東北旅行記
〜仙台・平泉のかなりベタな旅〜

2009年7月19日と20日の1泊2日で東北へ旅行してきました。東北には過去親に連れられていったり、友人と遊びに行ったり、学校の旅行で いったりしています。また、一人旅としては、過去に白河にラーメンを食べたり白河の関をみたりしにいったこともあります。今回は有名 どころを中心に(仙台と平泉)、個人的な趣味で立ち寄りたいところも入れ(一ノ関)、限られた時間で可能な限り回ろうとしたのが以下の 記録です。


  • 仙台にて・・仙台城、瑞鳳殿、仙台市立博物館、青葉城資料館
  • 仙台到着後、循環バスに乗り込み瑞鳳殿へ。伊達政宗・忠宗・綱宗3代の廟を詣でる。安土桃山時代の建築様式の派手な作り、日光東照宮 と似た感じの建物。その後バスに乗り込み仙台市立博物館へ。そこでは特別展のカルタゴ展と常設展を見る。カルタゴ展はなかなか興味深い 内容だった(秋に大丸ミュージアムに来るので、その時もう一度見てから記事を別にアップ予定)。その後、道路の渋滞により循環バスが 大幅に遅れているとの情報があったため、徒歩で仙台城へ向かう。確かに横の道路を見ると、車が渋滞しており、これだったら歩いた方が 早い。仙台城の跡には宮城県護国神社が建っていたりするが、それは素通りして、伊達政宗騎馬像をみる。これと言ってみる物はないが、 やはり仙台に来たのだから伊達政宗像くらいは拝んでおいたほうがよいとおもい、坂道を登っていったが、見晴らしは非常に良く、個人的 には登って良かったと思う。その後、電車の都合もあるため、タクシーを使って仙台駅へ。ここまで昼食抜きで移動したため、さすがに限界 にたっしたため、駅構内で牛タンを食す。


  • 一ノ関にて・・せきのいち酒造でビールをのむ。
  • 仙台から新幹線で一ノ関へ向かう。おりてみると、宿に向かうまでのあいだ、ほとんどの店が閉まっている。日曜日の夜だからかとも思った が、これが日本の地方都市の現状なのだろうか。その後、宿で荷物を解いた後、このたびの目標の一つだった、いわて蔵ビールを「現場」で のむことを達成すべく、世嬉の一酒造へむかう。レストランは当初空いていたが、その後どんどん客が入り、席は埋まっていった。一ノ関 で食事を出来る場所はおそらくこの時間帯だときわめて少ないと言うこともあるが、かなり人気がある模様。注文した食事も美味しかった (餅は美味しい)、それ以上に、ここで使っている水が美味しい。井戸水を使っているとのことだが、水のボトルを何本もお代わりしてしま った。当然、水が美味しいのだから、それを使って作ったビールや日本酒が美味しいのも当然である。ここで、旅の目標の一つは十分に達成 され、満足して宿へ戻り、そのまま眠りに落ちた。


  • 平泉にて・・毛越寺、中尊寺
  • 朝は比較的早くに目が覚めた物の、なかなか床を出る気にならずゆるゆると過ごす。その後朝食をとって、荷造りをしてから一ノ関の駅へと むかった。しかし運悪く載る予定だった列車は行ってしまい、その次は1時間半近く待たされるという。そこで電車での旅を諦め、駅前で タクシーを拾って平泉へと向かった。平泉では巡回バスの券を買い、まずは毛越寺へ向かう。寺の中を散策し、庭園を眺める。北国だからか、 日陰は非常に涼しい。その後、市民センターのようなところで温泉につかる。久しぶりに湯船につかったため、非常に気持ちが良く、汗も 流して気分を一新したところで、平泉文化遺産センターへ向かう。平泉は現在世界遺産登録を目指して活動中(一度申請したが延期になった)、 再び登録を目指している。そこを見学した後、中尊寺へ向かう。これまでに中尊寺は3回見に行っているほか、今年の春に世田谷美術館でも 色々見ているが、あらためて現地を見るのは良いものである。その後、ほんとうは柳の御所も見たかったが、時間がないために断念し、帰宅。


    以上のような形で東北を旅行してきました。今回は1泊2日の旅で、あまりマイナーなところやへんぴなところに行くのは無理かなと思ったため 有名だけれど見たことがないところを見たり、いっぺん現場で好きなビールを飲んでみようという長年の目標を達成したり、昔見たところを改め てみなおしてみたり、昔のおさらいをしつつ新しいことをするという感じの旅になりました。時間がなかったために見たくても見られなかった 柳の御所や、電車の時間の都合上あえて外さざるを得なかった松島にはまた行っても良いかなと思います。また、一ノ関に関してはなかなか行く 機会はとれませんが、毎年8月下旬にビアフェスティバルがあるため、いつかそれに行って思う存分地ビールを飲んでみたいとも思っています。

    今回の旅で、町を見ていて思ったのは、仙台はかなり発展している町ですが、東京都内と違って、駅前のスペースがかなり広く使われている感じ がしました。東京都内の駅だと、駅を出るとすぐ目の前に商店街があったり大型ビルが建ち並んだりしていますが、上空通路やバス停にかなりの スペースを割いているように感じました。そのため、駅からコンビニに行くのが結構大変だった気がします。ちなみに東京都内と比べるとコンビニ の密度は低いように感じました。

    仙台は観光地としても発展していますが、観光地という点でいうと平泉はそれによって町が成り立っているような所があります。古くからの観光 地として有名でほうっておいても人が来るからなのかわかりませんが、仙台と比べると何となくサービス面でどうかなあと思うところがありました。 巡回バスの一日周遊券をもっていると仙台では色々割引が聞くのに対し、平泉はそう言うサービスはほとんど無かった(ただし食事どころは別)と いうこともありますが、その辺はちょっと印象が良くないです。

    一ノ関に関しては、観光地化されていない(というより観光地ではない普通の町だと思う)ということもあり、普通の一地方都市の様子をみること ができました。見ていると、シャッターがおりている店舗がかなり多く、市街地はかなり閑散としていました。地方都市の市街地はシャッター街と 化しているところが多いのですが、ここもそんな感じでした。このような状況で、人はどうやって暮らしているのか気になりましたが、やはり郊外 に買い物に行っているのでしょうか。寂れた市街地を見て、果たしてこれで大丈夫なのか心配になってしまいました。時代の流れとして仕方ないと いう面もあるのかもしれませんが、東京にいると分からない地方の状況をほんの少しだけでも知ることが出来たのは良かったのかもしれません。 こういう状況を解決するにはどうしたらよいのか、政治に期待するしかないのかもしれませんが、そっちの世界の人たちの目は地方を向いている ようで実際はむいていなかったりするからな…。

    最後は何となく愚痴っぽくなりましたが、一ノ関でのんだいわて蔵ビールは非常に美味しかったです。東京都内だと一部のビアパブでしか飲めない ですが、機会があったら是非現場に行って飲んで欲しいと思います。駅から歩いていけるところにあるので、東北に行くついでに一ノ関におりて、 ビールを飲んでいくというのも良いのではないでしょうか。


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