとかちゃんと火の通ったローストビーフと、中がレアな挽肉の塊では全く違うと思うのですが。表面と 違い中は汚染されにくい(全く汚染されない訳ではない)ということで、ローストビーフとかレアステーキとかはまあなんとか なっているわけですが、挽肉の場合、どんなに安全管理をしていると言われてもどうしても不安になるんだよなあ。件の店は 工場での処理や輸送にも相当気を遣っているようですが、そこをマネした店が何かやらかすと、過去のユッケ騒動のときみたい な事になりかねないと思うんですが。。

個人的にはハンバーグはしっかり焼いてあって、みっしりしているタイプが好みです。あと、外食のハンバーグって具材にあまり 野菜が入っている感じじゃないよなあ。なぜだろう。人参とかピーマン、玉葱をたっぷり入れるとさらに美味しくなると思うのですが。 口当たりとか肉汁とかを考えるとない方がいいのかもしれませんが。

5月19日
Mac OSをMojaveにしてみた。セキュリティ関係の設定が少し前と変わった感じもするのと、ブラウザのフォント表示が微妙に変わった ような気もするくらいか。ただ、なんとなく重くなったようなところも。

今日知ったこと、資生堂アネッサは女性用だったのか。いやはや、今まで普通に使っておりましたが、そんなことは知らなかった。 日焼け止めとして結構効果があったので使ってきたのですがねえ、、、、。これの広告を巡ってごたごたが生じているのは知って いましたが、それに対するコメントで「女性用なのに」といった意味の文言をいくつか見かけました。日焼け止めに男用も女用も あるのかというと、正直私には分かりません。あまり焼きすぎない方がいいと思えば、強力な日焼け止めを使うだけであり、かつ 汗や水にも強い方が助かると言うことで選んでいたのですが、男女の別を気にする方がそんなにいたのか。

5月17日
以前、自分のブログでも2014年のお薦め本としてとりあげたHugh Bowden Alexander the Great (Oxford Univ. Press)の邦訳が 来月に出る予定という情報を得ました。書影もでていたりします(こちらにあります)。 なんとなく、かなり昔に出たBosworth のConquest and Empireとにた ような色合いと雰囲気の表紙に見えますね。

以前英語で読んではいますが、これは買わないと。とはいえ、普通の伝記ではないので、普通の伝記っぽい本を読んでから改めてこれを 見た方がおもしろく読めるような気がする本ではあります。

5月12日
結局タグなどは元に戻してみました。別にグーグル先生は気にしないで好きにやることにしました。

とりあえず、サイト、ブログが更新に引っかからないときもありますがまあいいや。めんどくさいし。 ちなみに、本の感想をいくつかアップしています。Chaniotis,A.Age of Conquestsとか。

5月5日
Google先生のところに登録されないので、一寸タグを弄ってみた。前にグーグル先生よりもらったタグを一個削ってみた。はたしてどうな る。

それはさておき、本日は天気も良く、一寸遠出した。西荻窪にて、一寸変わったトートバッグをみかけ、そういう物が売っているとは 思わず、使い勝手も良さそうだったので購入して、早速使ってみたが、なかなか良い感じ。丈夫そうなので重い本を入れても良さそうだ。 その後某所へ。新帝即位を記念した小規模な展覧会を見学。それにしても、お公家さんがお金に困って帝からもらった飲み会の器などを 八百屋とかにぽいぽいあげていたというのが、経済的困窮を感じさせるエピソードとして印象に残りました。

ゴールデンウィークももうすぐ終わり、果たして社会復帰できるんだろうか。

5月4日
何故か、3月及び4月、そして5月に更新したブログの記事が全くと言ってもいいほど検索に引っかからなくなっています。Google大先生 から何らかのペナルティでもうけたのでしょうか。2月まではきちんと記事が検索で引っかかるのですが、なにがあったのやら。まあ、 こちらではどうせ何をしても仕方ないと思うので放置するしかないです。

歴史記事に少し手を入れました(サリッサについての記事)。最近読んだ本の内容が結構興味深かったので。

4月30日
いよいよ、明日から令和元年ですね。果たしてどんな時代になるのか。

おとといの雑感で書いたアレクサンドロス大王の小説、入手しました。が、これがなかなかすごい本で、上下合わせると約1500ページ のハードカバー2冊という語学の辞書2冊分くらいあろうかという分量です。内容的には、アレクサンドロス大王の生涯を描くという ことで、私としては結構馴染みのあるテーマのせいもあり、サクサクと読み進めておりますが、大抵の人は分厚さを見て買い控えるの ではないかという気がしてしまいました。

この本を読んでいて、何かを書き上げる過程で何かを断念してまとめ上げることが必要であり、編集は書かれたもののうち生かすべき ところは生かし捨てるべきところは捨てるということがいかに大事かということがよくわかりました。著者の方も、調べたことを全て ぶちまけているわけではなさそう(フィリポス王の事績で軽く触れてスルーされているところもある)、しかし膨大な会話文はもう少し 削ったほうがよかったのかなという気がします。会話文が大量にあり、それでかなりわかりやすくなっているところがありますし、人物 像が会話を通じてはっきりしているところもあるのですが、そこをもう少しうまくまとめられたらなあと。

これが文庫本数冊の分冊だったら、もっといろいろな人の手にとってもらいやすかったんじゃないかと思います。そこが惜しいなあと。 著者がアレクサンドロス大王について書きたいという思いの熱さが感じられるだけに、そこがちょっと勿体無い。まあ、まだ上巻の 序盤までしか読めていないので、終盤まで行くとまた違う感想が出てくると思います。

4月29日
もう直ぐ平成も終わりますが、令和になったら何を更新しようかな。歴史記事の更新は正直いろいろな事情によりしんどいところがありますが、 なんかできるといいなあ。でも、多分読書感想と雑感をいじる程度だろう。

それはさておき、平成の時代、ネットをめぐる環境はいろいろと変わりました。個人サイト、掲示板、チャットと言ったものは今やすっかり すたれ、ブログの流行も対して続かず、いまはリアルタイムでダラダラと呟くか盛った何かを公開して周りから注目を集めたがる、そういう 感じでしょうか。リアルタイムで飛び交う話題も、興味深いものもありますが(新刊情報や書誌情報をつかみやすくなったのはありがたい)、 なんというか、まあ、全世界に向けてそれ言ってどうするといいたくなることも見かけます。まあ、ネットにはあまり期待しないで生きて いこうかなと。

世の中はいろいろ変わりますが、うちはサービスが終わらない限り、今のスタイルで運営しようかなとは思います。ローテクそのものなつくり のサイトですし、ブログはコメント欄を意図的に閉じていたりしますが、これでやっていきます。

そして、ブログの記事を更新し、スカルノの本について感想を書き上げてアップしたのですが、ふとニュースを見るとそのインドネシアで 首都を移転することが閣議決定されたという見出しが出ていました。ジャカルタ一極集中をなんとかしようとしたためだそうですが、はて さてどうなるか。それにしても自分の読んでいた本と関係あるニュースが出てくると、なんとなくテンションが上がってしまいます。

4月28日
もうすぐ新元号にかわるんですね。なんとなくまだ平成が続きそうに思ってしまいますが、気がつけばあと数日。

令和元年5月1日にこ んな歴史小説が出るようです。

著者の名前がなかなか見かけない名前だったこともあり、別の本で似たような名前の人を見たなあと思ってちょっと調べて見たところ、 小説家としては筆名でいくつか作品を出しつつ、東部ユーラシア史研究者として本や論文をいろいろと出している方だということがわかり ました。唐や突厥、吐蕃などの専門をされている方が、アレクサンドロス大王に興味を持ち、小説を書こうと思わせたものが何だったのか、 個人的にはなかなか興味深いところがあります。東部ユーラシアにおける諸勢力角逐の歴史をおうなかで、ユーラシア西部からやってきた 征服者をここまで駆り立てたものが何だったのかということに興味を持たれたのでしょうか。

今回は東洋史研究者が歴史小説を書いたという事例で、歴史学者が歴史小説という点では(研究とフィクションという違いはありますが)、 何となく近いことをやっていたりするようなものですね。たまに、全く専門外のことを小説で書くという方もいたりします(ミステリー小説 を執筆しオール讀物新人賞をとってしまったインド史研究者がいたりします)。小説を書くにせよ、研究論文を書くにせよ、いろいろと 根拠となるものは集めてこないといけないでしょう。あまり突拍子もない設定で小説を書くと破綻するみたいですし、、、。まあ、その あたりのいい加減さがある種の味わいを感じさせる本もあるとか聞いたことはあります(realな鬼ごっことか、、、)。ただ、いろいろと 根拠となるものを集め、それを吟味した上で、そこからあえて自分の想像力による創作を交えてかけるのは小説の強みなのかなあと。研究 論文でそれをやると、、、、。

当該書籍については、書店で見かけたら買って読んでみようかなあ。なんだかんだと言って、アレクサンドロス大王関連の本をみかけると つい読んでみたくなるので。

4月19日
少し前の雑感で、3月以降のブログ記事が検索に引っかからないと書きましたが、その状態はいまだに続いています。何が何だかわからない ですが、仕方ないか。自然に解決するのを待つことにします。

掲示板の方でちょこっとふれた「ヒストリエ」の新刊ですが、どうやら6月には出るようです。連載ペースは非常にゆっくりで、いまだ 東方遠征が始まる気配がないという「ヒストリ」の展開ですが、作者も他の仕事をちょいちょいしながらの執筆になっているようです。 漫画の書き方には人それぞれのスタイルがあると思いますが、全てを一人で描くというのは少々厳しいのかもしれません。「寄生獣」は うまい具合に適度な分量できっちりと話をまとめて終えたように思いますが、あれは奇跡的なことだったのでしょうか。

4月14日
大学の入学式の祝辞がなんか一部の人々の間で話題になっているみたいですね。一応読んで見ましたが、この祝辞の役割としては、 古代ローマの凱旋式で凱旋将軍の背後にいる解放奴隷、宮廷における王の道化のようなものなのだろうと思いました(まあ、演者 が新入生を歓迎するよりも自分をアピールする場として利用したという感じもしますが)。あるいは、ランバ・ラルの「見事だな・・・。 しかし小僧、自分の力で勝ったのではないぞ。そのモビルスーツの性能のおかげだという事を忘れるな!」のようなものかなあと。

死すべき人間であるということを自覚しておけというわけではないですが、自分だけの力だけでそこまで上がってきたと思うのは少々 傲慢ですね。自分を支えてくれた他人がいなかったら、そこにたどり着くまではもっとハードというか、たどり着けなかった可能性も あるということは気に留めておいて損はないかなと。そこからどういう風に変わっていくのかは本人次第なのでしょうけど。

それはさておき、ある属性にあることを原罪のごとく語る人っているんですね。そういう発想の元で大量虐殺もおきているけれど、 本気で世界の半分近くを滅ぼす気なんでしょうか。冗談でなく、言っている本人たちはそういうつもりなのかもしれませんね。

そして、この祝辞を絶賛する人たちのなかには、自分は入学式の祝辞を聞いて、自分への挑戦だと思って真剣に聞いていたということを おっしゃる方もいたりします。すごいですね。まあ、そういう人だから専門職つけるんでしょう。何も覚えていないというか、ちゃんと 聞いていたかすら怪しい私には無理なわけだ。

4月7日
4月になり、新年度も始まりました。やはり年度始めは忙しい、、、。

それはさておき、私は読んで面白かったと思うものについては別にブログでも感想を書いています。こちらへ ただ、最近といいますか3月以降に更新した記事が検索に引っかからない状態になっています。何があったのかわかりませんが、 グーグル大先生の検索ではみつかりません。2月の記事はどちらも見つけられるのですが、3月以降にアルゴリズムが変わった とか、何かあったんでしょうかね。

まあ、いずれ登録されるだろうし、適当に放置しておきますか。最近読んで面白かった本(3月以降)をあげておくと、 「『英 雄伝』の挑戦」「帰 れ ない山」「〈僧 侶らしさ〉と〈女性らしさ〉の宗教社会学「1905 年」「ホ メ ロス『イリアス』への招待」、 こんな感じですね。4月はまだまだ長いので、本はもうちょい増えますが。この辺りが検索でちゃんと引っかかってくれるといいんですが。

3月27日
「トルコ至宝展」行ってきました。品数は少ないですが、それほど混んでおらずじっくりみることができました。行ってよかったです。

そして、感想を書いている時にミュシャ展の感想をアップするのを忘れていたことに気がつきました。両方ともすでにアップしてあります。 日々の雑文というところから入って見てください。
ト ルコ 展の感想はこちら。
ミュ シャ 展の感想はこちら。

3月17日
この前の雑感でオスマン帝国関連の話題を書いたから、というわけではありませんが。

3月20日から、六本木の国立新美術館において「トルコ至宝展 チューリップの宮殿 トプカプの美」という展覧会が開催されるようです。 トプカプ宮殿に収蔵されているオスマン帝国の宝物をいくつか持ってきてくれるようです。また日本との接点についても何か触れるのかも しれません。講演会の題目にそれっぽいものがありましたが、展示品にそれに関係するものがあるかどうか。

オスマン帝国の展覧会、2007年にオスマン帝国の展覧会があり、2003年にはヒッタイト、ビザンツとセットでごっついエメラルドの短 剣な ど トプカプの財宝がきた展覧会がありました。その後はどこかでやっていたような気もしますが久しぶりに見に行けそうなところでやってくれ ます。時間をうまく作って見に行きたいところです。去年は一回も展覧会感想をまとめなかったので、久しぶりに書こうかな。

2月26日
今年の東京大学の世界史の問題がオスマン帝国だったようです。問題文を見ると、冷戦終結から話が始まり、政治的混乱、対立、紛争が生じ、 とりわけオスマン帝国の支配領域ではいくつかの大規模な紛争を経験し、今日に至るということが書かれています。そして、それらの歴史的 起源はオスマン帝国がヨーロッパ列強の影響を受けて動揺した時代にまで遡るということでまとめられています。なお、問題はこうしたことを 踏まえて18世紀半ばから1920年代までのオスマン帝国の解体過程について、帝国内の民族運動や帝国維持を目指す動きに注目しつつ説明 する ことがもとめられています。

問題自体は、なんとなく予備校や塾で予想問題的に作っていそうな、いわゆる「受験世界史」的な問題だなあという感じがします(昨年の ような思い切った出題のほうがおもしろそうですが)。旧オスマン帝国領での大規模な紛争というと、真っ先にバルカン半島の旧ユーゴ内戦 関連はでてくるでしょう。また、湾岸戦争やイラク戦争、パレスチナをめぐる問題、「アラブの春」とその後の混乱なんかも思い浮かぶかも しれません。思い返して見ると、平成の30年と少しの間というのは、国際問題だけでなく、当初の楽観的な雰囲気は何処へやら、色々な意味 でややこしい状況になっていった時代のような気がします。

それはさておき、問題自体は、帝国領内での民族運動(アラブ人、ギリシア人、セルビア人など)の話と、帝国維持の試み(セリム3世の 軍の近代化に始まり、マフムト2世のイェニチェリ廃止、西欧式軍制導入と集権化、タンジマートとミドハト憲法、オスマン主義、 アブデュルハミト2世とパン=イスラム主義、青年トルコ革命とその後といったところか)にふれながら、オスマン帝国が解体した過程を 書いていくということになるでしょうか。そんなにひねくれた問題かというと、そこまでではないだろうと思います。

2月2日
ある道の専門家ではあっても、別のことに関してはその辺の一般人程度の意認識でしかないのに、別の分野のことについてわかったような 口を聞くという状況を実社会であれネット上であれ時々目にします。往往にして、そういう態度の人は、自分はすごいことを言っていると 思ってしまっていたり、自分の発言のレベルが問題視されているのに言論封殺を受けているかのような反応を示したりするだけでなく、 そのような自分をなんとか正当化しようとして無理の上にさらに無理を重ねていくこともあります。

言えばいうほど、自分の専門以外のことに対する認識の浅薄さが露呈していくだけなのだから、そろそろやめたほうが良いのではないかと おもうのですが、そういう人は何をいってもどうせ聞かないので、見守ることにします。

と書いたのですが、自分の読みの浅さを突っ込まれているだけなのに、専門家じゃなきゃ発言してはいけないのかなどと世迷いごとをいう 方が、「読解力」だの「リーディングスキル」だのをいっているだけなら壮大なコントとして楽しめたのですが、権力振りかざして 自分のブラックリストに載ったやつはしばくぞといいだしているようで、、、、。 末法の世にはふわさしい人であり、行いなのかも しれませんが。

1月23日
行こうと思っていたら、いくつかの展覧会がすでに終わっていた、、、、。

昔の芸術作品というと、聖書やギリシア・ローマの神話などをモチーフにしたものが多いですが、そこには現代の感覚から見たら 正直これはどうなんだろうと思う題材もあったりはします。それを見て人は何を考えるのか、どういう反応をするのか。みてみると、 声高に批判する人、そういうモチーフなのだから仕方ないという人などなど、いろんな人がいますね。

どっちでもいいけど、芸術作品を見た感想について、正解・不正解はないということをしばしば耳にしますが、さすがに頓珍漢 なこと言っていたら不正解として処理していいと思うんだけどなあ。

1月17日
ブログの方に、「ヒストリエ」を読むときの参考になりそうな本をいくつかリストアップして掲載してみました。

それを書いていて、やはりフィリポス2世の伝記、後継者戦争の歴史については、一定水準以上の、信頼できる書籍を単独で出して欲しいと 改めて思うようになりました。フィリポス2世単独の本はもう半世紀近く前にでたきりですし、後継者戦争のあたりについてはヘレニズム時代 の本の序盤で扱ってくれるとはいえ、邦語で読めるものはいずれもかなり昔の本ばかりです。

昨今の出版事情の厳しさなどを考えると、難しいとはおもうのですが、この辺りについての単独で扱った本は洋書ではあります。それを どこかで翻訳して出すとか、誰かが気合で書き上げるとか、そう言ったことを期待したいです。

1月13日
色々な出版社の近刊情報などを見て回ると、こんな本もそのうち出るのかと楽しみにあるものが結構あります。ヒュー・ボーデンの「アレクサンド ロス大王」 は原著も持っていますし、そっちを読んだ時に感想も書いて見ましたが、邦訳が出るという情報が二年くらい前から出ています。ただ、いつ出るの かは全く わからないですし、発売したと出版社サイトでは書かれていても実際に本屋に並んでいないことが結構あるところから出てくるので、果たして読む ことは できるのか心配ではありますが。(なお、感 想は こちら。

個人的にはボーデンのアレクサンドロス大王は、何か別の本を読んでから改めて読んだ方が面白い気がするんですが、そこのところはどうなん だろ う。でも、まずは邦訳が出ることに感謝しないといけませんね。こういう本を出してくれるところ自体がなかなかないわけで。

1月10日
そういえば、去年は展覧会関係の記事や映画関係の記事を1本もまとめてかかないまま終わってしまった感じがします。いえ、ちょこっとは 展覧会は見に行ってはいましたが(雑感にもそれらしきことは少し書いてあったりします)、長い感想を書こうと思っても書く余裕がなく、 また長時間きちんと見るのは難しく、で、結局感想はなしということに。

いや、まあ、なんか一人で行くのが行きづらいんですよね、最近。色々な事情がありましてね。

それはさておき、来週から東京国立博物館で顔真卿展が始まります。中国文化史で、中国の書家というと王羲之とならんで必ず登場する 人物です。私個人は残念ながら書を見て楽しむという素養は無いということは自覚しておりますので、一応見にはいこうかと考えては いますが多分ささっとみて終わりという感じになるでしょう。感想もそんなに長文はかけないと思いますが、世界史好きとしては、 顔真卿は安史の乱で自ら兵を募り安禄山の勢力に対峙したということで興味はあります。

人生のどこかで、書を見て、どこをどう見て楽しむのか、その方法を教わってみたかったと思う今日この頃です。字の書き方に人 のなりがあらわれるということなのかもしれませんが、どういうところをどのように評価しているのかなどなど、気になることが 多く、そういうものをある程度知っていると面白さ、凄さがわかるのかな。

個人的には、書道というと、いっぺんかいてしくじったあと、なぞり書きを繰り返してなんとか形だけ似せようとして、かえって失敗 したことを思い出します。昔は筆と墨でものを書いていたわけですが、書き物をしていて、反故にするほどでは無いけれど、なんとなく 微妙に変な文字を書いてしまったりした時、どうしていたんでしょう。「あ、なんかこれ読みにくそうだし、ちょっと補正かけるか」 という感じでなぞる人はいなかったのかな?いてもおかしくない気がするのですが、、、、。

1月1日
あけましておめでとうございます。サイト開設から気がつけばもう15年と2ヶ月ちょっとということになります。この間、公私とも色々 あり、どうしても更新が読書と雑感ばかりになっているような気がします。そしてホームページサービスも昔懐かしいジオシティーズが 今年の春でなくなるなど、どんどん縮小されていっています。うちもサービスが続く限りは残していこうと思いますが、どうなることやら。

では、今年もよろしくお願いします。なお、先月までの記事はバックナンバーに回しました。昨年のベスト本などはそちらから見てください。

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