日々の雑感(2011年4月〜6月)

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6月24日
なんだかよくわからないカタカナ語が多く見られる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

ここのところちらちらと見かける意味がよく分からないカタカナ語に「キュレーション」という言葉があります。博物館や美術館に 「キュレーター」という人たちがいますが、彼らのやってる仕事のことなのかなとおもったのですが、どうも違う模様。検索をかけて みても、何を言いたいんだろうかと思うような記事に引っかかり、かなりいらいら。で、とりあえずこういうことかとおもったのは、

「キュレーションは情報を収集し、選別し、意味づけを与えて、それをみんなと共有すること」

なんだそうな。

それって、べつにそんな特殊なことなのか?やっていること自体は、昔からやっていることではないか。ある意味当たり前の行為では ないか。そう思うんですが、変かな?まあ、あえて名前を付け、それを流布させることで、権威づけをしようとする人は昔からいます。 「キュレーション」云々についても、そういう臭いを感じてしまいます。単に共有手段がネットだというだけで、あとは何ら普通のこと ですね。

何かを収拾し、分類したり配置すると言うこと自体、何らかの意図や意味を持っているで、単なる古い歴史書のつぎはぎ扱いされる 傾向があるディオドロスだって、それなりの意図を持って「歴史叢書」を書いたと言われていますからねえ。

6月22日
Brill's Companion to Ancient Macedonなる本がでるようです。去年はBlackwellから同じような本が出ていますが、今度はBrillか。 あたららしく利用できる史料が増えたので、古代マケドニア史について、新たに何か書く必要が出てきたのでしょう。特に考古学関係 はかなり進んでいるようですし。

個人的にはマケドニア史の新しい本が出ると言うことは非常に嬉しいですが、Brillか…。高いんだよな、ここの本。どんな人が記事を 書くのか、そしてどんな内容になるのか。Blackwellのマケドニア史必携と比べてみるのもまた一興かとおもいます。扱っている範囲が Blackwellのほうは現代のマケドニア問題にからむ内容も含んでいますが、Brillのほうは4世紀頃で話が終わるようです。現代との 関係 についても色々書いてみて欲しいけれど、まだ目次がないからわかりませんね、どうなってるのかは。

出版社 のサイト

6月19日
明治神宮へちょっくら行ってきました。で、十二単についての展示を見たり、本殿を参拝したり、宝物殿を覗いたりしてきましたが、 一箇所、ものすごい行列ができている場所がありました。明治神宮の中に「清正井」という井戸があり、そこがどうやらパワースポット だといわれているようです。それでものすごい行列ができていたわけですが、はじめはてっきり菖蒲でも見に来ているのかと思っていま した。

それにしても、最近やたらと目にする「パワースポット」、なんだか安っぽいなあという感じがしてしまいます…。「パワースポット」 と認定されたとたん、やたらと混雑する所が多いのですが、なんとかならないかなあ。縁起を担ぐ、とかそういうことは昔から良くあり ましたが、ちょっと異常なものを感じます。


6月9日
いやはや、色々忙しくて、すっかり間が空いてしまいました。この間、まあ色々とありましたが、ちょこちょこと美味しいものを食べる 機会があり、非常に満足しています。でも、まあ、美味しいものって高いですね…。

昔は、エスニック系が好みだったのですが、ここの所はそれ以外にもちょこちょこ行っています。気軽に食べられる物ではないので、 おそらく次の訪問は何時になるか分からないというお店にも行っています。予約が取れないかなと思ったら、意外と簡単にとれる店も あり、それはそれでありがたいのですが、春以降の自粛ムードがまだ続いているんでしょうか?実際、震災直後にうごいたら、普段だと 予約はかなり先まで埋まっているというお店でも、キャンセルが発生してがらがらだったうえ、その後も意外と空いていたので、そういう 雰囲気が続いてしまうと、お店もやっていけなくなるだろうなあ…。まあ、ここ数日いったところはどこもほどほどに混んでいたので、 客足が戻っているところもあるとは思いますが。

読書のほうですが、この時点でアップを忘れている本もいくつかあります。モンゴル帝国支配下の朝鮮に関する本とかいろいろです。 そのうちアップします。

5月27日
読書コーナーの更新はしていても、こちらのほうはいろいろあって間が空いてしまいました。仕事が忙しかったものでつい。

来週になるとまた忙しくなるからねえ。やれやれ。

・本屋にて取った一冊の本をみていたら、フォキオンとデマデスについての記事が載っていた。タネ本はきっとあれだなとおもっていたら、 やはりそうだった。この二人について手軽に読める本なんて、澤田典子「アテネ最期の輝き」とかプルタルコスくらいしかないでしょうし。

・発売日がどんどん延び延びになっているけれど、多分6月にはでるんだろうなあ、きっと。出版社のサイトに目次も載るようになりましたし。 これで7月に伸びたりなんかする事はないと思いたいです。

・ちょっくら遠出して、論文を2本ほどコピーしてきました。一本はアレクサンドロス・モザイクについての論文で、右手を大きくさしのべる ダレイオス3世の仕草について、紀元前6世紀以来のギリシア美術に見られる異民族観が関わっていると見ています。通説ではアレクサンドロス に刺し殺された兵士への同情や憐れみを見てとり、それに対し指揮や命令の身振りととる説が提示されています。しかしこの論文ではどちらでも なく、ダレイオス自身の命乞いとしてとらえ、さらにペルシア民族の勇猛さと柔弱を兵士とダレイオスにより表現していることや、従者を引き 連れた主人という東方異民族の表現にもふれ、結論において、絵画の主題は単純にアレクサンドロスによる異民族に対する勝利と栄光であり、 ダレイオスについての通説に見られる解釈は時代錯誤的ととらえています。

ぱっとよんだところでは、本の記述とか美術作品をいろいろあげてこうだといわれると、なるほどそうかなと思うけれど、後になってまた色々 出てくるかもしれません。逆に、類似の作例がほとんど無いにもかかわらずダレイオスの身振りを兵士への同情や憐れみとしてとるみかたが 何故多くの支持を集めたのか、そこの所が気になります。

5月15日
どうでも良いつぶやきでも。

・きがつくと、もう5月も半ばか。日が経つのは早いものですね。あの地震から二ヶ月が経ったけれど、果たしてこの先どうなる のだろう。原発の状況もちょっと前とは随分違う感じになってきたし。

・「アレクサンドリア」、単に宗教の非寛容性をかいてるわけではないんだけどねえ。そんな狭い範囲の話じゃないだろう。まあ、 宗教のことを描いているように見えるのは仕方ないかもしれないけれど。寛容に見える古代文明側にもいろいろと問題があると言う ことは見ていると分かると思うんだな、うん。

・気がついたら、図書館に本を返すのを忘れている…。急いで返さなくては。

5月14日
本は買うべきか、借りるべきか、良く問題になりますよね。作家さんによっては、無料貸本屋状態にたいして苦言を呈す方もいます。 自分が好きで読むような本と比べると、文芸書なんて相当安いんだから、ただで読もうなんてけちくさいことを思わずにどんどん買えば いいのになどと、ひがみっぽい事が浮かんでは消え、消えては浮かび、そんな状態を繰り返して、未だにこの辺のことについては自分なり の結論は出ていません。じゃあ、どうしているのかというと、大体次のような感じです。

欲しい本を全部買っていたら、家に人間の居場所が無くなりそうなので、本当に欲しい物は買うようにしたいです。ただ、図書館にも リクエストは出しますが(ジャンルや体裁的に、図書館で置いてもらえるようにならないと厳しいような気もするので)。自分でも買う けれど、図書館にもリクエストを出す、両面作戦で動いていますが、これは専門書及びそれに近い物だからやっているわけで、文芸書で これはやるべきじゃないと思っています。

買ったら買ったで、一箱古本市でもやって欲しそうな人にお譲りすると言うのもありかなとはおもいますが、仕事があってなかなか参加 できません。なので、結局は普通の古本屋(ブックオフではないです)に売りに行きますが、それなりに専門的なところに売りにいく ようにしています。何も考えずに、適当に持ち込むより、ある分野を専門的に扱っているところに行った方が、その本の価値をある程度 きちんと見た上で買い取ってくれたりします(反対に、全然専門外だろうという所に行くと、他店と比べてとんでもない安値で本が出て いるときがあります)。

む、なんか前にも同じようなことを書いた記憶もありますが、ま、いっか。どこにあるか探すのも面倒ですし、思い出したときに繰り返す と言うことでやっていこうかと。このコーナー、雑感というか繰り言というか、そんなコーナーですし。

5月13日
前の更新から随分間が空きましたが、私は元気です。

世の中では、色々と大きな出来事も起きていますが、私の身の回りでは特に大きな出来事もなく、いたって平凡な日常を過ごしています。 読書が進むかと思ったら、進んだような進まないような、何とも言いようがない状態です。前の日記で取り上げた本をちまちまと読みつつ、 他の本にも手を出しているため、かなりスローペースになっているのかもしれません。「古代美術とトロイア戦争物語」などなど、読んで いる本は多数ありますが…。「古代美術とトロイア戦争物語」を読んでいると、ボードマン「ノスタルジアの考古学」も読み直した方が いいかなあという気がしてきます。「名作英文学を読み直す」は、意外と軽く読みやすいですね。

5月3日
本日、午後になってから谷中・根津・千駄木界隈で行われていた一箱古本市へと行ってきました。実は4月30日に続いて二回目です。

自分の手許にある本を売りたい人が、段ボール一箱分の売り場を作って本を売るというスタイルで、既に結構な回数が開催されています。 人によって置いてある本日街はありますし、本以外にも小物とか雑貨に力を入れる人もいて、見て回るだけでも楽しいイベントです。

今までは、一箇所か二箇所回ったら終わりという感じにしていましたが、今回は比較的時間があったため、とりあえず全部の場所を回って 見ることにしました。途中で大雨になったため、予定よりも早く撤退することになりました。ただ、古本市開催場所を回るついでに谷中・ 根津・千駄木の散歩もできるというのはいいですよね。天気がよいときにまた改めてあの界隈を散策してみたくなりました。

で、買った本ですが、ゴンチャロフ「オブローモフ」全三冊がかなり安かったので購入(これは30日)。また、海域史をあつかった分厚い 専門書「海域からみた歴史」がとってもお得な値段で出ていたため、この機会を逃すわけにはいかないと思って購入しました。どちらも 全部読み切るのは結構時間はかかると思いますが、時間をかけて読む価値がある本だとおもうので、がんばります、はい。

4月29日
もうすぐで4月も終わりですね。

内にある本を、整理して売るべき物は売った方がいいのかなあと思う今日この頃です。一寸置く場所がなくなってきているので。 4月30日、5月3日にある一箱古本市にでも参加してとっとと売りさばくべきだったかなあ。まあ、近所に売りに行くか。色々な本が ありますが、どうしたものかと。

まあ、気が向いたら神保町なり早稲田なりに売りに行けばいいんだけどね。ブックオフだと値段がつかない可能性もあるから、いくと したら前述の二つのどこかの古本屋だろうと思います。家の近所の所だと、引き取ってもらえるか分からない本もありますから。

4月23日
気がついたら、4月ももうすぐ終わりです。そういえば今月はあまり本を読めなかったような気がします。買ったり借りたりしても、 なかなか読む余裕がなくて…。

まあ、そうはいいつつ、モーパッサン「女の一生」とかオラフソン「ヴァレンタインズ」といった小説はちょこちょこと読んでいます。 難しい物を読んでいて疲れたときに、こういうのを読むと、気分転換にはなりますね。

4月21日
なんと、iswebベーシックが1年と1ヶ月後におわってしまうとのこと。急遽fc2のほうに移転先を確保しました。現在引越中ですが、この 頁に 関しては既に引越は完了しました。なので、この頁は今日を限りにiswebのほうでは更新停止と言うことにします。

移転先です。現時点ではまだ内容はあまり 移っており ません。

4月20日
たった二行しかここまでかいていなかったとは、ちょっとびっくり。何か書くことがあったような気もしたのですが…。

ま、こういうときもあるかな。あまり何かを書こうという気分にならない日ってあるよね、うん。

4月13日
果たしてはどうなるんだろうなあ、原発とか地震とか…。

4月7日
更新がかなりあいてしまいましたが、わたしは元気です。

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