日々の雑感(2014年10月〜12月)

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12月31日
今年ももうすぐ終わりそうですが、いかがおすごしでしょうか。

このようなWeb1.0そのものという感じのサイトも世の中では少数派になりました。来年はどういう展開になるかは分かりませんが、 ほんとうにもうそろそろマケドニア史については完結させたいところです。第3次マケドニア戦争とアンティゴノス朝滅亡あたりで とりあえず完結させようかと思いますがどうなりますかねえ。

「ヒストリエ」はカイロネイアの戦いが佳境をむかえつつありますが、カイロネイアの戦いについてはうちのサイトでは特に改めて 記事を書く予定はありません。というより、カイロネイアの戦いについてはあまり細かいことは分かってもいませんし、おおまかな 流れ位を抑えておけば十分だろうともいます。

果たしてどのような展開がこの後続くのか、「ヒストリエ」は楽しみに待つとして、関連するネタを扱った本をもっといろいろと 出してくれると助かるんですがねえ。あの漫画が史実通りには展開しない、どこかしらでひねりを加えてくる作品だということは ヘファイスティオンの設定で十分に分かったと思うので、史実=ネタバレという事にはならないだろうと思うので、どんどん本を 出して欲しいところです。誰か書いてくれないかな、あるいは何か訳してくれないかな、、、。

12月27日
今月のアフタヌーンをみると、「ヒストリエ」が掲載されていました。カイロネイアの戦いも大部進み、ハイテンションな カレス、困惑するテアゲネス、そしていよいよアレクサンドロス率いる騎兵隊が動き出しそう、そういう感じですね。そして、 パルメニオンにこんなに台詞があったことがこの漫画で今まであっただろうか(笑)。

そして、アレクサンドロスとヘファイスティオンがこまめに入れ替わっていそうな雰囲気があるのですが、気のせい? 会話の中身の系統が随分切り替わりが激しいのですが。

そして、単行本作業のためしばしお休みというお知らせが、、、、。果たしてどれくらい待つことになるのか。

12月22日
今年も残り少なくなりました。今年のベストはブログにも掲載しましたが、次のラインナップです。
    ペルッツ「ボリバル侯爵」(国書刊行会)
    ゴーシュ「ガラスの宮殿」(新潮社)
    マッカーシー「もう一度」(新潮社)
    絲山秋子「離陸」(文藝春秋社)
    トビーン「マリアが語り遺したこと」(新潮社)
    平山優「長篠合戦と武田勝頼」「検証長篠合戦」(どちらも吉川弘文館)
    スナイダー「赤い大公」(慶應義塾大学出版会)
    周藤芳幸「ナイル世界のヘレニズム」(名古屋大学出版会)
    プリンチペ「科学革命」(丸善出版)
    浦沢直樹・長崎尚志「MASTERキートン Reマスター」(小学館)
ベスト10冊のはずが11冊なのは、長篠合戦本は2冊で1セットとしてカウントしたためです。

こうしてみると、歴史の本とそれ以外が大体半分ずつくらいか。今年はまあこんなものでしょうね。現在読んでいる途中の 本も非常におもしろいのですが残念ながら今年のうちには読み終わらないような感じなので、しかたないです。

来年はどのような本が読めるのかを楽しみに待つことにします。

12月13日
本屋にて「ユリイカ」別冊の岩明均特集号を購入してきました。「ヒストリエ」「ヘウレーカ」についての論も当然掲載されて おり、そこでもやはり史料にちょこっと抱け出てくる人物について創造の翼を広げて話を展開していくことや、史料にちょこっと とりあげられている「伏線」を史料から見つけ出し、荒唐無稽でありながら納得させてしまうような展開を描き出していくことに ついて言及していました。

そして、他の論では「ヒストリエ」の絵の「白さ」に注目するような考察も展開されていました。その他色々な作品が取り上げられて おり、面白かったですよ。

この本でも言われていたことですが、「ヒストリエ」は古代地中海世界の歴史に親しむとより楽しめるとのではないかと思っています。 ネタバレになるから嫌だと言うことで読みたがらない人もいるかもしれませんが、「史実」通りに展開させると言うことは多分ないと おもいます(ヘファイステイオンの設定なんかまさにそうですが)。逆に、その史実をこう料理したのかという驚きをもってよむこと ができていいのではないでしょうか。

12月12日
今年も気がつくとあと3週間、そろそろ今年読んだ本のベスト10冊を選ぶかな。まだ3週間あるから、もうちょっと慎重に 選ぼうかと思います。前は決めた後に面白い本が何冊も出てきてどうするか困ったので。


11月30日
気がついたら2週間以上間が開いていました。11月14日雑感で取り上げた本、すこしずつよんでいますが面白いです。 ヘレニズム時代のところを現在読んでいます。ギリシア文化の各地への伝播と受容だけでなく、エジプトの文化が 地中海世界の色々なところへと広がった様子がうかがえること等々、興味深い話題が色々と。後でどこかに感想文 を書いておこう(書評じゃないですよ)。

それはさておき、最近はスマートフォンやタブレットを覗いている人ばかりですね。それでやっている事はたいてい LINEやメール、twitter等々のようですが(見たくなくとも目に入るので、最近は電車では座ると寝ることにしています)。 気の知れた仲間と戯れるだけであれば、特に言葉の使い方に気をつけなくとも意思の疎通ができてしまいますし、余計な 事に気を遣わずすみますが、べつに年がら年中やっていなくても良いことではないでしょう。そんなに人とくっついて いないと駄目なんでしょうかね。

何か最近内向き思考というか、内にこもり外へ目を向けない、外と関わると面倒だから心地よい内側にだけとどまっていたい、 上手いこと一言でまとめられないのがもどかしいのですが、つまらないなと思う事が増えてきました。もうちょっと自分の テリトリーの外に踏み出してみようよと言いたくなることがいろいろあります。読書についても、そうですねえ、身の回り でも翻訳物は訳分からないから読まないということを言う大人が大勢いますし、日本のことだけやっておけば外国のことなど どうでも良いという人もいます。

日常が大変でどうしても抜けられないなら、せめて読書くらい別世界に旅立ってみても良いのに。

11月14日
誰か、こ の本を翻訳して欲しいなあ。内容的には多分高校世界史のギリシア史が分かれば結構読めるんじゃないかと思うの ですが。中高生に読ませても良いんじゃないかな。最もそんなことを言っている自分がまだ初めのあたりしか読んでいない けれど、面白いですよ。

ウェブ上で色々と検索を欠けると、書評も特に出ていないようですが、誰かこれの書評を書いていてもおかしくないと 思うのですが。かなり刺激を受けるところはありそうですし。

11月13日
よく戦国武将についての本で、「家康が最も恐れた男」というフレーズがついていることがあります。そう言った本を集めて みると結構な数になります。このフレーズ自体が一体いつ頃から現れたのかは興味がありますが、大身の大名から他家の家臣、 さらに浪人まで色々といます。

果たしてこんなに大量に「家康が恐れた男」がいると、家康はただの恐がりなのかと思うかもしれません。しかし一方で、 家康が非常に注意深く、危険を察知し、その芽を摘む能力が高かったと言うことはあったのかもしれません。また、彼は 「強すぎたる大将」ではなかったのでしょう。

11月12日
本日は、久し振りに頭をかなり使うセミナーに行ってきました。歴史教育についてのセミナーでしたが、どのようにして 現代において歴史を学ぶことが役に立つようにできるのかということで、実際にゲームを作ってみて、それをプレーしながら、 色々と考えさせるような内容でした。過去にあったことは確かに同じ形で繰り返すわけではないけれど、似たような出来事は 色々と起きているわけで、そう言った過去にあった似た出来事を現代について考えるヒントにすると言うのは教育では有りだ ろうと思います。歴史研究者は歴史的な出来事を現代に引きつけると言うこと自体について目くじらを立てる人が多いですが、 そんなのでいいのかな。

個人的には、似ているところ、そして違う所の両方を示しながら、何かを知る楽しみ、そして何かを役立てるということを 両立して欲しいと思いますが、無理なのかな。

11月8日
そういえば最近映画を全く見ていない。

6,7年くらい前まではかなり頻繁に映画館で映画を見ていたような記憶があります。しかし、ちょっとずつ足が遠のくように なり、気がついたらほとんど映画を見に行っていない。メジャー作品から単館までふくめ、ちゃんと見た映画って何本ある だろう。たぶん片手の指ではあまるくらいじゃないかなと思います。

何を見たかちょっと思い出してみると、ヒュパティアを主人公にした「アレクサンドリア」、ケン・ローチのウィスキー映画 「天使の分け前」を見たことは記憶しています。あとはルートヴィヒ2世の映画も見ているはずです。あとは思い出せないですね。 何か見に行ったかな、、、?

映画館で見た物(ただし映画ではない)とすると、時間があったのでMETライブビューイングの「オセロ」を見ています。 しかし、平日の昼間に行ったにもかかわらず席がほとんど埋まっていて、最前列で見たのですがちょっと辛かった。

映画を何故見に行かなくなったのだろうと思い返すと、やはり他の趣味とくらべると色々な制約が大きいことではないか と思います。上映時期や上映開始時刻は決まっていて、そこに間に合わないと見られないです。また上映されている場所 も結構絞られてしまうものもあります。

あとはレンタルビデオ屋で見ればとも思うのですが、昔と比べてレンタルビデオ屋も減ったような気がします。あとは 置いてある作品も店によってはかなり偏っていたりしますし。

そんなわけで、あまり映画を見ておらず、ここでも感想を書く機会はめっきり減ってしまいました。まあ、そういうことも ありますよね。


10月19日
もうすぐ、サイトを開設してから11年になります。いいかげんなんとかしたいところです。

イオンの様子がいつかどこあでみた風 景 と酷似しています。実際にイオン系列 の店に行くと、自社ブランド商品ばかりが大量に並べられいたりします。バラエティのなさは気になっていましたが、ここまで棚にモノがないとい うことはびっくりですね。冷戦末期の頃の社会主義国を彷彿とさせるものがありますね。スーパーなのに、モノをちゃんと並べておかなくて大丈夫 かと心配になってしまいますが、そこまで自社ブランド一点集中に拘るというは一体何がそうさせているのか、気になるところではありますね。

まあ、今回は、なんとなく生存報告っぽい物でも書いておくことにしました。そういえば、ネット上でこういうのを見つけました。
    「人類が増えすぎた人口を郊外に移民させるようになって、既に半世紀が過ぎていた。 都会の周りの巨大なAEONは人類の第二の故郷となり、人々はそこで子を産み、育て、そして死んでいった。 西暦2048年、東京から最も遠いAEON那覇店はイオン公国を名乗り、日本政府に独立戦争を挑んできた……。」
アニメ「機動戦士ガンダム」のオープニングナレーションですね。このあと、もとの話だと連邦政府とジオン公国は総人口の半数を死に至らしめ、 人々はそれに恐怖したと言うような内容が続きます。どういう風に作文すると面白くなりますかねえ。


10月5日
なにやらコンピュータの具合が悪く(なぜかUSBについて電力が不足しているのでいくつか使用停止にしたという表示が出たり、 突然外れてもいない外付けHDにたいしてきちんとしたやり方で外していないので損傷の可能性云々と言ったメッセージが出たり)、 そろそろ買い換え時期ではないかと思う今日この頃。そもそもCDが読み込めない状態なので、かなりおかしくなってきているとは 思いますが。7年以上つかったからもう十分だろう。だいたいメモリが足りなくて矢鱈と重いし。

台風の進路がさらに面倒なことになりそうですね。明日午前中には関東直撃しそうな進路です。仕事いくのが大変だ、、、。ここは プチブル化してタクシー呼ぶか(どれだけかかるかわからないが)。

10月4日
台風が関東に接近しそうです。来週の頭あたりが心配ですね。電車滅茶苦茶だろうな。

書店に行ったところ、very short introductionsのMiddle Ageがうられていました。サイトではもっと後の発売日になっていたのですが、 やはり向こうでも本の奥付にかいてある日にちと実際の発売日にはずれが生じるものなのでしょうか。

140頁くらいで中世についてどうまとめるのか、どう言う史点でまとめるのかが楽しみな一冊です。暇を見て読んでいこうと思います。

10月1日
最近はサイト作りとは全く関係なくちょいちょいと英語の本を読んでいます。Oxfordのvery short introductionsのなかで興味のあるものを 適当に読んでいます。とりあえずざっとよみ、あとで解らなかった単語の意味を色々調べるという感じで読んでいます。本当はもっと厳密 に読むべきだろうとは思いますが、時間があまりないと言いますか何というか。

そんな中で最近読んだ物としてはHugh Bowdenのアレクサン ドロス大王を扱った本です。同時代においてアレクサンドロスがどのように見られ ていたのか、そして後世においてどのように見られてきたのか、そういったことを主に書いています。伝記ではないですが、おもしろいですよ。

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