日々の雑感(2014年1月〜3月)

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3月31日
SMAPだかSTOPだか、なんか似たようなものが一時フィーバーしていましたが、それに関する最終報告が明日あるそうです。って、 明日は「エイプリルフール」じゃないですか。体を張って笑いをとりにいくつもりでしょう。さぞかし素晴らしい報告が聞ける のではないかと期待してお待ちしております。

そういえば、ソチオリンピックが終わりパラリンピックが始まるか始まらないかといった頃(そしてウクライナ情勢が緊迫していた 頃)、国公立2次試験があり、東京大学世界史でこんな問題が出ていました。

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19世紀のユーラシア大陸の歴史を通じて、ロシアの動向は重要な鍵を握っていた。ロシアは、不凍港の獲得などを目ざして、 隣接するさまざまな地域に勢力を拡大しようと試みた。こうした動きは、イギリスなど他の列強との間に摩擦を引きおこす こともあった。

以上のことを踏まえて、ウィーン会議から19世紀末までの時期、ロシアの対外政策がユーラシア各地の国際情勢にもたらした 変化について、西欧列強の対応に注意しながら、論じなさい、解答は、解答欄(イ)に20行以内で記述し、必ず次の8つの語句 を一度は用いて、その語句に下線を付しなさい。

 アフガニスタン イリ地方 沿海州 クリミア戦争 トルコマンチャーイ条約 ベルリン会議(1878年) ポーランド 旅順

〜〜〜〜〜(ここまで)〜〜〜〜

えらくタイムリーな出題になってしまったなあという感じですが、それはさておき、この問題の「対外政策」とはどこまでを 指す言葉なのでしょうか。前の段落の内容から「対外政策=勢力拡大」で、それだけを書けば良いという人もいるようです。多分 解答作成にあたってはロシアの勢力拡大が恐らく主要な要求だろうとは思いますし、そこを外したらアウトでしょう。

ただ、勢力拡大とはそもそもどこまで何を指すのか、領土を広げると言うことだけなのか国際社会でのプレゼンスを増すことまで 含むのか、そこまで考えて書く必要はあると思うのですが。そして「対外政策」という言葉で意味される事柄はかなり広く、勢力 拡大だけに限定できるのかという問題があると思います(「対外政策」と言う言葉で何を言わんとしているのかを調べてみると、 かなり幅広い事柄に対して用いられていました)。

もっとも、実際に採点される方達は、予備校教師やネット上の好事家など好き勝手言っている人々とはまた違う感じで 見ているんじゃないかなと言う気もします。「ま、この辺は大体教科書とかで書いてある程度のことは書けてるから良いか」 くらいなのではないかなあと。厳密に彼らの基準でやり始めたら、恐らくほとんどの人間が点数つかなくなりそうなきがしますが 実際の所どうなんでしょう、知っている人がいたら教えて欲しいですね(絶対無理だと思いますが。守秘義務とかあるでしょう)。

3月30日
あ、気がついたら3週間にわたり雑感の更新を怠っていました。この間、仕事が忙しかったため更新どころでなかったという のが大きな理由ですが。いいかげんラファエル前派展の感想を書かないと、どんどんと記憶が薄れていく。

あと、新国立博物館の民博の展覧会には早いところ行かないと。ああ、こうしてみていない展覧会がどんどん増えていく。

3月9日
まだまだ寒い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

まさか日曜日を丸1日仕事でつぶすことになるとは思わなかったです。もっと早く終わらせられると思いきや、意外と時間が かかってしまいました。

帰りに本屋に立ち寄って、今月出る「ティムール帝国」と「魔女狩り」がひょっとしたらでていないかと思って探してみました。 やはり発売日前と言うことでありませんでしたが、ではなぜ世界史リブレットの「マリア・テレジアとヨーゼフ2世」「ハンムラビ王」 は置いてあったのでしょう。それを買ってすぐに読んで感想をウェブ上にアップしてしまいましたが、何故私は買えたのでしょうか。 まあ、運が良かったのだと言うことにしておこうと思います。

3月7日
本日、「ラファエル前派」展を鑑賞してきました。むかし、ミレイに関しては展覧会があり、それに行ったことはありましたが、 ラファエル前派の絵画を色々と見るのは初めてだったりします。

感想は後でまとめて記事を別に書こうかと思いますが、思った以上にじっくりと鑑賞することになりました。てっきり流し見に なるかとおもったのですが、何故か引きつけられるものがありました。

3月1日
3月ですね、春ですね。しかし昨日の方が暖かかったですが。

今年の冬は大雪が2週連続で起きたり、なかなか例年とは違う様子でした。あの大雪には結構苦しめられました。仕事に行くとき はかなり苦労しましたし。

子供の頃は、雪が降るというとなにやら心が浮き立つものがありました。雪で遊べる、学校が休み、色々なことを思いうかべな がら、その日一日を楽しく過ごしていました。しかし、大人になると雪が降ることにより電車がとまる、道路がすべる、仕事に 支障をきたす、こういったことを思うと憂鬱な気持ちになることが多くなりました。

仕事のことを考えると、なんとも厄介な雪ですが、雪に覆われた景色を眺めていると、何となく心が洗われるような気がして きます。一面の銀世界をみていて、景色の美しさと憂鬱な気持ちの混ざった気持ちを抱きながら過ごした今年の冬でした。

2月28日
ひさしぶりに「アフタヌーン」で「ヒストリエ」を読みました。この偽名の使い方からすると、後継者戦争の時にどういう展開になるのか 色々と気になるところです。かなり思い切った設定を作るかもしれませんね(ヘファイスティオンを多重人格の一つに設定するという展開 がありましたから、何でもできそうな気がします)。とりあえず、「エウメネス、アテネへのおつかい」編、まだまだ続きます。

エウメネスというと、アレクサンドロス大王の書記官をつとめ、後継者戦争では結構目立つところで活躍している人物です。アレクサンドロス の東征については、この本 で一 部の遠征路について検証を行っています。 そもそもの道が険しく、しかも敵軍が守備を固めているルートを進むというのはなかなか大変なことだったということがよくわかります。

そして、恐らくあの漫画のエウメネスだと、ペルシア帝国の交通システムとか、町の様子、習俗とか自然とかそういった所に相当興味 を示しそうな気もします。「王の道」がどのように整備されていたのかなんて、色々調べたら面白そうですし。

2月10日
先月読んだ「ガラスの宮殿」と関連のある所の本を探していて、中公新書の「物語ビルマの歴史」という本を読みました。近現代メインの ビルマ史の本で、丁度読んでみたいと思っていた時代とぴったりはまったので丁度良いと思いました。ただ、やはり前近代が少なすぎると いう不満は出るだろうとは思います。ピューとかパガンとかのあたりからコンバウン朝までの王朝時代が1章だけで終わってしまうのでは もったいないといいますかなんというか。

その辺りは、別の人の著作で補完するしかないかなとはおもいます。パガン朝をメインにして、逆にそれ以降が簡単なまとめになっている 著作もありましたし。そうなると、結局コンバウン朝はどっちを読んでも簡単な扱いしかないということになるので、コンバウン朝のあたり でなにか本を出して欲しいですけど、どうなりますか。

2月8日
これほどの大雪になるとは思いませんでした。まず、朝から降っていたのは分かりましたが、こんな細かい雪が東京で降るのは何時以来か。 そして、その後も全くペースがおちることなく降り続け、どんどん積もっていきました。あとは週末で仕事に行く人達が少なかったりして、 交通量が少し少なかったことも関係あるのかもしれません。

それにしても寒かった…。

1月28日
井の頭公園の池で水を抜き、掃除をしたというニュースがありました。その際に、外来魚の駆除も行われていましたが、 ほんとうに色々な魚を放す人がいるんですね。多摩川は最近では「タマゾン川」などと揶揄されるように多数の外来魚が 確認されていますが、それも最大の原因はペットとして飼っていた魚を放流したためだとか。

勝手にペットとして飼った魚をいらないからと言って捨てること自体は良くないと思いますが、一方で「外来魚」だから 排除して良いんだというのもなんとなくしっくり来ないんですよね。外来魚や外来生物とはいっても、すでに1世紀近く 日本に定着しているアメリカザリガニのような物は日本の生態系の一部とかしていると思うのですが、駄目なんでしょうか?

1月26日
上野の東京国立博物館へ。特別展が2つ開催されていたので、それを見てきました。人間国宝は伊達じゃないなというか、 ここまで細かい細工を復活させるのは至難の業だとおもう物が数多く展示されていました。そして、この人達の技術を 継承している人が果たしてどれだけ今いるのか、そこも気になりました。もう、こう言う作品は残せないなんてことは ないといいのですが…。

もう一つのクリーブランド国立美術館のほうも見応えはありましたが、やはり人間国宝の方がインパクトは強かったですね。 どうもわたしの好みは物>書画という感じのようです。

1月12日
「過去の状況と被る、似ている」このような表現をしばしば見かけます。それに対しては一部の点では似ているけれど、 他は全く似ていないのだから持ち出すべきではないという言い方も出てくるのはごくごく自然なことだともいます。 まあ、それだけでおわって、「似ている、被るっていってる奴は馬鹿だ、自分は賢い」で終わってしまう人って正直な 所つまらないと思いますけど。もうちょっと掘りさげて色々と考察してくれりゃいいのに、結局でてくるのは雑な ワンフレーズ、ワンセンテンスだけだったりすると、だったら言わなくていいのにと思ってしまうのですが。

それはさておき、「過去の状況と似ている、被る」と感じるときは時々あります。そして、現代とまるっきり違う状況 から(部分的にではあっても)似たような事例が発生するというところにむしろ興味を覚えます。政治制度や社会の仕組み、 文化や習慣が全く違う世界のことなのに、なぜ似たような現象が散見されるのか、そのような現象が現れてくるまでに どういうプロセスがあったのか、それを知りたいなあと思うのですが、なかなか難しいですね。

1月8日
松の内を過ぎてしまいましたが、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

ことしの3が日は何か慌ただしく過ぎていきました。初詣に関係各方面への挨拶回り、映画や博物館等々、外に出ることが多かったような気が しま す。 映画で見たのは「ルートヴィヒ」、かつてヴィスコンティが撮った映画と同じ題材です。ヴィスコンティの作品は大昔に見たような気がしますが、 すっかり忘れてしまっていますね。

あと、上野の国立博物館で新春の干支にちなんだ展示を見てきました。馬にまつわる色々な物が展示されていましたが、やはり干支にちなんだ 物と いうと、十二神将ははずせないようです。立ち姿がなんとなくジョジョっぽいと言うか何というか、体のねじれ具合がそういう印象を与えるのでは ないかと思っています。

さて、今年はどんな1年になるでしょうか。良い年にしたいとは思いますが、はてさて。

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