日々の雑感(2014年4月〜6月)

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6月30日
久し振りにこれはどうなんだろう、かなりまずいんじゃないのと思う本に遭遇していたようです。最初に読んだ時点では、まずこれって 看板に偽りありというかんじだなとおもい、これはまずいだろうと思う間違えも見かけていましたが、その後になって、予想以上に 誤りが多いと言うことが判明してきました。

これをそのまま流通させてしまうのは出版社もまずいんじゃないかと思うレベルですが、どうなんでしょう。というわけで、ブログに 記事も書いてしまった(まあ、あのシリーズ全部の感想を書く予定なので、駄目な物も載せておくのですが)「西太后」は買わない方が いいとおもいます。

6月15日
あ、しまった、更新をすっかりしないまま6月が半分ほど終わってしまいました。

先週、今週と多忙につき、ちゃんとした更新はできていません。読書ペースもかなりおちています。新刊本よりも昔読んだ本を いくつか読み返していたりします。翻訳の際の用語の選択って、その時代の雰囲気も色々と反映されるのかなと思いながら読んで いるところです。

それと、ワールドカップが始まり、ちょっと早起きをしていたりします。夜更かしはしないようにしていますが、早起きなら別に いいですよね。とは言っても、それ程早起きはしていませんが。

話は変わりますが、中世日本でも大きく人々に知られるような出来事ははたいてい公家や僧の日記に記録されてのこるはずで、 プライベートな日記に権力者が介入して内容を変えさせるようなことはできないだろうという言説を目にしました。

しかし、日本で平安時代の貴族の日記について少し調べて見た人ならば分かると思うのですが、平安貴族の残した日記って、複雑 な儀式や公事の作法・判断の典拠となるもので、子孫に代々引き継がれていくものであったりしたわけです。また、書き写して 保存したり、特定の項目を抜き出して抄録したり(部類記)と言ったことも行われていますし、部類記作成が活発化するととも によその家の日記を閲覧させてもらうことも行われています。

日記が他人に読まれる物であると言うことはその後も続いており、藤原定家の「明月記」も当時の色々なことや彼の知り得た知識 なども集めていますが、範囲はさておき(論者により広く読まれたのかあまり人目に触れなかったのかは違いがあります)他人に 読まれていたりします。なお、「明月記」は「吾妻鏡」を書く際にも参考にされたと言うことが明らかになっています。その他、 鎌倉時代の九条兼実が残した「玉葉」についても、源平争乱の時代の様々なことが記録されていたりしますが(そのため、政治史 研究の重要資料として用いられています)有職故実を伝えるために書き残すという目的も果たしています。

室町時代に関しても蔭凉軒日録など僧侶の公職遂行のための記録として日記がつけられていたりします。ただし、蔭凉軒日録に ついては、途中から私的な記録も書かれるようになっていきます。

日記は当初はマニュアル書のような使われ方だったが段々と政治的な事柄や私的な記録なども書き付けるようになっていたようで すが、ある時点までは他人に読まれることが前提になっていた物、なおかつその家で代々継承されるある種財産のようなもので あったでしょう。いつから日記はプライベートなものというものになっていったのか、そもそもプライバシーという観念が中世にあったの か、、、?


5月29日
最近、急に暑くなってきたような気がします。色々と忙しいため、あまり面白いこともできておりません。何故か今年は妙に 忙しいような…。何故だ?

5月17日
夕方より浅草を散策。三社祭の2日目ということで、待ちの至る所に御神輿の担ぎ手さん達が。そして夜になると浅草寺周辺の 居酒屋はどこも満員。また、いくつかの小さい御神輿はまだ町中をまわっていました。

18日はいったいどうなるのやら。町中が混沌とした熱気に満ちていく展開になるのでしょう。なかなか見に行く機会無いです けれども、行って見たいものです。

5月2日
かなり暑い日でしたが、初夏のさわやかさという感じではなかった気がします。夏日だな…。


4月29日
なんか、気がついたら1ヶ月近く雑感の更新が止まっていました。ここの所ずっと忙しかったんですよ、珍しく。読書をする時間くらいは 無理矢理確保していましたが、それ以外の所に手を出す余裕はありませんでした。そのため、雑感更新はずっと止まってしまっていました。 いいかげん、「ラファエル前派展」の感想くらいはまとめたいと思っていたのですが(放置しているとどんどん書けなくなってしまう)。

それはさておき、今月発売のアフタヌーンには「ヒストリエ」が久し振りに掲載されていました。隔月連載になってしまいましたが、 今回の話の最後には、何時以来の登場になるのかと言うくらい懐かしい人物との再開で話が締めくくられるという展開でした。彼は 紆余曲折を経てそれなりに成功者になっていたということでしょうか。今後の展開にどのように関係していくのか、アテナイとマケドニア の関係にどのように影響を与えていくのか、色々と気になります。

しかし、このペースだとアレクサンドロス東征に入るまでにどれくらいかかることになるのか色々と心配になってきます。とりあえず、 この本で も読みながら東征開始を待つことにします。歴史上の人物としてのエウメネスはどうだか分かりませんが、あの漫画に出てくる エウメネスだと、こう言うものに恐らく興味を持つだろうなと思いますね(ペルシア帝国の統治システムとか、「王の道」とか)。

4月7日
新年度を迎え、色々と忙しい日々が続いています。桜もかなり散ってしまいました。今年はあまりちゃんとした花見をしていない のですが、花を見るだけなら町中を歩いていれば結構見られますし、まあいいのかな。花を見ることを名目に飲み会を開くという ことに意味があるというのであれば、また別の話になると思いますが。

4月6日
久し振りの雑感更新となりますが、この日は上野の科学博物館の展覧会をみてきました。江戸時代の医学に関する展覧会「医は仁術」 です。展示はなかなか興味深いのですが、さすがに解剖図のオンパレードとなると、ちょっとおなかいっぱいになる人もいるかも しれませんね。

「解体新書」など、様々な医学に関するものが展示されており、展覧会の中で写真を撮ってもオッケーということになっています。 こういうところは科学博物館のいいところですね。

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