日々の雑感(2009年7月〜9月)

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9月30日
トマス・アクィナス「君主の統治について」をよみましたが、王政を最高の政治体制とみなしていた中世人にとっては民主政は 悪い政治体制だったんですね。で、それに対置されるのが「ポリテイア(政治体)」ということですが、違う物を併置しているようで、 なんとも読んでいて奇妙な感じがしてきます。王政・貴族政・ポリテイアがよいもの、民主政・寡頭政・僭主政は悪い物ということに なっていますが、なぜ民主政・衆愚政という組み合わせにならなかったのか、どのようなプロセスを経てこの組み合わせができあがった のか、そのようなことが気になった一冊でした。アリストテレスがラテン語訳されて西欧でも読まれるようになったということがあり ましたが、中世西欧の人々がどのようにそれを読んでいたのかが気になります。

話は全く変わりますが、河出書房新社から河出ブックスという新しい選書シリーズが刊行されるようです。
河出ブックスのブログ@ 紀伊国屋 書評空間

創刊ラインナップを見ると、意外とおもしろそうな題材が並んでいます。第2弾以降、どのような本が用意されているのか分かりませんが、 ちょっと期待してみてもよいかなと言う気がします。選書は新書よりちょっと詳しく、専門書よりは易しめという微妙な立ち位置ですが、 歴史の本だと選書くらいが軽く読むにはちょうど良いかなと思うことがあります。新書だとなんか食い足りないときがあるので…。あれは あれで面白いんですけどね。

9月26日
現在、スコット・フィッツジェラルド「グレート・ギャッツビー」を読んでいます。で、ギャッツビーの姿を見ていると、 まっすぐに生きることの難しさを感じる人もいるでしょうし、夢を信じ・夢に生き・夢に死す男の悲劇と感じる人もいる のではないかと思います。確かに、自分の夢(元カノを取り返す)のために必死で頑張って、彼女と同じステージにまで 上がってきた(とはいえ、ところどころで付け焼き刃だということがわかってしまうところが何とも痛ましいですが)ところ をみると、そういう風に感じるのも分かる気がします。ただ、今回読んでいるときに、何となく新海誠「秒速5センチメートル」 を思い出してしまい、何ともむず痒かったりしましたが…。いつまでも元カノのことを思い続けるのって、正直なところどうか と思うところがありますね。まず、男の方が思っている彼女はあくまで妄想の産物であって、現実の彼女は時を積み重ねる中で 変わってるのだと言うことをまるっきり無視しているようなところがだめだなあ。

もっとも、現実社会で生きる人にも、大なり小なりギャッツビーみたいな傾向を持ってるんじゃないかと言う気はしますが。

9月23日
なんとなく、やってみようかなと言う気になり、twitterをはじめてみました。時々つぶやく程度しか使わないとおもいますが、 興味があったら探してみてください。何か妙なネタを入れると引っかかるかもしれません。

そういえば、気がついたら「海のエジプト」展は終わってしまったもようです。いこうとおもったんだけどなあ。「トリノ・エジプト」展 の方は時間を見つけて見に行きたいと思いますがどうなることか。

9月19日
今日は神楽坂赤城神社の祭礼があると言う事で、ちょっとそれを見てきました。もっとも、現在赤城神社は大規模な工事中のため、 仮社殿(小さな掘っ立て小屋)があるくらいで、あとは出店が少々出ているくらいでした。しかし、ちょっと坂を下りて周辺の町 をみると、御輿が終わった後なのか、、打ち上げに興じる人々が多数いました。皆で楽しそうに飲み食いしているところを見て、 こういうのもちょっと参加してみると面白いのかもしれないなあと思いつつ、でも結構大変そうだし、無理だなとも思いました。 御輿って重いし…。

最近だと、祭りの御輿の担ぎ手がたりないとか色々あるようですが、今日見た限りでは結構人がいたような気がします。神楽坂 とはいっても、坂を下るとちょっとした町っぽい感じの町が広がっているので、そういうところだと、結構参加者も集まるみたい ですね。

あと、祭りの出店もながめてきましたが、ドネルケバブの屋台が出ているのを見て、時代は変わったなという気がしました。 ただ、今回見たドネルケバブはやけに肉が赤みがかっていたような気が…。焼けてはいるみたいなのですが、普通とちょっと 違う感じでした。なんでだろう。

9月12日
ネット上で、ちょっと面白そうな物を見つけたのでやってみました。 こ このサイト

Q1今気になっている本・作家は?

・いつになったら完結するのか気になる「興亡の世界史」。

(度々刊行延期になってますが、ちゃんと出るのか?)

・いつになったら出るのか分からないデモステネス弁論集第2巻(いい加減出して欲しい物です。何やってるんだか…。だいいち、
第1巻からして刊行が遅れたあげく、何十年も前に訳された田中美知太郎訳をのせたりするってどういうことかと)

・プルタルコスの翻訳
(「英雄伝」「モラリア」両方とも、今は無き柳沼先生が訳していたのですが、誰が残りを訳すんだろうかと)< br>

Q2『○○賞受賞作品』は必ず読みたいですか?

特に気にせず。別に賞を取っているからと言って面白いとは限らないし。サントリー学芸賞を取っているからといって内容がまともとは
限らない…。


Q3ベストセラーはとりあえず読んでおきたいですか?
< br>特に読もうという気にはならず。出てから時間が経って、他の人が読まなくなった頃に興味を持って読むことはあるかも。


Q4一日外出する日は、とりあえず一冊持っていきますか?
鞄の中に最低1冊は本を入れているので、必ず持って行っているといえる。


Q5自宅以外でのちょっとした時間つぶしには、 DS? 本?
本。DSもってないので。


Q6好きな作家の公式サイトやブログはチェックしていますか?
してない。


Q7全作品を読んだ作家は?
作家読みという物は基本的にしませんが、飯嶋和一は多文全部読んだ。面白いし、冊数少ないし(ぉぃ)


Q8奥付は必ずチェックしますか?
読書記録を付けるときに必要なので、一応見ます。


Q9読めない漢字があったらすぐ調べますか?
よほど難しかったら調べます。とりあえずググってみたり…。


Q10好きな文字フォントはありますか?< br>特になし。というか、大抵の本は明朝体でしょう。

たまに一部だけゴシックとかそういう本はあるけど。


Q11好きな作品が映画化・ドラマ化されたら嬉しいですか?
大抵漫画の実写化ってつまんないよね…。寄生獣の映画化の話がありましたが、
あれも多文駄目だろうな。
< br>
Q12小説を書くのがメインの仕事じゃない有名人の作品でおもしろかったのは?
自分の読書傾向を見ていると、そういう人の本ばかり
読んでいるような気が…。というより、小説のほうが少ないから何ともいえない…。< br>

Q13友人に貸した本が汚れたり破れて戻ってきたら・・・・・・?
よほどひどくなければ、まあ気にしないでおこうとおもいます。元々がぼろぼろ
な古本もありますし。


Q14あまり有名ではないけど好きな作家はいますか?
特になしですね。
< br>
Q15あまりよく知らない作家の上下巻、『上下巻まとめて』 o r『とりあえず上巻だけ』、買うならどっち?

まとめて買うに決まってますが、何か。


Q16好きな詩人はいますか?
詩人というか、作品もセットであげると、ソフォクレス「オイディプス王」とか、アイスキュロス
「アガメムノン」なんかはおもしろいですね。ホメロスもいいけど、なんとなく冗長なところもあるし…。


Q17買ったけどつまらなかった本はどうしていますか?
売る。


Q18本をプレゼントした・されたことはありますか?
子どもの時にクリスマスプレゼントでもらったことがあります。あとは大学時代、
その道の専門家から参考文献を何冊かただでもらってしまいました。


貸してそのままで、結果としてプレゼントになってしまった本はあります。まあ、その本は買ったけれど読む暇もなかったし、後輩のほうが
それを有効利用できそうだったから良いけど。

9月10日
久々に一段落ついた感じが…。

9月8日
だらだらしているうちに9月に入っていました。前の雑感を書いてから後は、仕事をしたり、本を読んだり、だらだらしたりといった 感じで過ごしていたりします。特に身近なところで面白いことがあったりもしないし、なんとなく雑感を放置してしまいました。

最近の不満は、映画をなかなか見られないことですね。こればかりは仕方ないと言えばそうなのですが(テレビないし、最寄りの映画館 はちょっと不便だし)、たまには見たいぞ、うん。全国ロードショーのようなどこでも見られるような物ではなく、どちらかというと、 ちょっと渋めの映画が見たかったりするのですが、なかなか渋谷に行く機会もないしなあ。

強いて言えば岩波ホール辺りですが、あそこの座席は長時間座って映画を見るのは苦痛だし…。「ポー川のひかり」は気になっていますが、 どうも映画を見る環境としてあそこが好きになれないので、二の足を踏んでいます。

8月31日
昨日は選挙に行き、今朝結果を見ましたが、事前にあれこれ言われていた結果がそのまんま出たという感じですね。これから先、 どのような政治が行われるのかはわかりませんが、少なくとも政権を変える能力はあると言うことは判明したようで。

で、選挙の翌日に関東は台風がやってくる…。台風があと1日早く来たらと思っている人もいるんじゃないでしょうか。

それはさておき、過去のコミケで「ヒストリエ」に関する本があったらしいと言うことを最近知りました。やはりガイドブック みたいな物を作りたくなる人はいると思うし、そういう気にさせる漫画だとおもいます(そうでないと、こんなサイトやったり しませんって)。歴史ネタを知らなくても楽しめるけれども、知っているともっと楽しめる漫画だと思うので、この機会にどこか の出版社でマケドニアの本を出すとか、フィリッポス2世の伝記を出すとか(以下略…)。

何か、前から繰り返し書いていることをまたもや書いているので、ここできろう。

8月21日
久しぶりに能を見に行きました。といっても、薪能とか、どっかの野外施設に無理矢理舞台を作ったとかそういう物ではなく、 国立能楽堂です。やはり能狂言上演のために作られた施設のためか、音の通りがよいですね。

見てきた演目ですが、「敦盛」です。「敦盛」というと、信長が桶狭間の前に「人生五十年〜」なんていいながら舞ったという ことで覚えてしまっている人もいると思いますが、実はあれは能ではありません。幸若舞というものです。私も結構長い間勘違い しており、よそさまにガセビアを垂れ流してしまったような気がしないでも…。唐沢某とおなじになるところだった。反省。

あらすじをいちいち書くのはちょっと大変なので、「敦盛」のあらすじを書いてい る頁 にここからリンクを張っておきますが、要は熊谷次郎直実が出家し、須磨の浦にいったときに、敦盛の霊と遭遇したという話です。 終盤、敦盛が生前最後の宴を懐かしんで舞を舞った後で、敵である直実を討とうとするのですが、全般的には非常に静かな感じの 話でした。非常に優雅な舞いのあとで突如刀を抜き、直実に向かっていくところ、そして直実がもはや敵でないことを悟り、静かに 退場していくまでの一連の流れのところで静から動へかわり、また静へ戻ったような感じでした。武人が主人公の修羅能ということで、 もっと激しいのかと思っていましたが、非常に優美で静かな舞台でした。

8月14日
国立博物館で現在開催中の「染付」展を見に行ってきました。モンゴル時代にコバルトを使って磁器に絵を描く技法が確立し、 それが周辺にも影響を与え、日本でも伊万里焼が作られるようになる等々、染付についてそんな程度のことは頭に入れて、 現物を見てきました。現物を見ていくと、元・明中期頃と比べて明の後期のあたりで何となく枯れた色合いのものが多く並んで いるような気がしました。またヴェトナムの染付も絵の感じが素朴だったり色合いがちょっと違いがあったりしますし、朝鮮の 染付も18世紀以降独特の風合いを持ったもったものが作られていったようです。

ただ、ふと思ったのは、そのような変わった風合いのもの(絞り手とか秋草手とよばれる何となく枯れた感じのする染付)は、 はじめからそういう意図を持って作っていたのかということ、そもそもそれが現地でも主流だったのかと言うことです。今回の 展示では結構それが前面に出されているところもありましたが、たまたまそういう展示品が目立つように並べられたのか、実際に そういう物が主流だったのかがなんとなくわかりにくかったような気がします。また、ほとんどの展示品は所蔵は日本国内だったり、 個人寄贈だったりするのですが、日本に多く入ってきていたのがたまたま変わった風合いの物が多かったのかもしれないと言う気が します。日本の茶人が結構染付を使ったりしているのですが、日本の茶人のセンスと中国や朝鮮、ヴェトナムの人の感覚は違うと 思いますので。

そのような疑問は感じましたが、なかなか見応えがあって良い展示だと思いました。そんなに混雑もしていなかったですし、 じっくり見ることが出来たので満足しています。

8月10日
歴史コーナーの記事の更新は去年の11月からずっとストップしています。しかし、雑感に駄文を書いたり、読書メモを書いたりする 形ではありますが、一応このサイトの更新は欠かさず続けています。それはそれでよいのですが、読書コーナーがちょっと見にくく なってきています。特にア行の著者の頁がやたらと重くなってきており、そこに読書の記事を掲載しても、なかなか見たいところ まで到達できない状態になってきています。そのうち、ページの分割を考えた方がよいのでしょうか。いまからいじるのはなあ、 何となく面倒で手を出したくはないけれど、自分が見にくいというのはさすがにまずかろうと。

かといって、ブログにするのも嫌だし、五十音順では結局変わらない気がするし、当分このままで行くか。そもそも、目的地まで到達 するまでの間に意図的に色々な物を配置しておいて、他の者にも興味を持ってもらえるようにしようとおもってもともとこういう形 の読書メモにしたんだし。

8月9日
国立博物館で現在開催中の「伊勢神宮と神々の美術」展を鑑賞してきました。おおざっぱな感想は以下の通り。

・伊勢神宮の神宝を実際に見る機会というのは滅多にないらしい。それを実際に見られたのは良かったと思う。
・伊勢神宮もかつては神仏習合の影響を受けていた様子がよく分かる。
・遷宮のたびに色々な物を作るようで、昭和の時代に作られた物も展示されていました。古代の様式をほぼ踏襲してはいるのですが、 櫛の目の細かさとか、玉佩や剣の装飾なんかはおそらく昔の方が良いんじゃないかという気がします。技術の継承って難しいですね。
・八幡神以外が男神とか女神とだけしかかいていないので、何がなにやらよく分からないところも…。仏教の神様と比べて何となく わかりにくい気がしました。この展示が悪いのか?
・やはり一度は御伊勢参りに行くべきだろうか。

まあ、こんな適当なことを欠いていますが、まじめな感想もいつか書くかもしれません。個人的には同じフロアでやっていた「染付」展 の方も見たかったのですが、時間がなかったので断念しました。これは今度時間がある時を見計らっていこうかなと思います。

あ、近いうちに歴史コーナーの記事の更新をやります。マケドニア史や「ヒストリエ」ネタではありませんが、何かを近いうちにアップ する予定です。

8月8日
結局なんだかんだでシカン展行き損なってしまいました。無料招待券が無駄になってしまった…。あ〜あ。そんなわけで、1回見た時の 記憶をたどってシカン展の感想をまとめることにします。

かなり昔(1990年代だった記憶があります)、TBSで「シカン」という聞き慣れない名前と、それを調べている日本人考古学者を取り上げた 番組が放送されていました。実際に発掘を行ったところ、貴重な遺物が大量に出土したところまで放送していました。その後、こちらもあまり テレビを見なくなったためか、「シカン」について眼にすることもめっきり少なくなりましたが、2009年になって、久しぶりに「シカン」と いう言葉を眼にするとは思っても見ませんでした。

国立科学博物館はここ数年中南米の古代文明に関する特別展を頻繁に開いています(マヤ・アステカ・インカ3つ一緒くたな展覧会もありました。 めちゃくちゃ混んでいたので、ほとんど流した程度で終わってしまいましたが)。今度は「シカン」について取り上げ、日本人の考古学者島田泉 教授の発掘の様子や、実際に発掘によって出土した貴重な遺物からなる展覧会を開いています。

シカンについては大昔にテレビで見て以来久しぶりだったのですが、あの頃テレビでも出てきた大型の仮面や、なぜか頭と胴体が切り離されて、 逆さまに埋められていた墓の主といった題材の他、あの墓の向かい側にある別の墓の発掘が進んでいたことや、女性が主となっている墓が発見 されたりと、20年近い年月の間に色々な成果があったようです。

そういった事が分かっただけでも面白かったのですが、その他にはシカン文明の社会についての説明も結構多く盛りこまれていたり(この辺は ちょっと見てから時間が経ってしまったため、記憶が抜けてしまっています)、結構リアルな造形があったり(成虫になりかけの蝉なんて、 よほどのことがなければ作らないだろう)、インカ帝国以前のこの地域の優れた文明について実物を見られてかなり満足しました。

8月2日
午後から外出。まずは上野に行って「黄金の都シカン」展を鑑賞してきました。インカ帝国以前に栄えたシカン文明について、 発掘により出土した遺物を展示しながら、シカンの文明について社会や宗教などについて説明を加えており、以外と空いていた こともあってかなりじっくり見ることが出来ました。夏休みの博物館というと尋常じゃない混雑が予想されましたが、そういう 事がなかったのは良かったと思います。詳しい感想はまた毛1回見に行ったときに書こうかと思います。タダ券があと1枚残って いるので、それを早いところ使ってしまわないともったいないので。

7月29日
映画の試写会のチケットが当たったため、新宿厚生年金会館へ行ってきました。見たのは「ナイトミュージアム2」、内容としては、 せっかくスミソニアン博物館が舞台となったのだから、もっと派手にやっちゃっても良かったんじゃないのと思いましたが、気軽に 笑いながら見るにはちょうど良いかなと。

で、帰りにロビーで映画にもちょっと登場してきた某スペースオペラのキャラクターと記念撮影が出来るような感じでした。自分が 並んで移るのは何だかなあという気がしたので、とりあえずそのキャラの写真だけ撮ってきました。あ、あとは試写会なので、宣伝 用コメントを取っている場面にも遭遇しましたが、そこはスルーしてきました(映されるのはいやだし)。そういえば、試写会と いうと芸能人がいるのですが、今回はそう言う人って来ていたのかな?まあいいけど。

7月28日
ちょっくら散策。まずは目白までちょっと遠征したあと、今度は高田馬場へ行ってきました。目白坂を気合いで登り切った後は 平坦な道が続きます。目白台では旧田中邸のところには運動公園が出来ていました。昔はそれも含めて豪邸が建っていたのかと 思いながら見てきましたが、兵どもが夢の後って感じとはまた違うかな。

その後、早稲田の古本街をのぞいてきましたが、昔と比べると店の数が少し減った感じがしました。気のせいかな。もっとも、 最後にいったのはもう6,7年くらい前のことなので、最近の動向を探ってるわけではないから正確なことは分かりませんが。 ただ、神保町とちがって、新しい古本屋が出来たという感じもみられないし、どうなんでしょうか。

7月25日
今月のヒストリエは、アレクサンドロスからみたミエザの学友達の様子といった感じでした。ハルパロスみたいなひとって、 どこにいってもいるよね…。また、ミエザでの授業についても色々と書いてありましたが、後にアリストテレスも自分の著作 で子供に物を教えることについてあれこれ書いているのは、このときの経験がかなり影響しているのだろうという感じがします。 ミエザ以前、そしてそれ以降も子供相手に物を教える事はアリストテレスにはほとんど無かったでしょうから(リュケイオンに 子供がわんさといたとは思えない)、彼にとって子供に物を教える数少ない機会はあそこだけだったはず。

教える先生が頭が良くても、教えられる子供の反応とかを考えないで授業をやっていると、教育って成果は全然上がって来ない ものですが、ミエザの子供達がどの程度アリストテレスの言ったことを理解していたのか、明確な証拠はありませんが、あまり 理解していなかったんじゃないかという記がします。特定の分野については興味を持ったとしても、アリストテレスの学問の 奥底にある物を共有・理解するまでには至らなかったんじゃないかと。アレクサンドロス大王も東方化政策というアリストテレス の考えからしたらとてもではないが容認できないことを行っているわけですし。

そういえば、いまのところミエザの学友の話で、ハルパロスとかネアルコス、カッサンドロス、フィロータス、レオンナトス、 ペルディッカス、プトレマイオスと言った辺りは登場しているのですが、アレクサンドロスといったら必ずセットで出てくる 「あの人」の姿は全く見られません。「X」とか、「や」とか「B」だの「L」だの、そう言うから身では絶対出てくる人物 ですし、その後のエウメネスとの絡みもかんがえると、どっかででてくると思うのですが、果たしてどんな登場シーンになる のやら。エウメネスとの絡みを考えると、そうとう怪しげな雰囲気のキャラになるか、**ってかんじになっているか、 その辺は分からないですが。

7月22日
素朴な疑問ですが、アッコンって「聖地」なんでしょうか?いえ、 「聖地アッコン」って書いている本があったから気になっただけ のことなのですが。何を以てアッコンを「聖地」と呼んでいるのか、その理由が知りたいですね。

図書館で借りた本が、ことごとく延長不可能な状態というのはどうしたら良いやら。他地区の図書館から借りていたり、予約が既に 入っていたりして、どうやっても延長できません。難しい本を2週間で読み切るというのはかなり無理があるよなあ…。困った。 何でこういう風なタイミングで本が届くのか、困った物です。

7月19日/20日
この期間、東北旅行をしていました。行き先は仙台・一ノ関・平泉の3カ所です。とりあえず、牛タン・いわて蔵のビール・もち・はっと などなどを食してきたので、十分満足していますが、平泉をもうちょっとうまく回りたかったなとおもっています。 (詳しいことは後日まとめます)。

東北旅行記

7月11日
今年も東京国際ブックフェアに行ってきました。今回はもっぱら自分の勉強用の本を購入することに力を入れて、色々と見て回りました。 結果としては語学の本(英・仏・独)をおおく買ってしまった気がします。あ、あと、辞書については失敗だったなと見てから思いました。

で、色々見てきた感想ですが、まさかみすず書房からアメコミが出るとは知りませんでした。アラン・ムーア(「ウォッチメン」「V・フォー・ ヴェンデッタ」)の作品をこの秋に出すとのことです(チラシがあったので、まず間違いないでしょう)。みすずというと堅い専門書とか、堅め の教養書がおおいところですが、少し柔らかい路線をとっていかないと危ないという判断がどこかで働いたのでしょうか。そこが気になります。

やはり人文諸関係の所を中心に見て回ってきましたが、東大出版会が阿漕な出版社だと言うことはよく分かりました(笑)。語学書でもうけよう というか、そんな感じが見え見えです。例の単語帳とかリーディングとライティングのテキストの売り込みにとても熱心でした。柳の下にドジョウ は何匹もいたと言うことでしょうか。学生も大人もお金儲けに奔走する、それがいまの東大ってことでしょうかね。やれやれ…。

歴史関係の新刊を買おうかどうか迷った物の、気になる本はまだ出ていなかったようで、そこで出費することは控えることが出来ました。その かわり、語学の本を山のように(といっても単語帳1冊、問題集2冊、薄い辞書2冊)を購入したので、少しずつ勉強しようかと思います。頭を 使ってないとバカになりそうですし…。

7月9日
この夏、NHKにて「名称の采配」という深夜番組をやっています。同じ枠で前は「タイムスクープハンター」をやっていたのですが、 あれが終わって、その後番組としてはじまった物だと思われますが、ここまでカンネー、サラミスと言った当たりを扱い、一番最近では ガウガメラの戦いを扱っていたようです。

我が家には現在テレビがないため全然見られないのですが、一体どんな番組だったのでしょう。かなり軽い感じの番組ではないかと思われ ますが、何となく気になります。

なぜ、こういう事を書いているかというと、ここ数日、うちのサイト内の記事でガウガメラを扱ったところにアクセスしてくる人がちょっと 多いような気がしたからです(いつもそんなに人は来ないのですが)。気のせいか?

それはともかくとして、面白さとまじめさのバランスがとれた歴史番組ってなかなか作るのは大変そうです。どうしてもどちらかに偏り気味 になるし。

7月8日
池袋の東京芸術劇場にて、シェイクスピア「真夏の夜の夢」を見てきました。イギリスの劇団が上演すると言うことで、当然英語でした。 何とか聞き取れるかなと思って、イヤホンガイドを使わずに見てみた物の、さっぱり分からず、後半からはイヤホンガイドを借りてみて きました。棒読みなのはちょっとどうかとおもいましたが、こういう物があった方が見やすいような気がします。邪道と言われればそれ までですが、ちんぷんかんぷんなままでいるよりはずっと良いと思います。ま、その辺は人それぞれなので、とやかく言うつもりは無い ですが。

7月1日
今年もあっという間に半分が過ぎてしまいました。

今年は、今までと比べるとかなり色々なことが変化し、大変なことが増えたり、楽しいことが増えたり、いろいろなことがあり ました。これから半年も、楽しく頑張っていきたいと思うところです。

このサイトについても、歴史コーナーの更新を長らく放置していますが、他の所はチョコチョコと手を付けていくという感じで これからも継続していく予定です。読書関係の更新が増えるような気がしますが、雑感も何かあったらかいていこうかと思います。

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