日々の雑感(2006年4月〜6月)

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6月30日
久しぶりにDVDを購入してきました。パラジャーノフの遺作といってもよい「アシク・ケリブ」です。前に「スラム砦の伝説」は 見たことがあったのですが(非常に演劇的な表現を使っている映画だと思いながら見ていました)、今回の映画はもっと台詞を抑え、 映像で見せるような感じで吟遊詩人アシク・ケリブの旅を描いていきます。色鮮やかな映像、向こうの色々なグッズをまじえて描かれて いますが(唐突に挿入されてきますのでとまどう人もいるかもしれません)、なかなか面白いですよ。どう見ても張りぼてなトラが 何か可愛らしいです。ストーリーを重視する人から見るとこれは一体なんだろうと考えてしまってよく分からなくなると言うことも あるかもしれませんが、とにかく映像と民族音楽に浸る映画だと思って、このちょっと変わった世界をとにかく楽しんでみてはどう でしょう。

本屋で「興亡の世界史」のパンフレットと見本を発見して持ち帰ってきました。サイズは講談社の日本の歴史や中国の歴史とさほど 変わらないようです。見本としてアレクサンドロス大王を扱った第1巻から2,3頁ほどの抜粋がのせられていましたが、だったら 一番最初に出してほしいなあと思ったり。ま、とりあえず気長に待ちます。

今月の「アフタヌーン」は「ヒストリエ」休載のため、あまり読む気にならず。どうもこのペースで行くと今年は単行本がでないの ではないかという気がします。連載時のものにかなり加筆を加えたりする作業が大変なようです(連載時のときは下書き状態だった ものが単行本ではきちんとしていますので、相当手を入れてるんだろうなと)。はたしてあの村の戦いの結末はどうなるのか、そして エウメネスはその後どうなるのか、色々と気になります。

6月25日
本日は久しぶりに展覧会を見に行ってきました。みたものは「ルーブル美術館展」(東京芸大美術館)です。

展覧会はこんな感じでした。

6月23日
今朝は眠くて仕事にならなかった人も結構いるのではないかと思われます。私は朝起きてきた時点で既に負けているという状況でした ので、あ、またかとおもいながら仕事へ行く準備をしていました。それにしても、今月に入ってからワールドカップのせいで生活のリズム はすっかり狂ってしまっています。もうちょっと早く寝ようと思いつつ、ついつい見てしまうと言うのが現実です。なんだかんだと言って も面白いので・・・。

うちのサイトの掲示板は、いまのところ変な書き込みが大量にあるという状態にはなっていませんが、ときどきそう言うのが最近来ることが あります。ああいう書き込みを見てそのサイトに行く人が果たしてどれくらいいるのでしょう。それとは別にして、掲示板の扱いについて 最近どうしようかとまた考えています。以前も同じようなことをどっかで愚痴っていましたが、まあそのときと同じような物です。

一応うちのサイトもアクセス解析はおいています(あまり詳しくはデータが得られない奴ですが)。見ていると色々なところから人が来て いることが分かるのですが、やはりエウメネス関係で来る人が多いですね。あとはどっかの大学で宿題でもあるのか、学期の節目の頃に なるとそう言うところからのアクセスも少しあるようです。

「史学雑誌」の回顧と展望が出ていたのでギリシア史関係のところだけ立ち読みしてきました。相変わらずマケドニアとかヘレニズム関係 は少なかったのですが、マケドニアのギリシア化に関する論文があるようです。講評は少し厳しめのコメントがありましたが、これはちょ っと探して読んでみたいところです。でも、国会図書館でマケドニアとか入れてもそれらしき論文がひっかからないんですよね。何故だろう。

6月17日
掲示板のほうでサッカーの結果ばかり書き連ねていましたが、それを一つにまとめました。日本代表がオーストラリアに負ける というのは想定の範囲内でしたが、セルビア・モンテネグロがあそこまで弱いとはおもわなかったし、オランダがここまでつま ら無いチームになっていたとは知りませんでした。一方でトリニダード・トバゴの意外な健闘、敗れはしたけれどコートジボワ ールの素晴らしいサッカーがみられたのは良かったですね。あと、低地でもエクアドルが勝てるというのも意外な発見でした。 今年は順当に強豪国が白星を重ねていますが、気候の問題とか大会前に休養期間を長めに取るようにしたことが効いているので はないかとおもわれます。あと、スタープレーヤーで直前に怪我をした人というのはあまりいないということも関係ありそうで す。

6月15日
一寸したメモ2つ。自戒の念を込めつつ。

(1)少々難しい言葉を使ったために離れていく読者にあわせる必要は正直なところないと思われます。あまり突き放すのはどうかと 思いますが(一般向け書籍であまりに難しい言い回しを多用するとか、一般向け新書の中で専門家に向けて語っている議論を補説と称 して延々と書き連ねる)、かといって「教えて君」レベルの処にまで下げる必要はありません。研究書を読む人というのは、ある程度専門 的な知識を持ち合わせている人々や、知的好奇心に満ちた一般人くらいのものであり、こういった人々であれば分からない言葉が あれば、辞書を引くことくらいはするのではないかと思われます(そんなことをしなくても十分分かっている可能性もあるが)。 知の垣根の問題については送り手の問題だけを取り上げるのでなく受け手の問題に目を向けるべきでしょう。「垣根を低くすること」 だけを要求するのではなく「垣根を越える」べく努力することも同時に求めていくことが必要だと思われます。

(2)ある物に対して価値判断を下す際には、価値判断を下す対象についてある程度把握してからにしたほうがよいとおもいつつ、現実 にはそれが出来ていないことも多々あります。やはり視野を広く持ち、色々と調べてから結論を出すべきかと思われます。 例えば、関ヶ原関係だったら笠谷和比古先生の著作は読んでおくべきでしょう。なお、2006年6月号の「歴史読本」では笠谷先生が 関ヶ原合戦の研究動向についてのまとめをしています。また、歴史学における軍事史の位置づけについては「ヨーロッパの傭兵」 (鈴木直志、山川出版社)の導入部分が考える材料になると思います(鈴木氏の意見がすべてではないと思いますが)。


6月14日
ワールドカップも全チームが今日で1試合をおえることになりますが、ここまでの間で思ったことを少々。

  • 面白かったチーム

  • (1)メキシコ

    イラン戦は少々前半でもたついていましたが、後半になってから急にパスのスピードを始めとしてチームのプレースピードが 急速にアップして一気にイランを突き放してしまいました。はじめのろのろしていたのが急にトップギアに入れて飛ばし始めた ようなかんじで、見ていてびっくりしました。あのスピードには正直ついていくのはきついだろうなと。早いパスをどんどん つないで前へ出て行く試合運びをもっと見ていたいです。たのむから決勝トーナメントにでてほしい。

    (2)チェコ

    ボール保有率ではアメリカのほうが高かったようですが、一度ボールがつながり出すともう止められない感じですね。チェコと いうとウルチカ・パスですが、細かいパスを次々につないでいく様は非常に見ていて面白かったです。コレルの怪我が かなり心配ですが、順当に行けばここは決勝トーナメントに出てくるでしょう。

  • 一寸期待はずれのチーム

  • (1)オランダ

    決してつまらないというわけではないんですが、どうも初戦はロッベンばかりが目立ってしまっていました。ロッベンがボールを持つ 事が非常に多く、ちょっと彼が個人プレーに走り気味なところもありました。ファンニステルローイとかみ合ってないような感じが しました。まあ、その辺はこれから何とか調整してくるんじゃないかという気がします。

    (2)セルビア・モンテネグロ

    かつてストイコビッチ、サビチェビッチがいたころとは違うことは分かっていますが、正直なところ初戦は守りに入りすぎていたと 思います。途中から攻撃的な選手を入れたけれど時既に遅し、と言った感じでした。まあ、ここにかんしてはけが人の交代要員を 選んだ辺りから迷走しているような感じです。

  • まあこんなもんでしょうと思うチーム

  • (1)日本

    あれだけチャンスを外していたのではやはり勝てませんね。昔に比べればうまくはなったのだろうけれど、まだまだ足りないところが あるということでしょう。いくらディフェンスが頑張っていてもあれじゃ報われない。あとはジーコのミスだろう。

    (2)ウクライナ

    退場者を出してしまったのもありますが、まだまだ強豪国との間ではかなり差があるような気もしていたので、スペイン相手に勝負に ならないというのも無理はないかなと思います。予選グループは他の2チームを考えると決勝トーナメントに出てくるとは思いますが、 そこで終わりそうな雰囲気が。

  • 大健闘を見せたチーム

  • トリニダード・トバゴ

    大会前は最弱なんて言われていましたが、スウェーデンを相手に退場者を一人出しながら引き分けに持ち込んだというのは勝ちに等しい のではないかと思われます。ユナイテッド三冠時代のFWヨークがボランチでまだがんばっているというのも個人的には何か嬉しい ですね。


    6月11日
    ワールドカップが始まり、夜中に眠れない日々が始まっている人もいるかと思われます。私はどうかと言われると、時間があるとき に見たいカードを適当に見ているといった感じです。日本代表の試合は明日ですが、果たしてどうなるんでしょう。ドイツはあまり つよくないなあとか、コートジボワールよくやったとか、やはりアルゼンチンは手強いなあといった程度の感想しかありませんが、 今日はオランダ対セルビア・モンテネグロ戦、どうなることか・・・・。

    6月8日
    今日は新しいブラウザを投入してみました。Seamonkey1.0.2です。まあ、モジラやネスケと違いはないのですが。また、 ちょっとタグを色々いじってみました。そうしたらこういう色になっています。

    6月7日
    久しぶりの映画館での映画鑑賞は中国映画「ココシリ」にしました。他にも見に行きたい物はありましたが、今週はこれにしておきます。 物語はチベットのココシリ(チベット語とモンゴル語で微妙に意味が違うようです)を舞台に、チベットカモシカの密猟者を追撃する 私設パトロール部隊を描いた映画です。単に美しいだけでなくときに厳しく残酷なチベットの大自然を舞台に、無給で密猟者を取り締まる 私設パトロール部隊の追跡行を描いている映画です。

    過酷な自然の中で生きる彼らの物の見方(特に死生観)は我々とはかなり違う物があるように感じられるところもあります。一寸走っただ けでも高山病でやられてしまう、時々流砂に飲まれる、何も遮る物のないところで猛吹雪に遭う、食べるものなど手に入らない、そう言う 世界で生きるということが物の見方に違いを生み出すということは分かります。しかし、そんな過酷な世界に魅せられ魂を奪われてしまっ た人々、それがこのパトロール隊の隊長や隊員なのです。

    世の中の普通の楽しみを放り出してまで男達はココシリに何を求めているのか、何故過酷な自然の中で命の危険を冒してまで(実際隊員も 死んでいます)パトロールをするのか・・・。これを見て、この人達はなにか狂っていると思う人もいるかもしれません(特に終盤)。 しかし、何かに魅せられてひたすらそれを追い続ける人はどこにでもいるわけで(戦場に取材に行くジャーナリストなど)、ココシリに行く 男達と根っこのところでは同じでしょう。

    往々にして、人は自分たちが理解できるような理由付けをしようとしたり、分かりやすい物語を勝手に作り、それですべてを分かったつもり になっていることがあります。しかしココシリには安易な物語化などできない、人の思い描く物語を上まわる何かがあったのでしょうか・・・。 北京から来たジャーナリストもココシリのパトロール隊長が病気の隊員を見てもらうために毛皮を売れと言っているのを聞いてしまい、その 後で毛皮を売っているのかどうかを尋ねた後にこれでは記事に出来ないと言って困り果てていましたが、もしかしたら彼としてはパトロール 隊=正義、密猟者=悪という2項対立的な物語を仕立てようと考えていたのかもしれません。しかしパトロール隊についていった彼の書いた 記事はそんな安易な物語に駄することなく、多くの人々に衝撃を与え、ココシリを保護区とするきっかけとなったのです。

    6月6日
    6月6日にUFOが飛ぶとドラえもんがかけます(たしか絵描き歌の歌詞にあったような)。また、6月6日ということで確か今日は 「オーメン」の公開初日だった気がします(見に行く予定はないけれど)。

    それはさておき、京都大学総合博物館にて67年前に京都大学の調査隊が現地調査をした際に日本へ持ち帰ってきた遼の皇帝陵の 壁画の一部が短期間ではありますが一般公開されるとか。何とかして見に行けたらいいなあと思うのですが、一寸厳しいか。 滅多に見られる物ではないうえ、一般公開期間が6月9日から18日とかなり短いので一度見逃したら多分見られないだろうと思う ので、旅費がかかるなどの問題はあるけれども見に行けたらいいのになぁとおもっています。

    6月1日
    今年ももうすぐで半分終わってしまうのですね。早いものです。今月はワールドカップがありますが、夜中に試合があると見ることは 無理でしょうから、ビデオにでも撮っておいて後でまとめてみる予定です。ここのところ映画鑑賞のペースはかなり落ちていますが、 時間とお金のあるときに一寸でも見られればいいかなと思っています。あとはレンタル待ちと言うことで。

    この前の日本対ドイツ戦は朝起きてきた時点で既に終わっていましたが、前は3−0(だったかな?)で完敗した相手に2−2だった ということで、まあよかったんでしょうかね。

    5月28日
    5月末から6月始めにかけて欲しい本(邦語文献)が次々に出てきますし、その中には既に見つけて買った物もあります。まずは 長い間待ち続けた「デモステネス弁論集」第1巻と「アレクサンドロス大王東征を掘る」を入手し、後者は既に読み終わり、前者は つまみ食い的に読んでいます。前者はさておき、後者をよんでいて一寸考えさせられるところがありました。

    私は大学時代に古代ギリシア史で卒論を書くことを選び、その中でもマケドニア史を題材として論文を書き上げ ました。その際、当然海外の研究動向も色々としらべて、それから文献や史料を集めてきて書くわけですが、西欧やアメリカの研究 については可能な限り入手して(運良く、間に合わなかったものはありませんでした)、史料とともにそれらも読んで自分の意見らしき ものを最後に付けておしまいという感じになってしまったわけですが、その際にロシア語圏の研究については全く触れずに論文を書き ました。マケドニア史については大体西欧やアメリカのほうで論文や著作を書いている人が多く(特に最近の研究をもとにした概説書 として定評のあるものは英語のものがほとんどで、ドイツ語のものもありますがそれも英訳があります)、西欧やアメリカの研究者でも アレクサンドロスの東征に関して中東や中央アジアのあたりのことについて論文や本を書いている人がいるため(「文明の道」に出てきた ブリアンや一寸前の雑感で名前を出したホウルトなど)、そう言う人の研究を押さえながら東征についても語ろうと思えば語れるところ があります。しかし実際にアレクサンドロスが遠征した地域において長年調査研究を行っている人はいるわけで、中央アジアの辺りで あれば旧ソ連以来現在に至るまで行われた研究成果の蓄積もあるし、今も遺跡の発掘も行われているということが「アレクサンドロス 大王東征を掘る」をよんで非常によく分かりました。こういうのを読むと、語学も含めてもっと色々と勉強しておけば、もう一寸しっかり 調べて書く事ができたのだろうなと昔の自分の不勉強(今もか?)を思い出し、忸怩たるものがあります。

    しかし、日本でこういうロシア語圏の古代史研究の文献や論文って果たしてどのくらいおいてある者なのだろう・・・。

    5月23日
    久しぶりに劇場で映画を鑑賞してきました。見てきたのは「ヴィー・フォー・ヴェンデッタ」、4月の終わりに劇場公開されてから もうそろそ公開が終了しそうだったので見に行ってきました。

    独裁国家となった近未来のイギリス、テレビ局で働くイヴィーは両親を政府に殺され、弟は疫病で死んでいます。ある夜、外出禁止時刻 をすぎて外に出たイヴィーは自警団にからまれていますが、そこに現れた仮面の男ヴィーによってすくわれます。そしてヴィーはいきなり 建物を爆破(裁判所)したり、テレビ局をジャックして1年後の11月5日に何かをやると予告して去っていきます。映画はその1年間を えがいたものですが、その過程で、人々の間に色々な変化が起きてきます。

    イヴィーは今までは何かがあったら逃げるだけの存在だったのですが、恐怖を克服していきます(その過程での変貌ぶりはすごいものが あります)。イギリスの国民も徐々に変わっていきます。一方で独裁者サトラーは11月5日が近づくにつれて恐怖に震え、取り乱し、 疑心暗鬼に陥り、醜態をさらすようになっていきます。力無き弱き者たちがヴィーとの出会いをきっかけに自由を求め、自分で考え、自分 の足で立つようになっていくのにたいし、暴力を駆使し、力で他人を押さえて付けている者が恐れおののくようになるという形で対比され ているように感じました。

    恐怖の克服、自由への目覚めといった事が描かれている本作ですが、一方で暴力の行使は自由と正義のためなら許されるのかという難しい ことも考えさせられる映画だと思います。ヴィーにしても単なる正義の味方というキャラクターではないですし、復讐のために生きている ようなところもあります。そんな彼がイヴィーとの出会いで少しずつ人間らしくなっていくような処も見受けられます。

    こうやって描くと、なんか随分と説教臭い映画のように見えてしまいますが、重いテーマを扱いつつスタイリッシュなアクション映画として 飽きさせない作りになっていると思います。

    5月20日
    かなりまえにIntelプロセッサ搭載のMacがでました。出た当初はまだまだ製品もそろっていないので買っても多分使えない、特に ネット関係についてはセキュリティソフトも不十分な状態ですから無理だろうなと思っていました。しかし最近になってIntelMac対応 のセキュリティソフトも出てきたのと、アプリケーション関係でも大体何とかなりそうかなとめどが立ちはじめたので、ぼちぼち乗り換え てもいいのかなとおもっています。デスクトップだと場所を取るのでこれからはノートにしようかと考えていますが、最近出たMacBookを かおうかどうか思案中です。いや、かっこつけてMacBook Proを買ってもそれを使うほどパソコン使ってないし・・・。

    5月17日
    一寸前に注文していた洋書が届き、それをもとにマケドニア史の記事(フィリッポスの軍隊についての記事)を一部加筆しました。 マケドニア軍のサリッサがソケットでつないでいたという記事を昔「アレクサンドロス大王」(選書メチエ)でみかけたのですが、 その典拠がよく分からなかったために今まで書かずにきました。そうしたら、今回買った本にそのことが取り上げられていて、どうやら 実際に発掘によって発見された遺物からそのように言われていると言うことが確認できました。これでようやくサリッサが2つに分けて 持ち運ぶことが出来たと言うことがはっきりしたので、そのことを記事に書き加えることが出来ました。

    トップ頁に加筆修正は随時していると書いていますが、こうやって資料が手に入ったときに修正していると言うことがおわかり頂けたかと おもいます。

    5月14日
    そう言えば今日は母の日ですね。うちのサイトの内容に絡めるなら、母親ということでオリュンピアスの話題でも取り上げてサイトの記事を 作っておくべきだったかと母の日当日を迎えて軽く後悔しています。こんなときに「王妃オリュンピアス」(森谷公俊、ちくま新書)でも 読むと彼女についてよく分かりますよと行ってお茶を濁してすませるという手もあるのですが、あの本は既に絶版状態で手に入らないという のが現状です。ちくま新書で絶版になった本がかなり後になってちくま学芸文庫から出ると言うこともあるのですが、そうなると値段が1.5倍 位に跳ね上がるというのは勘弁してほしいところです。やはり復刊願いをどっかに出してみるべきか。

    5月13日
    ここのところすっかり忙しくなってしまい、映画を見る時間がほとんどありません。休みの日は大体家にいて寝ているか本を読むか と言った具合で、なかなか新作を見に行く時間がとれない状態です。とりあえず、レンタルで見られる物はレンタルに回すとして、 ミニシアター系はうちの近所のレンタルビデオ屋にはあまり入れてくれないからどうしたらよいのやら。

    5月7日
    えっと、先月のことではありますが、こ の件 に関する依頼があり、私もいいかなと思って掲示板にリンク先を書き込んでもらったことがありました。こちらのほうにもリンク させておきます。「ベオウルフ」の映画がこれで見られるようになれば、私としても楽しみが増えますし。

    5月5日
    久しぶりに図書館へ行き、色々と本を借りています。理由としては買うと部屋が狭くなること、色々とお金がかかることの2点で、極力 図書館で借りられる物は借りてすまさざるを得ない状況になってきています。しかし2週間でスコットランド史の本4冊とか800頁ある 小説とか、読み終わるんでしょうか?スコットランド史はサイトに記事を書くための道具なのでつまみ食いするだけでいいかなと思って いますが、小説のほうは頑張って全部読みたいところです。しかし、今月半ばには注文してある本(洋書)が来るんだよな・・・。また 福沢先生が飛んでいく。

    5月3日
    世間ではゴールデンウィーク、9連休などと言っていますが私には関係有りません。ま、そういうこともあるということで。 仕事以外に特にすることもないので、家でサイトをいじくっていました。イラン料理店やトルコ料理店の一覧で、サイトのある ところはサイトもリンクしました。しかし、まさかBolBolにあんな立派なサイトが出来ていたとは知らなかった・・・。こまめに 調べておかないといけませんね。あと、ロシア料理店の処には閉店情報を2つほど。

    また、「はじめに」の文章に少しばかり加筆を行いました。うちはオリジナリティのある論文を載せているわけでなく、単に「読み物」 レベルの物を載せているだけですので、学術系サイトではないと自分では思っています。そのことははっきりさせておくべきかと。 そもそも、本当にオリジナルの論文レベルの物を載せるのであればこういう形にはしていないですよ。

    4月29日
    本日は久しぶりに展覧会や映画を見ることが出来ました。「文化の日」って感じですね。

    で、何を見たのかと言えば「ポンペイの輝き」展です。ポンペイ関係の展覧会は過去にも見たことがありますし、展示される ものも上層市民の付けていた豪華な装飾品とか、邸宅を飾っていた壁画、火砕流に埋もれた遺体やそれの型どりといったもの なので、大体よそでもにたような物は見た事があるなと思う物が多かったですね。今回は剣闘士競技用の兜や肩当て、すね当て がきていたのですが、思っていた物よりも大きかったです。かなり混雑していたので、結構早めに見て回り、細かい物は図録で 確認することにして早々に会場を後にしました。

    その後映画を2本鑑賞。一本目は「GINGA」、ブラジルのドキュメンタリー映画ですが、扱っているのはブラジルとサッカーの 関わりです。ブラジルのサッカーについて、しばしば「ジンガ」という言葉が出てきます。足さばき、あるいはもっとひろく ブラジル人独自のリズム感・身体性のことをいっているようですが、ある者は地元じゃ敵なしのテクニシャンで、各チームの プロテストを受け続け、またある者はサッカーのテクニックを通じて人に認められ、別の者はサッカー以外のもの(フットバレー やカポエイラ)に親しみ、そしてフットサルやサッカーで名声をつかんだ人(ロビーニョも出てきます)も登場します。これを みると、果たしてこういう国を相手にして日本代表は果たしてまともに勝負になるのかと一寸心配になってきますが、サッカーが 文化として根付いた一つの形がそこにあるような気がしました。

    その後場所を変えて「ククーシュカ」を鑑賞。別に井筒監督が「こちとら自腹じゃ」で3つ星をつけたり「週刊朝日」の連載で 取り上げていたから見たわけではなく、かなり前に上映されるという話を聞いていたので時間がとれたら見ようと思っていたの ですが気が付いたらこんな時期になっていたというわけでして・・・。言葉が通じない3人の奇妙な共同生活がユーモアに満ちて いて面白かったですが、字幕で見ていると言葉が通じているような錯覚を感じてしまいますね。ラップランドというとアッカ隊長 と言うきわめて貧困なイメージになってしまうのですが、なかなかすごいところですね。

    あとは、昨日買ってきたDVD(「理想の女(ひと)」と「イリヤ・ムーロメッツ」)を見る予定です。ここのところあまり映画を 見ていなかったからその反動でまとめて2本見てしまいました。

    4月27日
    久しぶりに「アフタヌーン」に「ヒストリエ」が掲載されていたような気がします(結構休載がおおいので)。 で、それを早速読んできました。

    そうか、あの傷はそう言うことがあってついたのか・・・。今回のような展開は第1話やパフラゴニア編の最初の方の画をみただけで 分かった人はいたのでしょうか(ぁ、私は全然分かりませんでした)。

    4月20日
    言葉の問題に関してはあやふやな知識や主観などをもとにあれこれ語る前に辞書を見ろと言いたくなることもある今日この頃、いかが お過ごしでしょうか。

    出版元ではなくよその掲示板の書き込みで見て知ったのですが、5月半ばにようやくデモステネス弁論集1が出るとのこと。「フィリッポス 攻撃演説」や「オリュントス防衛論」などこのサイトにもかなり関係があるものが邦訳されたようですし、それを見ながら少し手直ししても いいかなと思っています。こういうときに原典の邦訳が出るとサイト作りがやりやすくなるのでありがたいですね。

    また、NHKブックスより「アレクサンドロス大王東征を掘る」という本も5月末に出るそうですが、一体どんな感じの本なのでしょう。 アレクサンドロスというとほとんどは文献史料に依拠して物を書くことが多いのですが、考古学がどのような形で役立てられているのか 一寸楽しみです。

    4月16日
    春なのに寒い日が続いています。ヒーター付けてないと風邪を引きそう。

    仕事が忙しくなってきたため、昔ほど頻繁には更新するのは難しくなってはいますが、今年もぼちぼち更新していく予定です。とりあえず ことしのうちにフィリッポス5世の時代は終わらせるつもりでやっていきます。ペルセウスの時代で1年、そんな感じになりそうですが、 そうするとマケドニア史はおわっちゃうんですよね・・・・。まあヘレニズム世界と言うことでネタもあるし、何より「ヒストリエ」が 続いている限りネタは拾えるのですが。

    何となくですが、こういう方はうちのサイトに来ない方がいいかも。

    映画のネタバレが嫌な方は、うちは雑感の映画の感想で結末まで書いちゃってることがあるので、ある映画を未見であるという場合 はさけた方が無難でしょう(最近はあまり映画を見られないのですが・・)。

    「ヒストリエ」がつまらないと思う方も、あれにかこつけて作った「エウメネスと『ヒストリエ』の世界はなんだかんだと言っても うちのメインコンテンツの一つなので、これまた来ない方がよろしいかと。

    #また、「ヒストリエ」のネタバレ?というかエウメネスの行く末をまだ知りたくはない方もこないほうが安全です。うちのサイトの中 でエウメネスに触れているところが多いですから。

    $ぁ、忘れていた。「オペラ座の怪人」、「皇帝ペンギン」、「ランド・オブ・プレンティ」を絶賛されている方もこないほうが精神 衛生上よろしいかと。これらの映画についてはかなりきついことを書いた記憶があるので。

    以上、半分冗談・半分本気ですが、閲覧時に気を付けた方がよいことを挙げてみました(特に1番目と4番目が心配だったりします)。

    4月11日
    ちょっくら飲んでから「アメリカ・家族のいる風景」を見に行ったため、映画上映中は大部分寝ていたようです。いや、アルコールの せいではなく(金曜から毎日飲んでるような気が・・・・木曜からしばらくは飲まないでいたい)、たぶん映画との相性だろうと思われ ますが。

    4月8日
    仕事帰りに新宿で「チェコ・アニメ映画祭2006」を見に行ってきました。色々な短編アニメをまとめた特集上映であり、 一本一本は短いもののまとめると結構な時間になりました。人形とか物を使ったアニメというイメージがどうも強いのですが 今回のチェコアニメはそう言う感じの作品と違う物を選んだようです。一寸途中で疲れてしまったのですが、こういうのも 作っているのかとイメージが少し変わりました。

    4月6日
    昨日は本屋大賞の結果を見てなんだこれはと思いながらそのまま寝てしまいました。

    さて、それでは私が昨年買って読んだ本の中でこれはと思うものを少々挙げてみようかと思います。ジャンルは思いっきり偏って いますが、それは気にしないでください。

    江村治樹「戦国秦漢時代の都市と国家」白帝社(白帝社アジア史選書)、 2005年
    加藤徹「西太后 大清帝国最後の光芒」中央公論新社(中公新書)、2005年
    木村元彦「終わらぬ『民族浄化』セルビア・モンテネグロ」集英社(集英社新書)、 2005年
    メアリー・ルノー「アレクサンドロスと少年バゴアス」中央公論新社、2005年

    こうしてみると中国史関係の本が2冊も入っていますが、古代中国の都市がどのような物だったのかについて最近の考古学の成果など をもとに地域ごとの違いなどもふまえつつ論じた「戦国秦漢時代の都市と国家」と、少々西太后びいきなところも感じられますが清末の 政界に半世紀近く君臨しその後の中国の歩みに影響を与えた一人の政治家として描き出した「西太后」はなかなか面白く読めました。 「終わらぬ『民族浄化』」は日本ではほとんど報道されることのないセルビア・モンテネグロについての地道なレポート。新聞やテレビ って一体何をやっているんだろうと改めて痛感させられます。最後の1冊はアレクサンドロス関係の小説では元々評判が高い作品だった だけに翻訳が出て読めるようになったのはいいことです。

    4月5日
    本屋大賞の結果が発表。私の読書傾向からは大きく外れたところにある本ばかりなのでランキングに載っている本で読んだ物は1冊も ありません。単に売れている本を推薦するんじゃなくて、書店員が「これは是非売りたい!」と思う物を選ぶ賞としてやっていって ほしいところですが・・・・。まあ、読んでない人間があれこれいっちゃいけませんね。でもやっぱり妙な感じ。まあ、書店の経営と 言う点から見たらまさにあの本は「売りたい本」だろうなあ。

    ちな みにこんな評価もあります。 なかなかシニカルと言うか何というか・・・。まあそうなのかなあ。

    4月4日
    1日以来留守にしてましたが、ようやく帰ってこられました。で、仕事帰りに早速映画を1本。
    見てきたのは「ナイト・ウォッチ」です。光の勢力と闇の勢力が「協定を結びお互いを監視しあってきた」という勢力均衡のうえの つかの間の平和という設定はあまり他では見かけない設定ではないかとおもわれます。2つの勢力が長きにわたる抗争を繰り広げて きたというものは良くあるけれど、「協定」って発想がなかなか新鮮な感じを与えてくれます。
    しかし、その均衡を崩す存在が現れ、彼は闇の勢力の方についてしまうというのが今回の結末です。これは次回以降どうなるのか、 非常に気になります。他にも色々と気になるところ(主人公の元妻も異種だとのことですが、彼女がどっちに付くのか特に気になります) があるので続編が結構楽しみです。
    現状を変えるキーパーソンが出現して物語が動き出すと言うところは、「マトリックス」や「スターウォーズ」でも見たような感じの 設定ですが、果たしてこの物語ではどうなるのか。
    映像面でもなかなかおもしろい物がありましたし(飛行機のねじを追いかけた一連の映像等)、次回に期待を抱かせるだけの面白さは あるとおもいます。なお、個人的には「キル・ビル」とかに比べると流血シーンはそれほど激しくはないような気がします。これを 暴力的といってお蔵入りにしようとしたアメリカの映画関係者の感覚って何かずれてるんじゃないかと思います。

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