日々の雑感(2008年7月〜9月)

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9月28日
上野の国立博物館で開催中の「スリランカ 輝く美の島にであう」という展覧会を見てきました。スリランカの仏像や出土した貨幣(ローマの 貨幣も出土している)、ヒンドゥーの神像や舎利容器、碑文などなど、スリランカから発掘された色々な遺物を展示していました。やはり仏像 の展示が一番数は多かったのですが、かわったところでは小用便器とか浣腸器なんてものも展示してありました。便器はともかくとして、浣腸 入った以南のために使っていたのか不思議です。もう一寸体調がよいときであれば、別枠で感想を書けるくらいじっくり見たところですが、 一寸疲れがたまっていたのでかなり流しながら見るようなことになってしまい、そのことは悔やまれます。

9月27日
渋谷にて、一寸変わったライブを聴きに行ってきました。発端は、吉祥寺のCafe Russiaでテルミンライブが行われたとき、その日のテルミン 奏者の方が宣伝チラシを持ってきていたことにありますが、テルミン奏者が多数でると言うことで興味を持ち、聞きに行ってきました。仕事 帰りだったのでふつうにスーツ姿だったのですが、あの空間では明らかに浮いていたような気がします。ライブの方もかなり変わった感じの 奏者が多かったような…。ちっさいライブハウスでかなりマニアックなライブを聴く機会なんてそうそう無いことではありますが、こういう 世界もあるんですねえ。一般受けする感じではないけれど、一度こういうのも見てみるといいかなと思いました。

9月23日
「ミレイ展」を見に行ってきました。感想はこちら。

9月22日
本の読み方を一寸教わってきました。ノンフィクション、専門書を読むときに一寸使えそうです。また、タイトルを一切伏せて目次や著者名、 帯などをみてタイトルを考えるというのはやってみると面白いです。頭使って色々考えないと、良いタイトルはなかなか思いつかないですが、 そうやって頭を使うのもいいかなと。

近いうちにここでなにかお題を出してみようかな。

9月14日
実は初めて横浜に行ってきました。源氏物語に関する展覧会を見に行った後、中華街で食事&散策、それから夕ご飯を食べて帰宅というコース になりましたが、もういっぺんくらい横浜に入ってみたいですね。色々と見て回るところもありそうですし、一回ではわからないところが多い ようですし。

源氏物語に関する展覧会ですが、屏風絵とか書といった物に興味がある人は是非見に行ってみて下さい。なかなか見ているだけでも面白いです。 源氏物語に関する知識があればもっと面白く見られると思いますが、残念ながらどこがどの場面なのか見てもすぐわからないので…。こういう ものもいいなあと。

その後中華街に行ってみましたが、関帝廟をお参りしたり色々な雑貨屋を見て回ったりするとなかなか面白いですね。ついつい妙なトランプを 2つも買ってしまいました。なぜに周恩来のトランプが作られていたんだろう。ネタ的に面白いので買ってきましたが、見ていると第3世界の リーダーと会ってる場面が多いですねえ。日本がらみだと財界関係者と会っている場面の写真がありました。田中角栄くらいあるかなあと 思いましたが、それは見あたらず。

9月10日
そういえばMac Miniを買ってから9ヶ月くらい経ったようで。はやいものです。モニターとキーボードはかなり古いので変えられるなら変えよう かなともおもっています。しかしモニターはスペースの関係があるのであまり大きい物が変えないので、それをどうするか。

講談社学術文庫の今月の新刊を本屋で見かけたのですが、うち2冊は著者が完成直後ないし書いている途中になくなられた本のようです。片方は ほぼ完成している物の、もう片方はまだ未完成だったようで、まだ続きが予定されていたような書き方になっています。未完とはいえ、読める のはありがたいです。

9月5日
こちらからもリンクを張らせていただいているこ ちらのサイトが開設から10周年を むかえたり、新宿でよく行っているバーがもうすぐ開店10周年だったりという話を見たり聞いたりすると、10年というのはあっという間に過ぎて しまうものだなと改めて思います。10年間サイトを続けたりお店を営業し続けるのは移り変わりの早い20世紀末〜21世紀初頭の日本ではさぞかし 大変だったのではないかと思いますがこれからも続いていくことを願うばかりです。

そういえば10念前って何をやっていたかなと思い返すと、将来の展望も特になくだらだらと勉強していたような気がします。その合間にサッカー のワールドカップフランス大会をテレビにかじりついてみていたりしていたっけ。あれからもう10年経ってしまい、あの当時主力だった選手の 中にはまだ頑張って現役を続けている人がいるいっぽうでもう引退している人もいますが、10年間で新旧交代が進み、順調にレベルアップする のかと思いきや、今の日本代表を見ているとどうも肝心なところで粘りきれないような脆さ、勝負弱さを感じてしまい、新旧交代ってむずかしい なあなどと思ってしまいました。

「山猫」を読んでいて、新旧交代なんて事を考えていたらふとそんなことを思った9月の夜でした。それにしても暑いぞ…。

9月4日
今日は劇団四季の「トロイ戦争は起こらないだろう」を鑑賞してきました。実は劇団四季の芝居をそれと認識して見に行くのは初めてだったり します(おそらく小学校時代に学校で見に行った「夢から覚めた夢」は四季だったような気がするのですが。日生劇場だったし)。見てきた 感想としては、シェイクスピアだったら色々予習してから見に行く私のような人間にとっては、この劇をその場ですぐに理解するのは難しかっ たです。トロイア戦争開戦前の時期を舞台に、何とか戦争を回避しようとして努力しつつも結局戦争を避けられない悲劇といったところでしょ うか。それにしても、何が難しかったかというと、台詞の応酬を瞬時に理解するのが難しいなあ…。それはいったいどういう事なんだろうと考 えるまもなく進んでいくので、やはりジロドゥの本をどっかで借りて読んだ方がいいのかもしれないなと思いました。

9月3日
雑感の更新が10日ほど空いてしまいました。この間は仕事で家を空けていて更新できなかった時期が1週間、そして帰ってきてからも しばらくぐだぐだしていて更新不能だったのがここ数日といったところです。本は結構読んでいたので、ブルガーコフ「巨匠とマルガリータ」 とかいくつかアップしましたが、その他は何があったかなあ。帰ってきた日(30日)はビアパブで飲んで食べて、翌日は吉祥寺でカフェロシア に行ってテルミン聴いて、昨日は六本木に行って…、ってなんか遊び歩いている記録しかないぞ、これ。

あ、そう言えば仕事で家を空けているときにア@ゾンから本が来たという連絡があり、支払期限を1日過ぎた状態でお金を払ったということも ありました。一寸この件については失敗したなあと思っています。まさかこの時期に届くとは思っていなかったので。でも、1日遅れでも支払は 完了しましたし、注文した品も無事に到着しました。さて、この内容によっては前に書いたフィリッポス2世に関することを色々と加筆できるかも しれません。フィリッポス2世についての今のところ一番新しい書籍ですので、期待はしています。

それはさておき、今回届いた本は元々9月後半か10月に発売されるとサイトには書いてあったのですが、突然8月下旬に入手できました。なんでか なとおもって調べてみましたが、どうやらアメリカとイギリスで同じ本の出版時期に違いがあったようで、イギリスで既に7月下旬に出ていた本 を取り寄せることが出来たようです。同じ出版社の同じ本で、でる時期が違うというのは一寸びっくりしました(あとついでに値段もたぶん違う はず…。ドルとポンドの違いはあるとしても、かなりさがつくんじゃないかと)。う〜ん、洋書というのはよくわからない。

8月23日
もうすぐ北京オリンピックも終わりですね。思った以上に頑張った種目、まあこんな感じだろうなあと思った種目、色々ありましたが ついつい見てしまいました。こんなにテレビっ子になる予定ではなかったのですが…。

明日から1週間ほど留守にします。24日以降の掲示板へのレスなどは帰ってきてからまとめてします。

8月22日
今年の目標としては、これまで何度も書いてきていますが、マケドニア史の更新を一応終わらせると言うことですね。いいかげん 一つのまとまった物として一段落つけたいところです。色々と忙しくなってくると更新が全然進まなくなるため、そうなるまえに 何とかしたいです。で、この夏は何とか1本記事を掲載しました。あとはペルセウスの時代についてまとめて書けば終わるという所 まで到達しましたが、ここからもまだまだ大変だしなあ。とりあえずメインとなる参考文献3つくらいはしっかり読むこととポリュビオス をながめること、後はネットでもいいからリウィウスとかアッピアノスも見ておこう。

エウメネス関係のコーナーは連載を追いかけながら、なんかネタとして面白そうな物があったら更新してみようかと思います。 その他、雑多な項目や逆引き人物伝も何か面白そうなことがかけそうなら書くと言うことにします。参考文献の質が正直なところ マケドニア史やエウメネス関係に比べると数段落ちるコーナーですが(手持ちがあまりないので)、かける範囲でやっていこうかと。

サイトの更新が滞る要因としては環境の変化って奴がかなり大きい(家に本を置く余裕がなくなるとか、時間がとれなくなるとか、 その他諸々)とおもいますが、そういう事態がいつどこで起きるかわからないので、少しでも更新はしたいなあ。

ふと思うことがあるのですが、掲示板って使いにくいですか?いえ、まあ、頻繁に見に来て下さる方もいるのですがいったいどんな方が このサイトを見に来ているのか、サイト運営者としては色々と気になったりするのですが、特に書き込みをしていくでもなく、ちょっと 立ち寄って去って行かれる方が多いようなので…。あそこには人に物を書かせようという意欲を失わせる何かがあるのでしょうか。

8月17日
この日、小金井薪能を見に行ってきました。とはいえ、雨天のため屋外ではなく(従って実際に薪を燃やして火をつけることは出来ず)、 中央大学附属の講堂での上演となりました。新作能1本(人の都合で桜の木をうごかしちゃいけません、ってことか)、狂言(野村萬斎 を生で見たのは初めて。これ目当てに来ていた人もかなりいた模様)、能(後半部分のみ上演という変わった形)でしたが、前の方の 席を取ったおかげでよく見えましたし、前に見た物より良かったような気がします。

で、見ていて思ったのですが、「能においては多くの場合、亡霊や神仙、鬼といった超自然的な存在が主役(シテ)であり、常に生身の 人間である脇役(ワキ)が彼らの話を聞き出すという構造を持っている」(ウィキペディアの項目「能」より)といわれていますが、 こういう現実世界と異世界が混ざり込んでいるような構造をみていると、能って結局の所「世にも奇妙な物語」「トワイライトゾーン」 「あなたの知らない世界」「稲川淳司の怪談」のようなものなのかなと。現実世界と異世界の遭遇について、ただひたすら面白さや刺激 を追求して一般受けを狙って作るものと、余計な物をとにかくそぎ落とし、様式美とでも言えばいい物を作り上げ、芸術として昇華した 物で違いが生まれるのでしょう。どちらが良い悪いというのでなく、目指す方向性が違うということでしょうか。

8月15日
映画「スカイ・クロラ」を鑑賞してきました。見た感想としては正直なところ同じアニメでも興業面で「ポニョ」に負けるのも 無理はないといったところ。また“キルドレ”については「不老不死」というよりもたぶん同じような姿形の人間のストックが 大量にあるんじゃないかな等と思ったり。「ゲームとしての戦争」と言うことが語られていますが、それって命張ったプロレス みたいなものかなあとか…。もっとも、原作を読んでいないからそっちを読むと何か書いてあるのかもしれませんね。

8月13日
え〜、世間で歴史好きというと、どういう人がイメージされるでしょうか。マイナーな戦国武将に入れ込んでいたり、三国志の武将について 延々と語ったり、幕末の志士について熱く萌えていたりする人でしょうか。はたまた、ローマ帝国についてあたかも自分が皇帝や元老院議員と 同じような目線で物を見ていたり、近現代の軍事について参謀のように語ったりする人でしょうか。本屋を徘徊して歴史関係の書籍の出版動向 を見ていると、こういった人がいわゆる「歴史好き」「歴史の読み手」として意識されているところがあるように感じるのですが、この傾向は 決して良い物ではないでしょうね…。「木を見て森を見ず」という感じで。まあ、うちのサイトもその傾向がなきにしもあらずですが(素材の 性格上どうしてもそこに偏ってしまうので)。

オリンピックのサッカーで日本代表3連敗。その結果を受けてなにやらヒートアップしている人がいますが、サッカーの世界ではオリンピック って価値はどの程度認められているんでしょう。少なくとも公式行事ではいので、無理して選手を出す必要はなかったりするのですが(故に バルセロナとアルゼンチンサッカー協会がもめたり、シャルケとブレーメンがブラジルサッカー協会ともめたりしていたり、ハンブルガーが ベルギー代表の選手を呼び戻そうとしたり(で、パスポート忘れて遅れるという落ちがついたらしいですが(追記:結局帰国を拒否して戻らなかったらしい)) するわけで)、そうはいっても経験を積める場 ではあるでしょうね。国によってはA代表経験者をごろごろ並べてくる国もありますし。それはさておき、今回の代表の戦いぶりを見ていると、2010年 ワールドカップの方が心配になってきます。でられるんだろうか…。

国立新美術館で開催中の「ウィーン美術史美術館所蔵 静物画の秘密」展を鑑賞。対象となっている物(果物とか狩りの獲物、人物の肖像) については非常に緻密(中には立体的でぱっと見たところ本物みたいな物も)、しかし全体の構図というかなんか物の配置や大きさが微妙に 狂ってるかなあと思う絵が多かったような気がします。先週見に行ったフェルメール展の絵画がとにかく遠近法がびっちり適用されていて 見ていて疲れるくらいだったのと比べるとずいぶん違うなあと。まあ、今回の静物画も面白かったとは思いますが。

8月12日
一部のサイトに掲載していた写真が、元のサイトの方でいつの間にか写真が消えていたのをみて、これって載せていて良かったのかなと思い、 別の写真に変えるべくいろいろさがしていたところ、Wikimedia Commonsに写真があったのを見つけ、使ってみました。基本的には自由らしい とのことで載せたのですが、当該写真にはこういう説明文がついていました。
    This file is licensed under the Creative Commons Attribution ShareAlike 2.5 License. In short: you are free to share and make derivative works of the file under the conditions that you appropriately attribute it, and that you distribute it only under a license identical to this one.
これは要するに使っても良いと言うことになるんでしょうか?う〜ん、どうなのか。駄目なら後で写真を削るだけですが。 ちなみに、Attribution ShareAlike2.5はここ

と、色々書いているうちに、また別の物を発見して、そっちの方がおもしろい写真なのでつかってみることにしました。そちらは、
    The copyright holder of this file allows anyone to use it for any purpose, provided that the copyright holder is properly attributed. Redistribution, derivative work, commercial use, and all other use is permitted.
ということなので、著作権者の名前を入れて掲載してみました。こっちの写真の方が色彩の復元(レプリカ)まで展示してあり、もとのものと 比べてみると面白いかなと思うので、しばらくこれを掲載しておこうと思います。

8月7日
yahooニュースのビール関係の記事を見て、記事の書き手もコメント投稿者の多くもビールについて何も考えてないんだろうと言うこと はよくわかりました。これじゃ大手ビールメーカーが苦労するのも当然だろうなあ。でも、そう言う酒飲みを作ってきたのは彼らなの だから、自業自得といったところかな。

8月6日
グーグルが「ストリートビュー」というサービスを提供し始めたようです。こういうのってやって大丈夫なのかねえ…。 試しに自分の家の周りを見たところ、住所がどうこうというのではなく、そこにうつっている物からいくらでも情報 を引き出せる感じだし、良いことのために使われるより悪いことのために使われるのではないかと心配になってきます。 立派な題目を並べていても金儲けが第一なのだから、何でもやるのでしょうけど、この会社の経営陣の見識を一寸疑いたく なりますね。

Web2.0とか脳天気なことを言ってられる人の頭の中はやはり理解不能です。

8月5日
柳沼先生が亡くなられたことを知りました。ご冥福をお祈り申し上げます。
プルタルコスの翻訳はどうなってしまうのか心配です。

話は変わって、 な にやらクセノポン「アナバシス」映画化の計画があるらしい。 って、本当に出来るの?まあ、あれをあのまま映画にしてくれれば別にいいけど、変なロマンスとか入れるなよ。アメリカ映画 だとそれが心配で…。あと、あの話でクセノポンがメインになるのは途中からだけど大丈夫なのかな。それにどこをエンディング にするのかも気になるな。有名な「海だ、海だ」というのは実は途中だったりするし。

8月3日
「対決−巨匠たちの日本美術」を見に上野へ行ってきました。朝早くに行った物の、ついた時点で長蛇の列が既にできあがっており、 中に入っても人は多く、正直なところ落ち着いてみることは出来ていません(後日図録を買いに行く予定)。24人・12組の芸術家の 作品を取り上げ、それを比較するような形で国宝・重要文化財クラスの作品を色々と並べています。やはり日本美術史を見ていくと 今回の展覧会で扱われている人物は非常に有名な人々であり、どこかで名前を聞いたり作品を見たことがある人が多いような気がし ています。似たような絵を見比べ、どちらがよいか悪いかと言うよりもどちらが好みかどうか、そう言うところに目をつけてみても 良いと思いますし、比較とかを特に考えずじっくりと見ても良いかなと思います。近いうちに公開が終了してしまうので、できるだけ 早めに行った方がよいでしょう。

8月1日
「崖の上のポニョ」を見てきました。実は映画館でジブリ作品を見るのは初めてだったりしますが、なかなか面白かったですよ。 人魚姫を対象年齢下げてハッピーエンドにしたとでも言えばいい話の展開になっていますが、ちゃんと絵が動いているし(紙芝居 にはなってない)、動きで楽しめるところもあるし(海の上走ったり、車の運転がルパンっぽかったり)、混雑をうまく避けて 見に行くと結構いいんじゃないかなと。

7月30日
久しぶりに映画を見に行こうと思い、渋谷まででて「チェブラーシカ」をみてきました。可愛らしく、一寸切ない、そんな作品 でした。こんかいは渋谷で見ましたが、他にも上映館があるようなので、可能ならば行ってみてはどうかと。チェブラーシカと ゲーナを見ているとなんか癒やされるなあ、うん。意地悪ばあさんも出てくるけれど、極悪人というわけではないし。

7月29日
ここの所留守にしていたので、更新が滞っております。
気がつくと「ヒストリエ」でこれから先の超重要人物がでてきたり、「チェーザレ」が連載再開していたりしていました。はたして このあとどうなるんでしょうねえ。

全然話題にしてませんでしたが、先月はEURO2008何て大会がありました。まあ特に見なくていいかなと思っていたのと、見たらたぶん 翌日仕事にならないと思ったので全然見ませんでしたが、ロシアとトルコがベスト4まで勝ち上がったり、万年優勝候補だったスペイン が優勝したり、ポルトガルが前評判の割には結局駄目だったりとか、なんだかんだといってもドイツが上まで勝ち上がってきたりと いった大会だったようです。

ロシアやトルコといった、現在のヨーロッパサッカーの舞台では中心とは言い難い(まあロシアは最新版UEFAランキングで6位になった ので来年のチャンピオンズリーグ出場枠は3つに増えるわけで、中心に食い込んできていますが)国の代表が、世間的に評判の高いチーム を負かして勝ち上がってくるのは短期決戦型の大会の楽しみの一つです。中心にイングランド、スペイン、イタリア、ドイツあたりがいて、 そう言った国のリーグを中心に他のヨーロッパの国々やアフリカ、南米・中米といった辺りが周縁にいて、さらに半周縁とでも言えばいい ポジションの国(ロシア、トルコなど)があるというのが世界のサッカーの構造だと考えて良いのではないかと思います。

イングランドや スペイン、イタリアといった中心にいる国々がブラジルやアルゼンチン、アフリカ諸国など周縁部の国々から選手を買い、それを元にさら にチーム力をあげたり商売をやって金儲けをしたりして強くなっていく、一方中心にいる国々の間もある時はイタリアのリーグがレベルが 高かったり、またあるときはスペインやイングランドのチームが強くなったりと、覇権争いでもやっているような感じでリーグの盛衰があ ったりする、さらには選手をうっぱらいつつも力をキープしたり経済状況の好転から今までは選手を売る側だったのが買う側になったりし て中心部に食い込んでいこうとする国もある、そう言う様子を見ているとウォーラーステインちっくに中心と周縁なんて言葉を使って説明 してみると案外理解しやすいかもしれません。単純にメジャーとマイナーなんて言葉を使うよりは分かりやすいのではないでしょうか。

で、この説明の中でアメリカ合衆国とかアジアを入れていませんが、これらの地域はヨーロッパ中心の世界システムのなかではどうも存在感 が薄いというか何というか、あまり関係ないところにいるのではないかという気がします。「年金リーグ」みたいな扱いというか、そこだけ で閉じた世界を作っているというか、世界の潮流から取り残されているというか…。ただ、アジアツアーとかアメリカツアーのようなドサ周り でお金を稼ぐために使われているところを見ると、これらの地域もまた「世界システム」の一部なのでしょうけど。

7月20日
江戸東京博物館で「北京故宮 書の名宝展」が開催されており、早速見に行ってきました。展覧会の目玉は王羲之「蘭亭序」ですが、 それ以外にも様々な書が見られました。几帳面というかきちんと書いている物もあれば、行き先は筆に聞いてくれとでも言いたくなる ような書まで、様々な物が展示されており、書に興味のある人は半日、いや一日十分楽しめるんじゃないかと思います。また、そこに 展示されている書には中国史をやっていると必ずどこかで名前を見るような人の作品もあり、中国史に興味のある人も十分楽しめる でしょう。あと、書に様々な人が印を押しているのですが、乾髓驍ェやたらとでかい印を書の上にべたっと押していたり、沢山おして いたりするのは何とかならなかったんでしょうか(笑)。そこまでせずとも…。

夏休み中の展覧会ということで結構混んでいましたが、それでも結構余裕を持ってみることが出来たような気がします。滅多に見られる 物ではないと思うので是非見に行ってみて。

7月17日
興亡の世界史の最新刊を発見。これからちまちまと読んでいこう。それにしても、次の巻が10月というのは間が空きすぎな気がします。 もう一寸何とかならないかなあ…。前は1月に1冊くらいで出ていたような気がするんですが。次の巻がオスマン帝国、そのあとのこりは 何があるかというと東南アジアとか原始時代、カルタゴ、日本史、近代ヨーロッパ、最後のまとめみたいな巻が残っていますが、そんな に時間がかかるとはねえ。なぜだろう?

あ、でも、他にも読みたい本が何冊もある…。同時進行で数冊読むと中身がこんがらがってしまうからなあ。

7月13日
上野の国立博物館で開かれているゴールド展を見てきました。自然の状態でこんな巨大な金の固まりが発見されるのかとびっくりしたり、 金を実際にさわったり持ったりしてみてその重さに改めて驚いてみたり、なかなか面白かったです。ついつい子供向けのクイズを大人げなく まじめに解いてしまいました…。

その後、東京国際ブックフェアにいってほんをながめてきました。今回は前見かけた藤原書店とか山川出版社を見た記憶がないのですが、 出ているところも減ってしまったんでしょうか?大丈夫なのかと一寸心配になりましたが、白水社のブースで本を1冊買ってきました。 これから読もうとおもいます。

7月8日
コンビニで野菜ジュースを買ったら10円値上がりしていました。で、何気なくネットで本を検索したところ、これまた40円値上がりしていました。 世の中こうやってどんどん物の値段が上がっていくんですね。文庫本で1000円超えるなんて講談社とか筑摩の一部だと思っていましたが、最近は 岩波文庫でも1000円超える物が出てきていますし、気軽に1冊とは言えなくなってきたなあ。

7月6日
さっそく古典再読と言うことで「キュロスの教育」を読み終えました。キュロス大王一代記という形をとりながら理想の教育・理想の 君主・理想の国家について論じていく本であり、それ故に後世にまで実用書として読み継がれてきたのではないかと思われます。で、 キュロス大王一代記というとヘロドトスの「歴史」第1巻もそうですが、両方読み比べるとかなり違いがあります。なにより、ヒストリエ のファンにとってはあのハルパゴスさんが全く登場しない「キュロスの教育」を読むと一寸びっくりするんじゃないかと。

7月5日
今日は久しぶりの映画鑑賞。見てきたのは「庭から昇ったロケット雲」という自分の家の納屋でロケットを作って打ち上げた男の話です。 話としては、所々つっこみどころがあったり(FBIってこんな暇で間抜けでいいのかとか、児童保護局の話はどこに消えたのかとか、 打ち上げが失敗してあの程度で周辺の被害が済むのかとか)、ここまで無茶をする父親を果たして家族が耐えられるのかちょっと考えて しまったり、話の展開としてもういっぺん打ち上げにチャレンジして成功すると言うよりも、父親が失敗してもその意志を息子が頑張って 受け継ぐとかそう言う方向に持って行ったほうが見ている人には共感しやすかったのではないかとか、見ていてあれこれ考えてしまう所も ありました。でも、たまにはこういう映画もいいかなという気がします。「夏の夜の夢」という感じで。

7月4日
6月はこれまでと比べると全然本が読めず、また、特に読みたいと思う本も無く終わってしまいました。7月に入ってからはどうするか ということを一寸考えましたが、まず、今月出る「興亡の世界史」最新刊(イタリアの都市)は絶対に読むとして、他は特に欲しい物 も出版社のサイトを調べたり情報収集をしている限りではないため、もっぱら過去に買った本を読み直すことにあてようかとおもいます。

とりあえずは竹島訳でも何でもいいからポリュビオスを読むとか(古典叢書のほうはいつ完結するかわからないし…)、前にちょろっと よんだ「キュロスの教育」あたりを読み直すとか、デモステネス弁論集の第1巻(フィリッポス2世関係の物が色々載っている)をつまみ 食いでなく全部読み通すとか、そう言ったことをしてみようかなと思っています。あとはもういっぺんカントロヴィチやブルクハルトに 挑戦してみるとか(これは夏休みの読書としてやってもいいかなと思っています。冊数多いし)。

あとはそろそろいいかげんサイトに記事を1本くらいは載せたいので(今月はヒストリエも連載されていましたし)、何か歴史関係の記事 を書くため本を斜め読みするくらいかなと思っています。

7月3日
以下、特に何か変わったことがあるわけではありませんが、4月から6月の分を移動したので、一寸書いてみました。

7月2日
新宿にて食事会、日付が変わる前に帰宅。以上。

7月1日
今年ももう半分が過ぎました。残り半分が無事に過ぎればいいか。

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