日々の雑感(2005年7月〜9月)

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9月30日
本日、予定外の事態が発生して仕事の方がえらいことになってしまいました。しかもゆっくり休めると思った明日も突発的に 仕事が入ってしまったし。まあこういうこともあるわな、うん(これでここのところずっと朝早起きをしなくてはいけなくなって しまいました。いいかげんゆっくり眠らせてほしいです)。

そのため、明日ゆっくり見ようと思って借りてきたDVDをまとめてみているところです。以前映画館で見た「ライフ・アクアティック」 は妙に細かいところにこだわって作っているところとウソ臭さ満点なところが混在した不思議な映画でした。見た感じとしては、アート 系な川口浩探検隊のようで、何が本当で何がウソかよく分からない作りに意図的にしてあるような気がしますし、真実が明かされぬまま 残されたこともいろいろあります。話としては一体これって何だったのだろうと思うところもありますが。

あとは「コーヒー&シガレッツ」も見てみました。オムニバス形式でどこかの喫茶店でありそうな11の話をまとめたものですが、 なかなか話がかみ合わず気まずい雰囲気が漂う中コーヒーと煙草で間をつないで過ごしたり、美人の客にたびたびおかわりを勧めに いくウェイターがいたり、そういうのをくすくす笑いながら見る映画かと。

9月29日
帰宅が遅かったため書くのが遅くなりましたが、「理想の女(ひと)」を見てきました。原作はオスカー・ワイルドの戯曲 「ウィンダミア卿夫人の扇」ですが、時代設定を少し後にずらしてあるようです(ちなみに上流階級の人がこうやってバカンス に興じている頃、庶民は「シンデレラマン」で描かれている極度の貧困状態に陥っています)。イタリアのリゾート地アマルフィ で、ニューヨークの社交界の花形メグ・ウィンダミアとその夫が社交界を渡り歩くアイリーンと出会い、それから夫がアイリーン と「密会」を重ね社交界でも噂になりますが、実はその噂の背後にはメグの出生に関わる秘密が絡んでいたという話です(かなり おおざっぱにまとめています)。

後半になると結構意外な展開(でも予想はつけやすいと思いますが)になり、社交界を渡り歩くアイリーンと新婚の若妻メグの 間に奇妙な縁も芽生えたりするのですがそれは見てのお楽しみと言うことで。この映画はイタリアのリゾート地を舞台にしており 下世話な話に花咲かせる上流階級の人々ですが、はっとさせられるような台詞のやりとりがみられます。このへんは原作がよい のかもしれませんが、台詞がいいですね。ヘレン・ハントとスカーレット・ヨハンソン、それぞれ違う魅力がありますが、個人 的にはヘレン・ハントのような大人の女性っていいなあと思います(まあ色々大変だとは思いますが)。

所々説明不足に感じる人もいるかもしれないなあと思うところがありますが、そのへんをあえてはしょり説明過多にならないよう にしつつまとめたような感じがします。

9月28日
NHK教育テレビでやっていたアレクサンドロスの死に関する海外のドキュメンタリー番組を見ました。アレクサンドロス役の俳優が 何となく微妙ではありますが、熱病でも毒殺でもなく、薬として飲んでいた薬草が実は毒性があったために死んだという説が出されて いました。長年の戦いで傷を負い、それが原因で体も弱っていき宴会の後で体調を崩し、それを何とかしようとして大量に摂取した 薬そのものに問題があったということのようです。アレクサンドロス大王の死を巡っては、色々な人たちが想像力を働かせて様々な説 を出していますが、今回の番組で取り上げられていた説はなかなかおもしろいと思います。

NHKもここのところ受信料収入が大幅に減っているので果たしてどれだけの番組が買えるのか分かりませんが、こういった海外の ドキュメンタリー番組を色々と放送してほしい物です。私個人としては同じアレクサンドロスを扱った番組でもニュートンプレスから 本が出ている「in the footsteps of Alexander」もやってほしいのですが、無理だろうなあ。

9月27日
久しぶりの雑感更新となりますが、最近は映画を見たりする暇もなく、先週末は特に忙しかったですがようやくそれも終わりました。 ちょっと一息つけそうなのでこのコーナーの執筆でもしながら調子を戻していこうかと。

読書コーナーの紹介にまとめて最近出た新書を載せてみましたが、4冊のうち読み物として一番おもしろく読めたのは「西太后」でした。 同じ著者が書いた「京劇」(中公選書)がなかなかおもしろかったのですが、今度の本も読み始めるとぐいぐいと引き込まれてしまい、 何度も繰り返して読んでしまいます。いっぽうで題材としては私のサイトで扱っていることと近い時代なのですが「多神教と一神教」は そこまで引き込まれるまでには至っていません(これから何度か読むとそうなるかもしれませんが)。何度かに分けてようやく一度読み 終えましたがどうも一度読んだだけでは余りよく分かりませんでした。まあ、私の頭では読書コーナーに書いた程度しか理解できないと いうことで、分かる人には分かるのでしょう。

9月19日
マンチェスター・シティというイングランドのサッカーチームに「ダリウス・ヴァッセル(Darius Vassell)」という選手がいますが、 なんとなくやられキャラのように見えてしまうのは気のせいでしょうか。彼はフォワードなのですが、ディフェンダーやゴールキーパー にアレキサンダーなんて名前の人がいたらそれだけでびびって逃げてしまいそうです。

ここのところ中国史関係の本を2冊続けて読書コーナーに掲載してみました。面白そうな題材だったので読んでみただけなのですが、 色々と新しいことが分かり、なかなかおもしろい本でした。中国風の姓名を与えられたモンゴル人武将が何人かいたり、宦官にも モンゴル人がいたり、明軍に偵察や諜報活動、夜襲などを専門にする「夜不収」という部隊が存在することなどはなかなか知る機会は ありませんし。

9月17日
中国史関係の本を3冊まとめ買いしたあと、「チャーリーとチョコレート工場」を見てきました。おおむね原作と同じような感じ ですが、大きく異なるのはウィリー・ウォンカと彼の父親(何と歯医者!)の関係が描かれていることですね。父親とうまくいかな かったために家族という物を理解できなかった(「両親」って言おうとすると言葉が出なくなるほどいやなものらしい・・・)彼が 最後に父と和解に至るわけですが、単なる勧善懲悪ものにおわらない作りになっていて面白いと思う一方で、この辺の所がないと ウォンカはたんなる変な人になってしまいそうだと言うことで追加したのかなと思うところもあります(身の回りにこんな人がいた らどうしようかと・・・)。ウォンカの父親がドゥークー伯爵、じゃなかったクリストファー・リーだというのが何となくいいですね。 「おまえの帰る家はない」といって、本当に家をどっかに持って行くなんて、この人すごすぎます。チョコレート工場のシーン、 勝手なことをする4人のガキンチョに対するお仕置き、ウンバ・ルンバなどなどには笑わせていただきました(かなり前のほうの雑感で 歌ばっかりの映画なんて作る意味はあるのかと某作品をぼろくそにけなしたこともありますが、この映画みたいな感じで歌や踊りを 使うのであれば大丈夫です)。この話ですが、一応原作は子供向けの童話というかおとぎ話なのでチャーリー少年がいい思いをすると いうストーリーに不満はないのですが、チャーリー少年がチケットを手に入れる場面はちょっとすっきりしない物を感じる人はいるの ではないかと思われます。拾った10ドル札で買ったチョコにチケットが入っているという事に関してはこの映画に否定的なコメントを する方々の突っ込みポイントになっているようですが、まあそれくらいは見逃してもいいのかなと言う気がします(ただ、10ドルって 結構高額だと思いますが)。主人公のチャーリー少年はごくごく普通の少年という設定であり、聖人君子や世紀の天才というわけでは ないのですから。

9月15日
六本木ヒルズをさまよい歩いて帰宅した時点では9月16日ですが、15日に何があったのかをとりあえずまとめておきます。 仕事帰りに15日より始まったレオナルド・ダ・ヴィンチに関する展覧会を見ることと、「銀河ヒッチハイクガイド」をみるという 明確な目的があって六本木ヒルズにまで行ってきました。

「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」はレスター手稿と呼ばれるダ・ヴィンチが残した直筆ノートに関する展覧会で、実際にその実物も 展示されていました。それが巨大な彫像などでなくノートであってもなまの資料だけが持ち得る迫力のようなものも少しは感じられ ましたが、保存の関係もあるのかもしれないとはいえ手稿の展示部屋が薄暗くて見にくかったのは残念でした。ただ、手稿に書いて ある内容の一部和訳が会場で読むことができたり、レオナルドの鏡文字(それにしても筆記体は読みにくい・・・)が見られたりした ほか、手稿のなかで水流などに関しては実際に自分で色々と体験できるコーナーも設けられていました。今回は夜遅くに行ったため、 余り長い間見られなかったのでこれはもう一度行く必要がありそうです。

その後「銀河ヒッチハイクガイド」を鑑賞してきましたが、途中寝てしまいました。まあ、面白いと言えば面白いのだけれど、 周りで爆笑が起きている場面でも余り笑えぬまま終わってしまいました。このへんは言葉の問題もあるんだろうなあという気が します(字幕でみても余り面白くないし)。訳のわからなさや不条理、ナンセンスなものを楽しむ余裕があれば楽しく見られる んだろうなあという感じがする映画でした(但し、その辺も何となく半端な感じがしないでも)。

9月13日
選挙結果についてはもう何も言うまい。

本日より「ポーランド映画 昨日と今日」が始まっています。見に行かれる方は結構会場の席が埋まるのは早いので気を つけた方がよいかと思います。しかし疲れているときに見に行くとダメですね。ほとんどねてしまいましたから・・・。

9月9日
アサヒビールで「一度で良いから、お酒を飲み交わしたい歴史上の人物は?」という調査を行ったところ、1位が坂本龍馬、 2位が織田信長、3位が聖徳太子だったそうです。男性の場合戦国大名から渡世術を学びたいという理由で結構戦国大名が はいっているのですが、そんな簡単に教えてくれるとは思えませんし、そもそも戦国武将とビジネスがそう簡単に結びつく 訳もないと思うのですが。
http://www.asahibeer.co.jp/news/2005/0909.html

これと逆に飲んでみたくない人物の調査もやってみると面白いのではないかと思います。とりあえず私でしたらアレクサンドロス 大王とは絶対に飲みたくありません。下手したら殺されるし。

9月8日
地球ドラマティックという NHKの番組で「検証!アレ クサンドロス大王の最期」 という番組をやると言うことを知って、一寸楽しみにしています。一応通説では病死扱いと言うことになっていますが、死の前後の 状況を色々と検証していく番組のようですね。

9月6日
昨日の雑感に書いたバーレーン対ウズベキスタン戦ですが、再試合になってしまいました。ウズベキスタンがPKを決めて2点目かと おもいきや審判のジャッジによってゴールが取り消し、間接フリーキックでもって試合再開という問題のシーンはテレビで見ていました が、あれはたしかにどうかなあと思いながら見ていました。やり直しならともかくPKそのものが無しになるというジャッジについて、 テレビの解説では日本のJリーグではどうのこうのと言っていましたがどうもペナルティエリアに複数の選手が入ってしまった時の規定 を誤解しているような判定でした。日本の審判のことについては今までもあれこれ言われていましたが、ルールを分かってない状態で国際 試合を裁くのはまずいんじゃないかなあと思う次第です。再試合になったことについてはウズベキスタンが一寸欲張りすぎたせいだろう と言う気もしますので、余り同情はしてませんが。

9月5日
バーレーン対ウズベキスタン戦(アジア地区プレーオフ)を見ています。何かウズベキスタンがやりたい放題な気がするのですが気の せいでしょうか?あとは審判がなんとなくジャッジのタイミングが遅い(特にオフサイド関係)のも気になります。
こんな事を書いていたら、後半になったらバーレーンがウズベキスタン陣内に激しく攻め込んでいます。しかし何とか防ぎきって ウズベキスタンがホームで1対0で勝利しました。アウェーゴールを取られないで勝てたということはウズベキスタンにとっては かなり有利ですがまだまだ油断はできませんし、バーレーンにも逆転勝利の可能性は十分にあります。後半はバーレーンペースに なっていたので、次の試合がどうなるかはまだ分かりません。

9月4日
全く使うこともないのにメッセンジャーが3つ、いやネットスケープについているものもいれたら4つもあるというのはなぜだろう? 自分でダウンロードしたとはいえ、使う当てがないのだから意味無いのだけれど。

今日こそは見に行きたいものをまとめてみてくるつもりですと言っていたものの、結局チェコ映画祭で映画を1本見るにとどまりました。 まあ明日の夜等々もありますから。で、「チェコ映画祭」で見てきた作品ですが、プラハの春の頃のチェコスロヴァキアを舞台にした コメディ「心地よい部屋」で、同じ建物に住む2つの家族と、一方の家族の親戚(母子家庭)を中心にして話が進んでいきます。一方は 共産主義に対し批判的(後1〜2年でつぶれると何時も言っています)、もう一方は共産主義を信奉しているものの比較的自由な感じの 家庭ですが、最後はソ連軍侵攻によりプラハの春がつぶれるところでおわり、共産主義がつぶれると言っていたほうの家は国外へ移住 する事を余儀なくされます。ハッピーエンドと思いきや最後にそれを悉くひっくり返してしまう展開が何とも皮肉です。

来週は選挙、とりあえず政策も大事ですがやはり政治家個人の資質も見極めて投票したいものです。選挙の頃に掲げた政策なんて、 後になって実際にそれが守られる保障はないし今までだってそうだったわけで。とりあえず恣意的に権力を行使するタイプの人間に 権力を持たせることだけはさけないと危ないと思いますが。

9月3日
映画は見に行きたいし展覧会はみたい、でも仕事もいろいろあるし(準備等々で結構面倒)。果たしてこの状況をどうやって乗り切る べきかと。とりあえずブラジルとチェコの映画祭および中国展は土日で済ませたいところです(期日の問題がありますので)。

夜中に広島対巨人戦をやっていたのですが、101匹ワンちゃん大行進って試合やってる最中にやることなんでしょうか?そこでプレー している選手に対して失礼なのでは。いくらビリ決定戦と言ってもいいカードであっても、試合やってる最中にぞろぞろと犬を散歩 させるのはファンサービスといっていいのでしょうか。

8月31日
28日にアイデア募集のお知らせを書いたところ、早速アイデアを寄せて下さり、誠にありがとうございます。様々な要因で実現は難 しいものもありますが、これからの参考にさせていただきます。

最近、「アフタヌーン」を見かけてぱらぱらと立ち読みしてみました。「ヒストリエ」はまだエウメネスの回想編をやっているようですが、 だいぶ大きくなった感じなのでそろそろ何かあるのかなという感じもしますがどうなんでしょう。一寸心配なのが最近背景などが下書きの ままのような感じの時があることですが、結構描くのは大変そうですから仕方ないのかなと言う気もします(単行本になったときに直って いるとよいのですが)。

本日は都合が付いたため、映画を2本鑑賞。一本はソ連映画回顧展でやっていた「金色の雲は宿った」、もう一本は「ヒトラー」です。 「金色の雲は宿った」は戦災孤児の疎開先がスターリンによる強制移住政策で人々がよそに連れて行かれたチェチェンであり、疎開して きた子供達もそれに巻き込まれていくと言う話でした。現在のチェチェン紛争の前史を描いた作品で、民族融和の理想と現実や暴力の連鎖 について考えさせられるところがありました。「ヒトラー」のほうはヒトラーの秘書の目から見たナチスドイツ崩壊までの日々を描いた作品 で、これも結構見応えがありました。8月最後の映画鑑賞はどちらもなかなか見応えがあって良かったです。この夏に見に行った映画は大体 はよいものでした(中には妙なものもありますが)。

8月28日
台風一過、一時は蒸し暑くなったものの、今日辺りになるとまた何となく涼しさも感じました。残暑がいつまでつづくのか、 それが問題です。

「逆引き人物伝」といういってみれば通常のしりとりと逆のものをはじめてみたものの、いきなり躓いています。ここのところ まとめて一気に更新した結果、ラクシュミー・バーイー→トンマーゾ・カンパネッラ→メフメット2世 と続いたのですが、問題は「メ」で終わる人物名というのが余り見つからないということと、見つかっても調べるための材料がほとんど無いと いう問題が生じています。早くも4回で挫折するんでしょうか(まあ、コーナーをつぶしたとしても雑多な事柄にまとめて放り込めば よいだけなんですが)。新コーナーの存続に黄信号がともりつつあります。というわけで、ここでアイデアを募ってみようかと 思います。

「メ」で終わる歴史上の人物がいましたら掲示板やメールでおしえて ください。

8月24日
ここのところ歴史コーナー以外の更新をほとんどしておりませんが(飲み食いした後でこっそりと更新したり書き加えた頁は 実はありますが)、まあ適当にやっていきます。
突然ですが、何となく気になったと言うよりもできれば嫌だなあと思うことをつらつらと。
    語尾をのばす
    「〜ですねー。」「〜だよねー。」等々、掲示板の書き込みやブログのコメントならばと もかく (こうした場所は管理人とサイトに良く来る人たちが雑談する場だと思ってますので)、普通の書き物のところで語尾のばし を使うのはあまりよろしくないんじゃないでしょうか。特にその調子で深刻な話題を書かれると、かえって不真面目に扱ってるよう に見えてしまいます(なんだこいつは、なめてんのかと思うことも)。昔は書き物全般についてそう思っていましたが、軽い話なら 別にいいかなあと最近は考えを改めました(10月28日追記)。
    (笑)、(爆)を多用する
    少しならいいとおもいますが、真面目な話をしているときに これを多用する事はあらぬ誤解を招いてしまいかえって問題をややこしくすることもありますのでやめた方がよいと思います。 あと、wとか(藁)の場合は多用していなくても問題を生じることがあるようです。
    略語をやたらと多用する
    使うときはそれが何を意味する言葉なのか触れておいてください(前置き無しに使われると少々困ります)。なお、歴史上の人物の名前を変な形に縮めて使う方に対して、余り良い印象はもっていません。 やはりそれなりの敬意はもたないと、ね。
人のふり見て我がふり直せといいますし、私もサイトに記事を掲載したり掲示板に書き込みをするときにはこれから気をつけて いこうと思っています。

8月17日
「グローリー」を自宅で鑑賞。南北戦争当時に黒人だけで編成された第54連隊の結成とその活躍の物語です。北軍の軍人ショーは 黒人だけで組織される第54連隊の指揮官を引き受け、やがて連隊には多くの黒人たちが入隊してきます。入隊社の中には食事と軍 服目当ての者も少なくなく、始めの頃は訓練もまともにできていないほどでしたが着実に成長していきます。しかし奴隷制度反対 の立場を取る北軍内部でさえ実際には人種差別は根強く第54連隊は物資配給はもとより実践にも参加できませんでした。そんな中 でショーは連隊の兵士との間に厚い信頼関係を築いていき、やがて連隊は実際の戦闘でめざましい戦果をあげていきます。そして ショーは難攻不落の南軍の砦フォート・ワグナーの攻撃を志願し、砦を巡る壮絶な死闘の中で第54連隊は全滅しますが、彼らの活躍 が多くの黒人部隊誕生のきっかけとなり、北軍の勝利に大きく貢献することになるというわけです。あらすじはこんな感じですが、 連隊長を演じたマシュー・ブロデリック、兵士役を演じたデンゼル・ワシントン、モーガン・フリーマンが好演しています。ブロデ リックに関しては坊ちゃん育ちで「白人」と言うことでいきなり連隊を任され、兵士達が兵士らしくなるのと同時に指揮官として 成長していくという設定なのであれはあれでよいのではないかと思います(とはいえ最近はぱっとしませんが)。

DVDに監督による音声解説が付いており、それを聞きながら見ると映画制作の苦労やその場面の意図、取材した事実などが色々と 分かってまた楽しめます。この解説を聞いていて、この映画のクライマックスであるワグナー砦の攻防と「ギャング・オブ・ニュ ーヨーク」の徴兵暴動は同じ時期に起きていたのだと言うことを知りました。

8月16日
本日は「アイランド」を鑑賞してきました。この設定でも結局はドンパチに収斂させてしまうマイケル・ベイ監督というのは ある意味偉大なのかもしれません。クローン人間の問題というものはかなり重いテーマであるとおもうし、作り手によっては ものすごくヘビーな社会派サスペンスみたいな作品にするのではないかと思われるテーマであっても徹底して娯楽に徹して作 ってしまう事ができるわけですから。確かにアクションシーンは派手だし、それなりに楽しんでみられたのですが、しかし 脳天気に何も考えずに楽しんでいいのかなあと心の底にちょこっと引っかかる所もあります。

8月15日
今年の晩夏〜初秋にかけて3つほど映画祭が開かれています。トップ頁に載せているのですが、夏の暑さでやられてネタ も切れているのでこっちのほうでも紹介。

ソビエト映画回顧展
8月20日から、三百人劇場(千石)にて公開。
チェコ映画祭
8月30日から、東京都写真美術館(恵比寿)にて公開。
ブ ラジル映画祭
9月2日から、東京日仏学院(飯田橋)にて公開。

本当は他にも「民明書房大全」を依った勢いで購入とかばかばかしい話もありますが、何となく疲れたのでこんな程度で。 普通のサイトなら8月15日というと色々と語りたいこともあるのでしょうけれど、私の所はこれだけですよ。他に何を 期待しても出てきませんよ。

8月12日
ようやく免許の更新に行きましたが、全く車に乗らないので優良ドライバーに認定されるというのも何か複雑な気分です。 しかしあれがないと色々と自分の身分を証明しないといけないときに困るのでとっておいて良かったです(自分の職場の 身分証明書を昔使ったら、それじゃダメだと言われたことがあります)。

その後、新宿に行って「コーチ・カーター」を見たり色々とうろちょろして帰宅しました。犯罪と隣り合わせの環境で 生きている(というか部員の一人はヤクの売人やってるし)バスケットボール部員たちが新任コーチの許で強くなって 行くという展開はよくあるスポーツ物ですが、この映画が一寸違うのはコーチの目標は部員達を少しでも良い境遇で生 着ることができるように導くことであり、バスケットがうまくなり、さらに学業成績も上がれば奨学金を得て大学へ進む ことができ、今の境遇から抜け出せるということを部員や親、学校などに対しても説いていきます。映画の中で、そこの 高校に入って卒業できる生徒は学年の半分であるとか、犯罪者になる率が高いとか、アメリカの貧困層の厳しい状況が 語られています。貧しさから抜けるためにバスケットボールに打ち込むといっても、じっさいにプロとして成功できる 人間は少ないわけで、それを考えると学業もがんばり、バスケでもそれなりの結果を出して大学に進学するほうが彼らが 今置かれている境遇を脱しやすいということでしょうか。

こっそり更新

8月11日
雑感の更新をすっかり放置していますが、先週の後半から何かと忙しく、遊びに行っている場合ではなかったということ と、今週に入ってからはすっかり夜更かししていて何かして遊ぶという気分でもないということもあり、映画も見ていない し、せいぜい「水滸伝」2巻を買ってきて一気に読み切ったことくらいしかありません。そのほか「チェチェン」「旧世界 と新世界」と言う本も買っていますが、こちらは結構時間がかかりそうです。本当は免許の更新(車には乗らないけれども あれは身分証明書かわりになるので持っています)などもとっととすませないといけないのですが更新料にするお金で本を 買ってしまうし・・・。

8月4日
何気なくネットサーフィン(死語か?)をしていたところ、10年以上前にお世話になった方のサイトを発見しました。 個人事業主として頑張っておられるご様子でご挨拶にでも伺ってみようかと思ったけれど、私の事などおそらく覚えて いないでしょうし、「あなたは誰?」ということになるのがほぼ確実であると判断されるため、やめておきました。 これからのご活躍を遠くからお祈り申し上げます(と言いつつ、実はメールしたら返事が来ました。とりあえずこちら の近況も伝えておきましたが、御返事が頂けるとは思っていませんでした)。

話は変わって、我が家にあるDVDの話でもネタにしてみようかと思います。昔はDVD等買うことになるとは思っていな かったのですが、どうやら自宅のパソコンで再生可能だと言うことが分かってからほしいと思った作品があると購入して 手元に集めています。最近は「スペシャルエディション」とか「コレクターズエディション」と銘打って特典付きのもの も見かけます。特典が付いている分だけ値段は高くなりますが、まあ色々付いているのだからいいだろうと思っていたの ですが、さすがに「ディープ・ブルー」スペシャルエディションと「アレキサンダー」プレミアムエディションが同じ値段 であると言うことには一寸納得がいきません。海洋生物の写真が一杯入ったリーフレットとロケーションマップ(どこで どの映像を撮ったのかが分かる地図)、計180分にも及ぶ特典映像(メイキング、オーディオコメンタリー付き本編(一部)、 スタッフインタビュー、各国予告編)が付いている「ディープ・ブルー」と、撮影の様子を記録したドキュメンタリー以外 には撮影風景とずいぶんとはしょったインタビューと適当に作った東方遠征の軌跡などのおまけが付いている「アレキサンダー」 が同じ値段なのですから・・・。この場合「ディープ・ブルー」が充実しすぎなのか、「アレキサンダー」が不十分なのかと 言われたら多分後者だとおもいます。せめて一部でもいいから監督のコメンタリーをつけるとか、箱に凝るだけじゃなくて 詳しい解説付きリーフレットでもつけるとかしてくれればよかったんだけだなあ・・・。これなら普通版でもよかったんじゃ ないかと軽く後悔しています(まあ、本編が見られれば十分だとも言えますが)。

8月3日
ここ数日暑い日が続いていますがいかがお過ごしでしょうか。熱いからと言ってクーラーを強くかけ過ぎるとクーラー病に なってしまうので要注意です。

ちまたでソーシャルネットワーキングなるものがはやっているらしいですが、そんなものをやっている知人は一人もいません。 どこではやっているのでしょう。ごく一部にヘビーユーザーがいるようですが、大多数の人とは無関係なのではないかという気 がします。色々調べてみると中毒性のあるもののようなので私が入るのはやめておいた方が良さそうです。

昨日のことになりますが、都立クロマティ高校の授業参観に行ってきました。実にばかばかしくて素晴らしい。

8月1日
どうやら昨日はあのまま負けたらしい・・・。見なくて良かった。
「聖なる酔っぱらいの伝説」はセーヌ河畔でホームレスをしているアンドレアスがある紳士から突然お金を預けられてから 次々に不思議なことが起こるというお話ですが、最後の15分くらいは飲み屋で飲んでいる場面が延々と続き、ぽっくりと 逝ってしまうという終わり方の何とも不思議な映画でした。まさに酔生夢死・・・。

7月31日
東アジア選手権の日本対北朝鮮戦をみていますが、こんな事で大丈夫なのかと心配になります。こんなときはレンタルで 借りてきた「聖なる酔っぱらいの伝説」でも見るか (以前原作を読んだことはあります)、DVDで購入してきた「アレキ サンダー」「山猫」でも見るか、それとも読書でもして過ごすか。とりあえず日本代表の試合を見ているといらいらしてく るので見るのをやめようかと思います。

7月28日
本日は「皇帝ペンギン」を見てきました。ただし吹き替え版ですが・・・・。ペンギンを擬人化して物語を作るような表現 方法については、そんな余計なことをしなくてもと思うところもあります。難局の自然の厳しさとそこに生きるペンギンの 姿を延々と映すだけでも良かったんじゃないかな。

夜は国立競技場でサッカー観戦。いや、まさか鹿島アントラーズが勝つとは思いませんでした。試合の方も意外とおもしろ かったです。やはりサッカーの試合はテレビで見ていたのではおもしろさは余り伝わらないのではないかと思います。可能 な限りスタジアムで試合を見たいところですが現実にはなかなかそう言うことはできないのが残念です。

7月27日
昨日掲載したトルコ料理などのリストは実際に食べたことのあるお店を掲載したものです。昨年の秋あたりからいろいろと 飲み食いしながら美味しいお店を探していたのですが、どうやらそのツケが出始めた模様・・・・。ちょっと健康状態が前 より悪くなっているので、しばし節制します。とりあえず脂っ気のある食事を控える必要があるので、そうなると必然的に 外食はしないほうがよいということになります。というわけで、あのリストの更新は当分無理です。

食費を安くすませようとする、あるいは美味しいものを食べようとすると、脂っ気のある物が多くなりがちです。いっぽう で健康のためを思って体に良さそうな物、あとは“まずい”もの(味付けだとか脂肪分が少なく味気ないもの)は意外と 高くつきます。健康のためには後者のような食事をした方がよいけれどお金がかかるので長く続けるのは実は結構辛いの です。かといって安くすませようとすると味付けが濃くて脂っこい物が多くなります。とりあえず、美味しい物を一切 食べないと言うことをやると精神衛生上よろしくないので、とりあえず1ヶ月〜1ヶ月半に1度くらいは美味しい物を 食べるようにして、それ以外は粗食と言うことでやっていこうかと思います。

7月26日
ここのところ地震・台風が続いてやって来ています。地震は比較的地盤が丈夫なところだったせいか震度は3(でもあれは4 位はあったと思うけど)、台風に関しては強風以外は特に心配は不要(近所に大きな川はないので)な場所ではありますが、 何かが起こるのではないかと時々心配になることもあります。ただ、今回の台風に関しては全く大したことも無く終わり、一 安心ですが、台風シーズンはまだまだこれから、油断はできませんね。

都内の中東系料理屋リストを作成してみました。

7月17日
何とか仕事は間に合いました。これで日曜と月曜はゆっくり休めます。

日付が変わってしまいましたが、実は7月16日に「ライフ・イズ・ミラクル」を鑑賞してきました。物語は、ボスニアのある 村に鉄道技師ルカとオペラ歌手の妻ヤドランカ、サッカー選手を目指す息子ミロシュの一家がやって来ます。妻と息子は何と なく物足りなさそうですがルカは村の生活をすっかり気に入っている様子です。しかし彼らが平和な暮らしを送っているいっ ぽうでボスニアで争いが起きているというニュースも流れており、ボスニア紛争の影響はルカ一家にも及んできます。息子は パルチザン・ベオグラードから声がかかったのと同じ日に徴兵の招集礼状が家に届いて兵隊にならねばならなくなり、しかも ボスニア紛争の戦場に送られることになります。一方ルカが息子を見送りに行って戻ってくると妻はハンガリー人の歌手と一 緒に出奔してしまいます。さらに鉄道が軍の管理下に入ったため軍用車両を運ぶために線路が利用され、ルカの仕事も増えて いきます。そのときに一寸だけ息子が帰ってくるのですが、ルカが起きているときは息子が、息子が起きているときはルカが 寝ていて結局話をしたりする子はできぬまま分かれてしまいます。そしてそれからまもなく息子は捕虜になってしまいます。

息子が捕虜になったと聞いて自分も兵隊になると志願するルカに対し軍の方でも居場所を探すと約束します。しかしそのよう ななかで、村のちょっとワルなトモがルカのもとを訪ねます。そして彼はルカが思いもしないことをやらかします。それは、 息子を取り返すための交換相手の捕虜として、以前妻を連れて病院へ行ったとき(ほこりアレルギーがあるそうで)、そこで 偶然にも出会った看護婦サバーハを連行してきていました。そしてルカは彼に言われるままにサバーハを捕虜として預かりま す。そして彼女を預かっているうちにルカとサバーハの距離は近づいていき、途中もめたりもしますが(サバーハを名家の令 嬢なので捕虜としての価値があるからと言われて預かっていたのに実はそうでなかったため)、結局2人は恋に落ち、ルカの 父親の家で戦争など関係なく愛し合って暮らす幸福な日々を過ごすようになりますが、それは長くは続きませんでした。突然 妻が帰ってきたり、捕虜交換が実現することになったり、しかもサバーハが銃で撃たれて負傷してしまいます。その後行われ た捕虜交換で2人は結局分かれてしまい、その後彼は妻と息子とともにもといた家に戻ってきます。しかし彼女と別れたこと はルカに取っては耐え難い苦しみであり、自殺しようとするのですが・・・・。と、ほとんどネタバレしていますが大体この ようなお話です。2時間半という長さを全く感じさせないおもしろさもありますが、話の前半は果たしてこのままで大丈夫な のかと少々心配になってしまいました(密輸商人フィリポビッチとその一味がのし上がっていく話など余り話の本筋と関係の ない事柄が続いていましたので)。あと、ルカとサバーハが結ばれるまでの過程が何となく唐突な印象を受けました。そうい うことはあっても、それを補って余りあるおもしろさがあると思いますので、是非見に行きましょう。他のクストリッツァの 映画と同じようにかなり騒々しいですが、それをよしとすることができる人は飽きることなく楽しめますし、のりについてい けない人はかなり辛いかと思います。万人受けではないかなと思いますが是非見てほしい1本です。

この記事をアップした時点で既に夜中で、その後寝たら午後1時一寸前までねてしまいました。そのため外出は一切なしとい うことで家でおとなしくしていました。今晩、世界遺産が「ペルセポリス」だと言うことを忘れて半分以上見逃してしまいま した。これはかなり痛いところです。せっかくうちのサイトの中身と関係ありそうな番組がやっていたのに。

7月15日
この日の「NEWS 23」では毎年恒例の夏休みお薦め映画特集が放送されるとのことなので見ていましたが、日付が 16日に変わってからようやく始まりました。もう一寸早くはじめてほしいなあ・・・。

紹介された作品は「コーチ・カーター」、「ヴェラ・ドレイク」、「フライ、ダディ、フライ」、「マラソン」、 「ふたりの5つの分かれ路」、「ライフ・イズ・ミラクル」、「アルフィー」、「運命の人」、「輝ける青春」、 「理想の女」、「埋もれ木」と、いわゆる対策ではなさそうな感じの映画がそろっています。そのほかに冒頭で 「アイランド」をとりあげていましたが、あれくらいかなあ、大作というのは。全部見るのは無理だろうし、 中には1日つぶさないと見られない物もありますが、見られる限りみたいと思っています。

あと、ここでは紹介されていなかった作品では「ヒトラー 最後の12日」や「皇帝ペンギン」、バカっぽいところで 「チームアメリカ」、「魁!クロマティ高校」辺りは見に行きたいと思っています。

7月9日
本日は東京国際ブックフェアへ行ってきました。しかし今回は収穫は無し。毎回行っていますが、やはり何度も行って いるとほしいものも段々無くなってきます。余計な出費がなかったのはよいと言えばよいのですが、やはり何も買う物 が無いと寂しいですね。会を追うごとに人文社会系の書店がブースの規模を縮小しているような気がしますし、全体で 占める場所も狭くなっているような気がします。また大手出版社でも出展していないところもあり、出版社を取り巻く 状況が厳しいことと関係しているのかもしれません。一方でデジタルパブリッシングフェアの占める割合が前よりも 広くなっているような気がしますが、やはり時代の流れなのでしょうか。

東京国際ブックフェアに行くために新橋からゆりかもめに乗っていくのですが、東京国際ブックフェアの会場にたどり着く までにずいぶんと遠回りをしていくのでかなり疲れます。直線距離で見ると大したことはないはずなのですが、まあお台場とか 色々とよって行かなくてはならないので仕方ないですね。

7月8日
読書夜話のぎんこ様 よりブックバトンなるものが回ってきました。項目は以下の通りですが、果たしてどこまで答えられるか。

  • Book reading right now (今読んでいる本)
  • Holt,F.L. Into the land of bones(California, 2005)

      まだ買ってきたばかりなので、最初の方しか読んでいません。アフガニスタンにおけるアレクサンドロスの軍事活動 が始まったところまで読みました。あせらずたゆまずゆっくり読もう。
  • The last book I bought (最後に買った本)
  • 施耐庵「水滸伝」第1巻(ちくま文庫、2005年)

      ただし、この記事を書いている翌日や翌々日にはまた何か本を買っている可能性大です。大体、本代くらいしかお金を使う こともないですし。
  • Five novelists(or writers) I read a lot, or that mean a lot to me(よく読む、または特別な思い入れのある5人の作家、または小説家)
    1. すみません、特定の作家の本を大量に読むと言うことはほとんど無いもので答えられません。読む本の傾向からいって、 この質問に答えることは無理です。基本的に人ではなくジャンルで本を選んでいるので、参考までにジャンルを挙げておくと 歴史系の本が多いですね。
      また、歴史系の本でもジャンルでいうと古代ギリシアとかローマ関連の本に目がいきます。他の時代の歴史の本も必要そうだ と思ったら購入していますが、どちらかというと前近代の世界史の本が多いですね。
  • Five books  I read a lot, or that mean a lot to me(よく読む、または特別な思い入れのある5冊の本)
  • アッリアノス「アレクサンドロス東征記およびインド誌」(東海大学古典叢書)

      サイト作成のうえで必読。訳文のみならば岩波文庫から「アレクサンドロス大王東征記」として出ているために簡単に読む 事ができるようになっていますが、膨大な注釈が大幅にカットされてしまっているため、やはり値段は張りますがこちらの ほうが必要になります。

    ポリュビオス「世界史」1巻(龍渓書舎)

      これもまたサイト作成のために読まなくてはいけない本です。ただ、なんとなく上記のほんと比べると訳文が読みにくいと 言うか何というか・・・。京都大学学術出版会からもポリュビオスの邦訳が出てはいますがそちらはサイト作成に必要な 箇所が出版されるまで数年かかりそうなのでこちらの方を読むしかなさそうです。

    すみません、これくらいで勘弁してください。m(_ _)m

  • Five people to whom I'm passing the baton(バトンを渡す 5 名)
    1. さて、誰に渡したらよいのやら。とりあえずここでストップということで(この手の企画は何となく苦手)。

    7月7日
    七夕ですが、東京では天の川は見えず。

    ロンドンで同時多発テロが発生し、死傷者が多数出ているようです。ロンドンあたりだと、大学時代の先輩であの辺に留学 している人もそう言えばいるなあと思いつつ、果たして先輩達は大丈夫だったのか心配です。今回のテロを起こしたのが 一体何者なのか正確には分からないようですがどうやらアルカイダとかあの系統ではないかという話も出ています。そうで あるとすると、イギリス国内のイスラム教徒は今まで以上に厳しい目で見られることになるでしょうし、かといってこの テロによってイギリスがイラクから撤退することはまず考えられないし、このテロによって事態はますます悪い方向へと 向かうのではないかと。

    eiga.comの新作映画先取りコーナーを見るとロシア映画の「ナイトウオッチ」が掲載されていました。なんでも、現代のロシア を舞台にして、中世以来続く光と闇の勢力の争いは長年ナイトウオッチという者たちにより両者の均衡が維持されていたのですが、 その抗争を終わらせる者が現れて事態が変わっていくと言う映画のようです。「マトリックス」とロード・オブ・ザ・リング」 と「アンダーワールド」を混ぜたような感じの映画だともいわれていますが、ロシアではかなりヒットした模様です。それを他の 国でも公開すると言うことのようです。

    7月6日
    本日の夕食は久しぶりにトルコ料理。ケバブを堪能してきました。その後映画館にて「宇宙戦争」を鑑賞。一市民の視点に 徹して宇宙人による地球侵攻を描いていった作品ですが、派手な戦闘シーンなどを期待すると空振りする映画ですね。宇宙人 との戦争ではなく、一方的に宇宙人にやられっぱなしで人類はただただ逃げまどうだけです。H.G.ウェルズの原作と大筋 では余り変わっていないらしいのですが、非難囂々なエンディングについてもどうやら原作と同じらしいという話を聞きました。 原作については未読なので何ともいえませんが、この映画を許にしてUSJのアトラクションにでもすると面白いんじゃないかと 思います(映画の中でも大阪の話とか色々出てましたし)。宇宙人におわれて逃げまどい、一定時間逃げ切ったら勝ちという ことでお化け屋敷代わりの真夏のアトラクションとしておいてみると案外受けるんじゃないでしょうか。というか、この映画に ついてはそういう楽しみ方をするくらいしか思いつかないのですが・・・・。「激突」や「ジョーズ」と同じパニック映画と して見る分にはまあ見られるけれど、やっぱり父親と息子の関係とかはなんかとってつけたようですし、奥さんの実家は無傷 というのもなんとも・・・。それとも現代アメリカでは宇宙人の攻撃対象も金持ちより貧民なのでしょうか。やはりロズウェル 事件でアメリカは宇宙人と密約を交わしていたのか・・・と段々トンデモさんな方向に話しが進んでしまいました。個人的には 映画としてはあんまり楽しく見られませんでしたが、これがどっかのアトラクションならお金払って遊んでも良いかなと思い ます。

    7月5日
    昨日寝たのが遅かったために一日中眠くてだるい状態が続いています。そんな状態で映画なんか見るとほとんど寝てしまって いて前半の物語がすっぽりと抜け落ちてしまいます。今日は「コーラス」を見てきたはずなのですが、前半の部分は全く覚えて いません。よくある学園ドラマのような映画だなとは思いましたが、一人だけ結局更正しなかった子がいるところは日本の学園 物とは違うのかもしれません(学校に放火したのはあの状況からいって彼だろう)。

    最近、ちょっと読んでみようと思って購入した本にINTO THE LAND OF BONES ( Holt, F. L. )という本があります。 だいたいサイト更新用に洋書を買っても、つまみ食い的に必要箇所を読み、通読するのは後回し(それで積ん読状態になっている 本が多数)なのですが、これは何となく全部通読して見ようかという気になっています。イントロダクションを読むと、9.11以降 の情勢に触発されて執筆したことが窺えます。イギリス軍やソ連軍のアフガン侵攻についてはかなり多くの本や論文があるようで すが、アレクサンドロスを決して英雄視することなく書こうとしたのが本書のようです。なお、本書で批判的に扱われている 考え方はターン以来今もなお続いているアレクサンドロスの東征は人類の和合と文明の伝播のためであるとする見解(映画の 「アレキサンダー」もこういう路線をとっていました)であり、著者のHoltはこの辺りの地域の専門家なので結構面白そうです。

    7月1日
    予想以上に仕事のペースがあがらず、明日は大変なことになりそうな予感がします・・・。頼むから無事に終わってください。 帰りにDVDを一本購入「永遠の語らい」のDVDを発見して購入してきました。現在途中まで見たところですが、リスボンを でてインドのボンベイへ向かうまでの間、地中海沿岸の文明の栄えた地域にたちよりながら、そこの歴史に関する話を娘に語って いきながら話が進んでいきます。何となく今のところは真面目な紀行番組のような感じがしますが、西洋文明の歴史をたどる旅 の末に待っている物は何なのでしょう。続きは時間があるときにゆっくりと見ようかとおもいます(明日の仕事のことを考えると あまり楽しく見られそうにないので)。

    (追記)結局本日中に「永遠の語らい」は見終わりました。リスボンを出てからボンベイ(現ムンバイ)に向かう途中で唐突に 旅は終わりを告げることになりますが、見ていてこの終わり方には何かとまどいを覚えました。西洋文明の歴史をたどる旅と 書きましたが、始めの辺りは自分たちの文明のルーツのことを色々と語り、イスタンブールとエジプトでは戦いの話が増えていき (エジプトに行き、ピラミッドを見ているのに話はナポレオンのことが多いし・・・)、アデンでは遺跡を見たりすることもなく 町で買い物をするだけになっています。映画の後半は船での船長と女性3人(途中から主人公親子がくわわり5人)の会話なの ですが、フランス人はフランス語、イタリア人はイタリア語、ギリシャ人はギリシャ語をしゃべっているのに意志が通じています。 西洋文明のルーツとなった地中海各地をたどり、船では全く違う言葉の人たちと意思の疎通を行うという旅は唐突にアデンにて 終わりを告げますが、言葉は違えども分かり合えるという世界が唐突に終わりを告げるというのはやはり9.11の影響かなと思います。 船での多言語会話シーンを見ていると「こちら側(西洋文明)」の住人同士であれば分かり合える物はあるけれど、そうではない 世界がその外に存在する、「永遠の語らい」の場から排除されている者たちがいるということを突きつけられているような映画でした。 日本人はどこに位置するのでしょう。「こちら側」にはいっている(つもり)ような気がしますが、いつの間にかはずされていそう な気がします。

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