日々の雑感(2009年10月〜12月)

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12月31日
これを書いている時点で新年まであと2時間を切っています。今年は思い返すと公私ともに色々あったなあ。良いこともあったし、予期せぬ トラブルに巻き込まれたこともあったし、色々大変でした。いずれにせよ今年は自分の人生の中でも大きな転換点となる年でした。果たして 来年はどうなることか。さらなる飛躍が望めるか、派手に落っこちるか、どっちにころぶかがもんだいだな、うん。

このサイトについても、まだまだ更新は続けますよ。とりあえず大晦日になってから、1本メモっぽい記事をアップしておきました。たまには 短めの記事でも良いかなと思いまして。久しぶりに古代史ネタです。

12月29日
今年も残すところあとわずかになりました。ここのところ、掲示板は管理人が5連投という、稲尾や権藤も真っ青な状況になっていますが、 見に来る人はいても、書き込む人はいない当サイトらしい展開になっていますね。でもブログにするつもりはないし、本ブログはコメント 不可設定を解除するつもりもないですが。なんかあったら掲示板にでも書き込んでください。

最も、最近は掲示板サービス自体が利用者の減少に伴い、停止されるところもあるみたいですね。掲示板にコメントを書くのもブログに コメントするのも大差ないと思うのですが、どうなんでしょう。

12月27日
twitter、やってみていますが、面白さがよく分からず。まあ、出版社でやっているところがあったり、本関係の事で興味深い話題が出ている ことがあるので、そういった情報を見るのに使うことにしようとおもいます。あとは、それとなく、復刊希望とか流してみるとか。それ以外の 利用法はちょっと思いつきません。

それより、twitterの使い道を考えたり、他人のつぶやきを眺めたり返事を書いている暇があったら、サイトと本ブログにもっと力を入れるべき なんだろうなとおもいます。ちょっと、最近歴史の記事の更新が全然出来ていないので、それをどうするかを考えなくてはならないと思います。 自分に限らず、ブログ、mixi、twitterなどなど、新しいツールが出てくると、それにどんどん流れて行ってしまって、サイトの方は放置しっぱ なしになりがちな気がするのですが、それは寂しいなと思います。世の中には複数のことを同時進行で出来る人もいますが、たいていの人は そんなことは無理なわけで、結果として一番手間がかかるサイトが放置されるというパターンがおおいようです(そういうサイトは結構見かけます)。

やれmixiだのtwitterだのとあれこれ新しいツールをつかうようになり、そちらに力を注ぐのなら、いっそのことサイトを閉じた方が良いのにと 思う事もあります(こう書くと、まるでサイトを閉鎖するつもりなのかと思われるかもしれませんが、、自分のサイト閉じるつもりなんて全くあり ませんよ、念のため)。今まで、いくつかブログを持っていましたが、ブログに関してはちょっと長めの本の紹介をする物(トップからリンクして います)以外は全部閉鎖し、飲み食い関係は別の所に書き、と言った具合に、かなり絞る方向で動いています。このサイトに関しては、歴史と本の 話題を中心にして、きちんと運営していきたいと思います。自分の場合、マケドニアとかエウメネス関係のネタも記事を書いた方で見に来る人が多 いようなので、そういう人の期待に応える努力をしないといけませんね。とにかく、サイトを開いたからには、きちんと運営していきたいです。 ちょっと早いですけれども、来年の抱負ということで。

読書の方は、アンリ・トロワイヤ「イヴァン雷帝」と井上浩一「ビザンツ皇妃列伝」を読み終わりました。どちらもなかなか面白いです。井上先生 の本は読みやすいし、ビザンツ史の入り口にちょうど良いかなと。これと、「生き残った帝国ビザンティン」(講談社学術文庫)を読むとかなりの 事は分かるようになると思いますし、さらに「ビザンツ 文明の継承と変容」(京都大学学術出版会)も併せて読むと理解がより深まることでしょう。

12月26日
現在読んでいるジャック・アタリ「1492」、前半は事項の羅列部分が多いかな。おもしろいからいいけど。あと、これに出てくる事項を 典拠とするのは危険かな。目についたところだと、コンスタンティノポリス陥落の辺とか…。「コンスタンティノープルが陥落する。東ローマ 最後の皇帝コンスタンティヌス・パレオログスが退位させられる 」って、何か変ですね。皇帝じゃなくなったんだから良いじゃんと言うことなのか?あと、イスタンブルの人口に占めるムスリム と異教徒(キリスト教徒、ユダヤ教徒など)の割合について、どれくらいなのかをちょっと知りたい。ムスリムは少数派に転落したのか? どなたか教えてください。

著者のジャック・アタリはここ数年ちょっと注目されている(というか、NHKの番組に出たりしていたらしい)人で、経済学・思想系の人 です。歴史家として取り上げることには何となく違和感を覚えるというか、予想家稼業は歴史研究者の仕事ではないような気が…。歴史の本を 読んで、過去の歴史に学びながら、自分たちがどうするか考えるってのは歴史の本の読み手としてはありだとおもうし(単純に当てはめることは できませんが。置かれている状況が違うので)、歴史研究者が現代的な関心からスタートして色々と調べていくのもありだとおもうけれど、 未来はこうなる式の話を開陳し、後になって、自分はこの状況を予測していたと喧伝するのって、何か違うような気がするんですよね。そんな わけで、何かすっきりしない物を抱えつつ、「21世紀の歴史」じゃなくて、昔のことだからまあいいかと言い聞かせながら読んでいます。

12月21日
借りていた本が、いつの間にか期限を過ぎてしまっていたため、変えそうと思っていってみました。

月曜日なので、当然の如く休館日であり、こういう場合はブックポストを利用することになります。で、ブックポスト日本を入れよう と思って入り口を開けてみると、そこに見えたのは、床に散乱する本の山でした。

それを見て、こんな所に入れたら本が傷みそうだなと思って、強化は返すのを辞めて引き返してきました。

よく、図書館から、本を傷つけないよう大事に扱う旨の注意がなされますが、あれを見たら、借りる側だけじゃなくて図書館側ももう ちょっと気をつけて欲しいと思いますね。あれで、本を傷めたから何とかしろと言われるのはなんだかなあ…。

12月18日
「オックスフォード ブリテン諸島の歴史」というシリーズが出始めています。さすがに全部買うのはきついのですが、興味のある巻は あるので、その辺を読んでいこうかと。第2回目の14〜15世紀を読んでいますが、ローマ時代とか七王国時代の巻を早く読みたい物です。

「ブリテン諸島」の歴史ということなので、イングランドだけでなく、スコットランド・アイルランド・ウェールズにも色々と言及していく 感じがします。章立てを見るとテーマ別という感じなので、それぞれで各地域がどのように扱われているのかを知りたいと思います

12月16日
今年も気がつくとあと半月になってしまいました。

今年読んだ本の中で、面白かった物を何冊かピックアップしてみようと思います。順位づけはちょっと出来ないので(漫画も専門書も全部 一緒くたにして選ぶため)、今年面白かった本を適当に。

イスマイル・カダレ「死者の 軍隊の将軍」と他の作品(これが面白かっ たので、他のカダレ作品にも手を出すことに。他の作品もいいですね。今年は カダレを知ることが出来たのが収穫でした)。
プリーストリー「夜の来訪 者」(読み始めたらすぐに引き込まれてしまいました。次々と明るみにでる事実、そして最後のどんでん返し、うまいです)。
カレル・チャペック「山椒魚 戦争」(最初は従順だと思った山椒魚がこういう風になるとは思わなかったんだろうか…。おごりは禁物)
宮野裕「「ノヴゴロドの異端 者」事件の研究」(意外と読みやすく読んでしまいました。レッテルを貼って敵を追い落とすということは昔からあるんですね)
石川博樹「ソロモン朝エチオ ピア王国の興亡」(アフリカ史の専門書なんてなかなか目にかからないのですが、面白く読めました)。
ヤマザキマリ「テルマエ・ロ マエ」(年末近くになって、突如登場した、今年読んだ中では一番面白かった漫画)
マルコス・アギニス「マラー ノの武勲」(今年読んだ翻訳物で3つ選べと言われたなら、カダレとプリーストリーとこれの3つを選ぶかな)。

カダレが5冊あるので、合計11冊、何か反則っぽい気がしないでもないが、まあいいかな。

12月13日
そういえば、六本木の国立新美術館でやっていた「ザ・ハプスブルク展」と上野の西洋美術館でやっていた「古代ローマ帝国の遺産展」をみて きたのですが、感想を書くのをすっかり忘れていました。まあ、どちらもそれなりには良かったかなと。ハプスブルクの方はよく見る絵は実は 序盤でほとんど出てきてしまい、後半はそれ程覚えていなかったりします。ローマの方はそれなりって感じですが、見ておいて損はないかと。 こういう人たちが「テルマエ・ロマエ」で風呂に入っていたんだなあと思いながら見ると面白いかも(ミュージアムショップには置いてません でしたが)。

12月6日
最近読んだ「テルマエ・ロマエ」が何かとても面白かったのですが、何か凄い人気ですね。近所の本屋でもいつの間にか売り切れてしまった ようで、置いてなかったですし。こういう変化球な歴史漫画もいいですよね、うん。シャワーとかウォッシュレットとかまで作っちゃうって、 彼は一体何者だ…?

12月2日
最近読んでいた「砕かれた四月」に古くからの掟によって定められた血の復讐というものがでてきます。アルバニアの高地地方で行われている という設定で、血で血を洗う復讐を繰り返し続けるというものですが、あれは現実にある事です。 昔、学部時代のゼミで初めて読んだ専門書(古代ギリシア史)の注釈部分でアルバニアの血の復讐の話がちょっと出てきたことがあり、頭の片隅 には残っていたようで、ゼミで本を読んでいたときの光景が一緒に思い出しました。最も、はっきり覚えていたわけでなく、かなりおぼろげでは ありましたが。

あの本は読むのに苦労したから覚えていたのですが、ちょっとした何かがきっかけで、昔の記憶が思い起こされる事ってありませんか。視覚的、 聴覚的、人によっては嗅覚や味覚もあると思いますが(って、「失われた時を求めて」みたいだな、それは)、それで何かスイッチが入って、 昔のことを思い出す、そういうことです。それなしにすらすらと記憶から色々引っ張り出せれば楽なのですが、私の場合はそうもいかないようです。 「血の復讐」の話も、カダレを読んでいて、しばらくたってから思い出したくらいなので…。

11月29日

今日もまた松丸本舗をながめてきました。手にとって本を眺めている人、じっくりと棚を見ながら何かを探している人がいましたし、 案内ツアーのようなものが行われていたりと、結構な賑わいでした。あれができたために、洋書売り場が狭くなったのはちょっと残念 ではありますが、単なる分野別に本を並べるのと違う、何かしらのテーマを設けて、それに絡んでいそうな本を分野横断的に並べる、 しかも本の置き方もどっかの家の本棚みたいなアバウトさで並んでいるというのは非常に面白いですね。

ただ、この企画を続けるのって、本屋にとってはかなり大変なんじゃないかという気がします。何も考えずに、ただ単に分野別に置けば よいと言うわけではないわけで、あるテーマについて、それに関連していそうな本(直接絡んでいる物から、一見すると関係なさそうな 本間で)をならべていくとなると、色々な分野に幅広く興味を持っていないと大変だと思います。丸善みたいな大きな本やであっても、 こういうのって多分一部の店員さんの眼力にかかってるんじゃないかなあ。今回の配置は「千夜千冊」の構成に乗っかってやっていると はいえ、どんな本をセレクトするのかと言うことは本屋側でけっこうやらないと行けないと思うし(実際、あれには多分紹介されていな かった本が多く並んでいました)、テーマ替えを一定期間ごとにやるというような話も前に聞いたことがあるので、書店員さんの眼力に かかってくるところは大きいと思います。

ふと思ったのですが、この企画に関わっている書店員さん達みたいな人に本屋大賞を選んで欲しいとおもいますね。そうすると、単に売 れている物とは違う本を見つけてきてくれそうですから。本屋大賞の候補作や大賞作をみていると、なんか偏っているなあという感じが してしまいますし、売れている本に大賞を与えても意味はないだろうと思っています。本屋の店員さんとはいっても、読む本はかなり偏 っているのか、候補作に残る本に多様性が感じられなくてねえ…。


11月22日
大学で社会常識やマナーについて教えなくてはいけない時代になったようです。大学からすると、中学、高校で何をやっているのかと言いたくなる と思いますが、社会常識やマナーって学校でいちいち授業を組んで教えることではないようなきがしますが…。家庭でやれと行っても、進学校に 子どもを通わせている親には、勉強さえしていれば何も言わないってひともいるから、あまり期待は出来ないという問題もあります。

かくなるうえは、身言書判を問われた唐の官吏採用のように、入試でも社会常識の有無やマナーが身についているかと言うことを判断基準にして 試験をやると、みんな必死になって常識やマナーを身につける(護るかどうかは分かりませんが)とおもいますが、どうなんでしょう。

それとは全く別の話ですが、相互貸借を認めない本って一体何?都立中央図書館もちょっと考えて欲しい物です。ちょっとというには多いけれど、 全部熟読する必要はない本って調べ物をしていると出てきますが、わざわざ広尾まで何度も行けと言うことか。こまったものだ。もっとも、 リクエストしてもそれを理由にリクエストを取り消す図書館もどうかとおもうけど(調査研究に必要な本はあまり買ってくれないのに、流行本は 何十冊と入れたりするのは、おかしいと思うのですが)。

11月20日
皇室の名宝展を見てきましたが、第1期以上の混雑に辟易し、すたすたと通り過ぎてくる感じで終わってしまいました。とりあえず、 蒙古襲来絵詞と佐々木導誉の太刀(だったっけ?刀か?たしか刃を下にしておいていたはずですが)を見られたのでよしとしましょう。 第1期は伊藤若冲の絵を見てかなり疲れた物の、後半の確かにうまいけどつまらない帝室技芸員のコーナーを流してみてきましたが、 今回はどこもかしこも人だかりがあって、まともに見えませんでした。結構小さい物が多かったのも、人だかりが出来る原因だと思いましたが、 ほとんどまともにみえませんって、あれじゃ。

11月14日
色々本を読んで、読書コーナーに感想やら内容紹介やらを書いていますが、読んだにもかかわらず感想や内容メモをとっておくのを 忘れて、そのまま放置してしまう本が時々あります。最近だと「アンティキテラ」(文藝春秋)、「ノモンハン事件」(岩波書店) あたりを読んだのに紹介するのを忘れていましたが、「アンティキテラ」の方は内容もかなり忘れてしまっているのでちょっときつい かんじが…(要は古代ギリシアのオーパーツっぽい道具がいったい何なのかを究明しようとする人々の話ですが)。

昔だと購入しててもとに置いてある本が多かったのですが、最近はスペースの関係であまり本を買っておいておくことが出来なくなり、 図書館で借りたり、立ち読みでぱらぱら読んでみたりしているため、忘れてしまった本の中身を思い出すのがかなり困難になっています。 最近物忘れがひどくなったような気がしますが、それも関係があるかも知れません。

11月13日
急に冷え込んできましたが、明日はまた気温があがるようで…。いったいどうなっているんだろう?今年は暖冬か?

昨日は即位20年ということで東京国立博物館の「皇室の名宝」展は無料だったようです。そろそろ見に行って、第1期と併せて感想を 書こうかと思っています。

読書の方は、イスマイル・カダレを読んでいます。後は探検の本ですが、こっちはどうも返却期限までには終わらない予感がします。 あとは、アンティキテラを結構前から読んでいますが、どこまで読んだか忘れています(まだ終わってなかったような気が…)。

飲みについては行きつけの歌舞伎町の店で変わったビールを試飲する機会がありました。1種類、ちょっと残念な感じになってしまった ビールがありましたが(ボトルが透明だったから仕方ない)、他はなかなか美味しかったです。もうちょっとBelhavenの輸入を増やして 欲しいと思いますが、むずかしいか。

11月8日
本の感想って、人の数だけ色々あるなあと思う今日この頃です。最近読んだ「悲しみを聴く石」の感想についても、これをほめる人もいれば 回りくどい文章だと言うことで全然評価しない人もいます。また、この本については、主人公がイスラム圏の女性っぽくなく、あまりにも 西洋的すぎるという批判もあるようですが、マルジャン・サトラピ「ペルセポリス」とかを読んでいたせいか、全く違和感を感じることなく 読み進んでしまいました。そのため、西洋的すぎる云々のコメントについては、そういう風に読む人もいるのだなということに気づかされたり もしました(もっとも、イスラム圏の女性という一つの固定したイメージを作って、それから逸脱しているが故に批判するというのは何か変な 感じがしますが…)。

11月4日
最近、三省堂書店に行ったときのこと、妙なポップを発見。「無駄無駄無駄無駄っ」って、おまえはディオかとついつっこみたくなり ましたが、角の方に荒木飛呂彦推薦って書いてあり、そういうことかと納得。一体どこでどうやって荒木飛呂彦と著者が結びついたのか 謎ですが…。

書店のポップって、本を手に取るときにどの程度の人が見ているんでしょう。私の場合は、大抵この本を買いたい、このジャンルの本を 探したい、そんな感じで本屋には行って本を眺めているので、あまりポップは気にせずに本を買ってしまいます。でも、ちょっとそういう ものがあると、何か気を引く効果はあるのかもしれません(その本を買うかどうかは別ですが)。

やはり、歴史の本も、何かこう、もっと人目を引くような事をしてみても良いのではないかという気がします。そうでもして売っていかないと、 本屋においてもらえなくなるかもしれないし。

10月29日
そういえば、そろそろ岩波の世界史史料の新刊が出る頃かなと思い、久しぶりに神保町へ行ってきました。そうしたら、えらい人が 大勢いるので、何かあったかなと思って周りを見ると、神田古本祭り関係の装飾が…。そうだ、これがあるのを忘れていました。

今年はちょっとそんなに頻繁には行けなさそうですし、今月は本代はそんなに使えないので、買い物はほとんどしないと思います。 でも、何か面白そうな本、仕事で必要になりそうな本があったら買ってしまうかもしれません。

読書の方は、ブルクハルトは相変わらずちびちびと読んでいます。著作権とか独創性とか、そういうことについてちょっと考えさせられる 内容が見られました(第3章の4節)。独創性は求めるものではない、か…。

10月21日
雑感で書いたことを掲示板でも繰り返してしまった…。最近同じ事を繰り返すことが多いなあ。

広島・長崎がオリンピック開催地として立候補するという報道がありましたが、開催できる出来ないにかかわらず政治アピール が出来ればそれで良いって感じがしてしまい、非核アピールありきでの立候補ならば、即刻開催を取り下げて欲しいなと思います。 そんなつもりで立候補しても、IOCから「ここは安保理じゃない」といわれてばっさり切られ、招致費用(どれくらいかかる のか分かりませんが)をどぶに捨てるようなものです。スポーツの大会で、スポーツそっちのけで別のことを前面に押し出して 宣伝したところで、そのようなものは全く通らないのは今回の招致失敗で明らかなことだと思うのですが、そう考えない人がいるよう ですね。オリンピック招致を進める人たちには、実のところスポーツに関心がなく、スポーツなどどうでもいいと思っているのでしょう。

オリンピック招致も良いけれど、先ずは気軽にスポーツが出来る環境を整備するところから初めて欲しいと思う今日この頃です。だってねえ、 何かやってみようと思ったとしても月謝1万以上も払うのは無理だよ…。

10月20日
そういえば、この日でうちのさいとは6周年という事になりますね。早いものですね。最近は読書関係の所と雑感の更新はしていますが、 歴史の記事の方はなかなか進まずという感じになっています。何も読んだり調べたりしていないわけではないのですが、記事にまとめる 時間がなかなかなくて。ま、でも、ゆっくりやっていこうと思っています。

面白そうな読書サイト・ブログを見つけてはそれをリンクしていますが、最近も少しずつ増やしています。自分の所より面白い所が多く、 ついつい読みふけってしまうのですが、まだまだ増やしていく予定。もっぱら海外文学系が多くなると思います。日本文学はちょっと 興味の方向が違うし、歴史系は、う〜ん、どうでしょう。

10月15日
ブルクハルト「世界史的考察」(ちくま学芸文庫)を読み始めたところです。なかなか読むのに骨が折れる文章なのですが、 序論は何度も読み返すべきだろうなと思います。特に26頁から29頁(自国史研究の諸問題を考えるヒントになる)、39頁(歴史に ついて語ってる人・語りたがる人必読)あたりは歴史の研究を使用と思う人は善く読んでおくべきではないかと思います。その他 にも、46頁(単なる専門バカにならぬためにはこうあるべき)の問題はよく考えた方が良いでしょうね。

それとは別に、読んでいて、ぐさっときた言葉は以下の物です。
「つぎに、ぜひともお願いしたいのは、とにかく時間つぶしになるようなことはすべて避けて、やらないようにしてもらいたいので ある。時間というのはなんといっても来るように命じ、つかまえて話さないようにせねばならないものであろう。新聞や小説によって 精神が荒廃させられている現在の状況から用心深く遠ざかってもらいたいのである。(強調はサイト管理人)」(38頁)

新聞や小説による精神の荒廃…、最近の自分はそんな感じが…。気をつけるべきか。

10月14日
7月11日の雑記にも 書いていますが、みすず書 房から漫画(アメコミですが)が でていました。何でみすずなんだろうという違和感はやはり消えず…。他の出版社でも十分だとおもう。

もっとも、漫画自体を読むかどうかは全く別の話です。本屋で上巻だけ立ち読みできましたが、これは買うなり借りるなりしてじっくり 読むべき作品かなと。

10月12日
皇室の名宝展を見に行きました(感想は後ほど)。
で、それを見た後は場所を青山に移して、ちょっと野菜の青空市を眺めてきたり(終了間際になったときに安売りを始めたので、 ちょっと買ってしまいました)、表参道をそれに似つかわしくない格好で散策してきましたが、やはり秋は冷えますね。半袖で うろちょろしたのは失敗だったな。

10月7日
遅くなりましたが、エジプト展の感想を書いてみました。感想はこちら

10月4日
そういえば高田馬場界隈で本屋ってあったかなとおもい、ふらっと電車を降りて散策してみる。

駅の側にある芳林堂は意外と品揃えが豊富かもしれない。あとは早稻田大学の近くにある成文堂くらいか。ま、高田馬場・早稻田界隈だと 古本屋が多数あるので、そこを利用すると色々な本を集めることは出来るから良いのかなという気がします。あとはちょっと電車に乗ると 池袋や新宿に出られますので、そこの大型書店を使えばよいと言うことにもなりますし。

今回は穴八幡の古本市はちょっと立ち寄るのを辞め、早稻田大学の方へ歩いてみました。休日なのになぜあんなに人がいたのか謎です…。 何かイベントでもあったんでしょうかねえ。

10月3日
本を紹介することは実はかなり難しいことではないかと思う今日この頃です。ある分野についてかなり精通している人でないと、きちんと 紹介することは難しいでしょう。

たとえば、世界史の文献紹介をする場合でも、文化史と社会史は全く興味ないってひとや、アジア史にしか興味がありませんというひとなど、 興味関心が著しく偏っている人が初心者向けの文献紹介を行ったとしても、あまり説得力は無いような気がします。自分の興味のない事に ついてお薦めしようとしても、どっかで無理がでると思うので、やめておいた方が良いと思いますよ。だいたい、そういう人が書いた紹介文 を読んでも、じゃあこれを読んでみようという気にさせるような文章になってないことが多いですし、それだったら読むなよ、ガイドなんか するなよと思ってしまうのですが…。

そうなるのがいやなので、自分の場合、何となく気になって読んでみた本の中で、これは特に面白いと思う物をブログで長めの感想を書くと 言う形にしています。後、アレクサンドロス関係や始皇帝関係、十字軍関係は、それに関する本の数がそんなに多く見あたらないので、あの ような形でガイドっぽく書くことも出来たのでやってみたというのが現状です。ブログについてはちょっとタイトルが上から目線なのは気に しないで下さい(勢いで付けちゃったので…)。

実は昨日、「トリノ・エジプト展」に行ってきました。感想は後日まとめて書きます(めずらしくメモを取りながら鑑賞したので、後からでも かけます)。

10月2日
突然ですが、「読書は質なのか量なのか」と聞かれたとき、どう答えますか?といって、それを聞いている私に答えがあるわけも なく、良いものを読むことが大事だけど、良い本を見分けるには量も読まないと行けないので、結局両方じゃないのというきわめて 適当なことを言って終わりにしてしまうところですが。もうちょっと話をだらだとつつけてみようかと思います。

人によっては一日1冊くらい軽く読んでしまう人もいるし、なかには年間3000冊読んでいると言う人もいますが、どうやったらそんなに 速く沢山読めるのか、不思議でなりません。本を読む方法として、線を引いたり、マークを付けたりして、後でそれを抜き書きしたり する方法も紹介されていて、確かにそれを駆使するとかなり速く読めそうな気もしますが、図書館の本でやるわけにはいかないし(最近 は諸般の事情により図書館本が多くなっています)。また、どんなに大量の本を読んでいても、中身の乏しい本だったら正直な ところ単なる時間つぶし以上の意味はないでしょう。かといって、何を読んだらいいのかって、結構難しい問題だったりします。

量より質となると、古典や名著を読めと言うことで終わる話なのかもしれませんが、日々の疲れがたまっているときに読めるかというと、 よほど強靱な精神力の持ち主でないと難しいんじゃないかと思います。古典・名著の類は、ベストコンディションのときに読んでもかなり 手強い相手だと思われます(現代人と物の考え方・見方がすこしずつ違うため、細かいところで引っかかってしまったりします)。
*個人的には古典は時間の区切りを決めず、ゆっくりじっくり読みたい(ヘロドトスなんかは何度も読み返しても良いん じゃないかと言う気がします)。

質も量も両方欲しい、冊数を稼ぎたい・でもなんかしっかりした物を読んでみたい、そう思う現金な人がいたとしたら、どうしたらよいか。 そんな人には私だったら現代日本語で書かれた歴史の本(専門書から概説書まで色々)を薦めます。なぜ哲学でも文学でもなく、自然科学 の本でもなく、歴史なのか。まず、哲学と比べると抽象的な議論が少なく、具体的な事例が多くなるため、難易度は数段低いと考えられる ためです(それで勉強になるかどうかはまた別ですが)。文学と比べるとレトリックや文章の構成や表現が素直で、表現でひっかかるという ことが格段に少なくなると思われるからです(人名がやたら出てきますが、高度なレトリックに比べれば何と言うことはない)。そして、 自然科学系の本と比べると、扱われていることの範囲が狭く、どこから取り組んで良いか分からないという事態には陥りにくいでしょうし。

まあ、うえで1段落つかって長々と書いてきてしまいましたが、要は 皆さん、歴史の本をもっと買って読みましょうというだけの ことだったりします。そうしないと、歴史の本がでなくなると言う、個人的に困った事態が発生するためです。本屋も商売でやっているので、 売れない物を出し続けると言うことはしないし、売れる物を売りたいわけですから、歴史の本(しっかりした物)を出してそこそこ売れると いうことであれば、色々な本を出してくれるんじゃないかなと、甘い期待を抱きつつ、ここまででおわりにしようかと。

10月1日
現在境内工事中の穴八幡にて今日からはじまった、毎年恒例の青空古本市に行ってきました。

例年だとテントとワゴンがあった(ような気がする)古本市ですが、今年は上に書いたように穴八幡が工事しているため、 ワゴンセールのみということになっています。そのせいかどうかわかりませんが、なんとなくやっている場所も前に見た ときよりも狭かったような気が…。

何か掘り出し物があるかなと思って色々物色していたところ、トゥキュディデス「戦史」上中下3巻が1200円とかなり安値 で出ていました。しかしそれはもっている(ただし今は手元に置いてない)ということで、今回は特に収穫は無しでした。 これは前に読んだことがあるからいいやと思う本だったり、ちょっとこれにお金を出すのは辞めておこうと思う本が多く、 ラインナップは微妙、といったところです。まあ、初日以外の日に行くと、また色々でていると思うので、隙を見てまた 行ってこようかなと思います(結構行くのは大変な場所だったりしますが…)。どっちかというと堅めの本が多く出ていた 古本市なので、エンタメ系が好きな人に入ってもつまらないかもしれませんが、可能ならば行ってみましょう。

天候は今日は晴れ間も覗き、すがすがしい秋の一日という感じでしたが、これから後が雨模様だったりするので、果たして 無事に開催できるのか心配です。ちょうどこののタイミングで、雨が続く時期が来てしまいましたからねえ…。

今月末には神田の古本市もあるので、そちらも是非行きたいところです(時間は結構とれそうですし)。

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