日々の雑感(2005年4月〜6月)

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6月30日
本当はアテネフランセ文化センターに映画を見に行こうと思っていたのですが、急遽仕事が入ったため、それは諦めて 仕事をしていました。見られなかったのは残念ですが仕事の方も無事に解決しましたので一安心といったところです。 マノエル・ド・オリヴィエラ監督作品で、歴史学教授のポルトガル女性が娘を連れてインドにいる夫に会うために船旅 にでて、各寄港地で文明史を教えるという話が非常に興味深かったのですが、紀伊国屋書店でDVDが売っているようなので それを買ってきてみてみようかと思います(近所のレンタルビデオ屋にはまずはいらない作品だと思いますので)。

昨日公開された「宇宙戦争」は余り見に行こうという気にはなりません。明日は映画の日で1000円で見られるので、時間が あったら見てみようかなとは思いますが。ぎりぎりまで情報を隠し続け、しかも事前に見た人たちには公開日前にはいっさい 映画評を書かせず、全世界で同時に公開するというやり方をとっていましたが、これでつまらなかったら相当激しくたたかれる のではないかという気がします(というか、既に酷評をちらほらと見かけますが・・・)。

6月27日
すっかり夏日になってしまいました。梅雨はどこへ行ったのやら。

歴史サイトを作り古代マケドニア史を扱い始めてから1年と9ヶ月、その間色々なことがありました。古代マケドニア史をやって いても現代と何も関係ないようにも思えますが、かつてマケドニア王国があった現代のギリシャとマケドニアにとっては事はそう 単純ではないようです。「アレキサンダー」の台詞の中に、ガウガメラの戦いの直前の兵士を前にした演説でギリシャのためという ようなことを言っていましたが、あの映画の中でのギリシアとマケドニアの扱いについて、私のサイトからもリンクを張っている 民族主義的なマケドニア史サイトの“History of Macedonia.org”では両者がごちゃ混ぜになっているということで批判がある ようです。一方でギリシャでは映画の中での同性愛描写を問題にして裁判を起こす起こさないでもめていました。映画の中の描写 に対する批判は、単なる歴史的事実の問題や映画の描写の問題ではなく、現代の問題がそのまま投影されている面があるようです。 マケドニア共和国(マケドニア旧ユーゴスラヴィア共和国)とギリシャ共和国はその国名をめぐってもめていたうえ、国旗について も当初はヴェルギナ王墓から出土した王の納骨箱についている「ヴェルギナの太陽」を国旗にしようとして対立し、現在の旭日旗 のような国旗にせざるを得なくなるなどの対立があります。マケドニアから見るとギリシャの言ってくることは自分たちの存在その 者を否定しようとしているように見え、それゆえにギリシャに対する敵愾心も強くなり、映画の中の台詞やシーンに対しても批判 をしたくなるのでしょう。

その話を聞いて自分がマケドニア史をやろうと思うようになったのは何がきっかけだったかなということを思い出してみました。 始めはアレクサンドロスに興味を持ち、その後はフィリッポス2世のもとでの国家の開発などに興味をもち、その後はヘレニズム 時代のほうに関心が移っていきましたが、やはりこの時代と地域を研究しようとおもったのは2点ほどあります。一つは高校・大学 のころに丁度ユーゴ紛争や民族問題があの地域で噴出しており、そんなときにギリシア文明とバルカン諸民族の暮らす世界のはざま というグレーゾーンのような所にあったマケドニアの歴史やヘレニズム史を研究して明らかにしていくことが、直接的ではなく かなり遠回りな道のりではありますが現代の民族問題や自己・他者の問題について考える手がかりになるのではないかと言う思いです。 もう一つはフィリッポス2世、アレクサンドロス大王、アンティゴノス朝の諸王達の活躍が目立つマケドニア史ですが、それらの 人々の業績について史実を丁寧に探って考えていくことで、歴史における個人が果たしうる役割について考えてみようという思いです。 マケドニアとは全く関係のない日本人である私がマケドニアに興味を持ち、それを勉強しようと考えたのは大体そんなところから 始まっています。まあ、改めて思い返してみると甘いなあと言う気がします(その辺が甘かったため、研究者への道からは外れて 行かざるを得なかったのですが)。

6月26日
日付が変わりましたが、昨日は「エピソード3」の先々行オールナイトを見に行ってきました。仕事が終わった後に見に行って みたのですが、上映10分くらい前についた時には超満員・・・ということはなく、チケットを買って座ってみることができました。 物語はアナキン・スカイウォーカーがダース・ベイダーになるというお話なのですが、物語のオチはわかっていても、アナキンが どうやってダース・ベイダーになるのかを描くという点では意外としっかりかけていたのではないかと思います。アナキンが随分 と好戦的でわがままな感じもうけますが、前2作でも彼が結構感情的であったり、自分の力に自信を持っている(過信か?)様子、 なかなか自分の力を認めてもらえず不満を持っている様子は描かれているので、別段今回の性格設定もおかしいとは思いません でした。クライマックスのアナキン対オビ=ワンの戦いは前回の戦闘シーンよりも見応えがあって良かったです。それにしても、 みんなパルパティーン=ダース・シディアスの手のひらの上で踊らされていたという話になっていましたが、その辺の所を見抜け ないジェダイの力ってのも大したことがないというか・・・・。また、ドゥークー伯爵との戦いの場面は「ジェダイの帰還」の ルーク対ベイダーとそっくりでしたが、この場面に限らずアナキンとルークを対比させているような場面がいくつか見られました。

見ていて気になったのは、前作のエピソード2を見ていてもおもったことなのですが、ジェダイはこんなに弱くて良いのだろうか というところです。前作でも最後の集団戦でジェダイはかなり死人を出していましたが、今回ジェダイ抹殺指令が出されてから つぎつぎとマスターレベルのジェダイたちがクローントルーパー達に殺されていくのですが、フォースの使い手がこうもあっさり と雑兵の攻撃に敗れて死んでいっても良いものなのでしょうか。自分の身に危険が迫っていることにまったく気がつかないと 言うのはあり得ないと思うのですが(フォースの使い手には一応周囲の危険を察知する能力もあるはずです)。ダークサイドの 力によって惑わされたという説明もできるとは思いますが、それでもやはり納得がいきません。私はてっきり暗黒面に墜ちた アナキンが殺して回る者だとばかり思っていたのですが・・・。

パルパティーンが着々と権力を強化してついに銀河帝国の皇帝になる「シスの復讐」ですが、こういう事を描くとローマファンの クレームが来るかもしれませんが、何となく古代ローマ帝国をイメージしているのかなという気がします。スターウォーズシリーズ の銀河帝国は今までのシリーズでも何となくローマ帝国を念頭に置いているのかなという気がしましたし、スターウォーズのに影響 を与えたアシモフの「ファウンデーション」シリーズは「ローマ帝国衰亡史」をモデルにしているといわれています。今回の話は 特にローマ帝国っぽく見えてしまいましたが、非常時ということで強大な権力を預けられたパルパティーンが満場一致の賛成 でもって皇帝となって銀河帝国を作っていくという帝国誕生までのプロセスが共和政末期〜元首政成立期のローマ史と何となく 似通っているような気がしました。

また、雑感に書き忘れていましたがクストリッツァの「パパは出張中」をDVDで見ました。チトー政権下のユーゴスラビアの 一家族を描いた作品ですが、主人公の少年の成長を描きつつも当時のユーゴ情勢についても相当皮肉も込められているように 感じました。「アンダーグラウンド」や「黒猫・白猫」と比べるとずいぶんとのんびりした感じの映画でしたが、お父さんの キャラクターは結構むちゃくちゃ(女好きな俗物、最後の結婚式の時には自分をチクって強制労働をさせた愛人をぶったかと 思えば抱いちゃうし)ですが、こういうむちゃくちゃなキャラクターがいるところは他の作品と同じですね。

6月19日
目覚めたときには既に昼間だったため、結局今日は一日家で休んでいることに決定しました。午後から出かけるというのも何 となく調子が出ないですし、なんだかんだで疲れはたまっていましたので、丁度良い休みになりました。

家でぼーっとしているのも何なので、本日は前に買っておいた「黒猫・白猫」のDVDを鑑賞しました。最近見た「アンダー グラウンド」と同じ監督の作品ですが、「アンダーグラウンド」が第2次大戦から現代までのユーゴスラヴィアの歴史を背景 にした映画で、重いテーマとコミカルな描写で3時間近く飽きさせることなく魅せる作品でしたが、今回見た「黒猫・白猫」 は重いテーマの方を取っ払って、コミカルな描写の方に集中して作られている作品だと感じました。ジプシー社会の一部を かなりコミカルな感じで描き出した作品ですが、映画のノリについていける人は面白いと思うし、ついて行けない人は単に 騒々しくて訳が分からないだけという評価をするだろうなと思いながら見ていました。とりあえずつべこべ言わず、小難しく 考え込まずに見るところから始めた方がよい作品だと思います。あれこれ考えるのはもう一度見てからゆっくりすればよい ことですし。

6月18日
「バットマン・ビギンズ」を鑑賞してきましたが、前半はうつらうつらとして意識が飛んでいました。そのため、渡辺謙さん の出ているシーンはほとんど見られませんでした。渡辺謙さんの出てくる部分は物語の前半部分(主人公の修業時代)なので、 そこのところを寝てしまったのはちょっと痛かったですね。リーアム・ニーソンとゲイリー・オールドマンが普段の映画とは 役所が逆転している感じなのはなかなか良かったですね。エンディングは何となく次回作を予感させるような、あるいはティム・ バートン版につながるような、そんな感じのエンディングでした。

本日未明にはハリーハウゼンの「タイタンの戦い」がやっていたのですが、これはまあ、衛星放送の方でもやるのでそっちを 見る予定です。DVDを買おうかとも思いましたが、最近ちょっと出費がかさんでいるのでそれは諦めてビデオにとってみる ことにします。

6月16日
本日仕事帰りに両国へ行き、「新シルクロード」展を鑑賞してきました。思ったよりもこぢんまりとした感じの展示でしたが、 あの辺りから出土した遺物をいろいろと見られたのは良かったかな。とりあえず図録も買いましたし。

家に帰ってから、「アンダーグラウンド」を鑑賞。第2次世界大戦中からユーゴ解体までの半世紀にも及ぶ歴史をかなりの ハイテンションで描き出しているような映画でした。感想をまとめろと言われるとどうまとめて良いのか少々困るのですが、 コミカルに重い話題を扱った作品なので、のりが合う人と合わない人でかなり評価は変わりそうな作品ですね。私自身は 結構面白く見ることができましたが、結構体力を消耗しました。この作品がカンヌ映画祭でパルムドールをとったとき、 アンゲロプロスの「ユリシーズの瞳」も出品されていましたが、同じくバルカン半島を扱っているものの全く映画として 異なる性格の2本の映画が出品されていたというのも何となく時代を感じさせられます。見て面白いのはどちらかと言われる と、「アンダーグラウンド」の方が面白かったですが(アンゲロプロス作品は映像を楽しむもので話を楽しむものではないと 割り切ってみています)。

「アンダーグラウンド」を買ったときに、「アンダーグラウンド」の他のクストリッツァ作品もDVDを手に入れたので、 後でゆっくり見てみようと思います。

6月15日
以前、映画化して誰が見に行くのかなどと毒づいてしまいましたが、当の本人がつい最近になって「Zガンダム」 を見に行ってきました。なんだかんだ言ってもガンダム好きなものでつい・・・・。今回は3部作の第1部なので、 話は途中で終わっています(アムロとシャアの再会のところまで)。新しく描かれたカットと古いテレビ時代のカット で画像の差が結構ありますし、Zガンダムを全く知らずに見るとちょっとわかりにくいかもしれない等々、はじめて これを見た人がはたしてどれだけZガンダムのことが分かるのかちょっと疑問に思うところもありますが、まあこれくらい ならいいかなとも思います。

6月11日
本日、「タイガーランド」鑑賞。「アレキサンダー」に出演していたコリン・ファレルのハリウッド映画初主演作です。 一応ベトナム戦争を扱っているのですが、通常のベトナム戦争物と大きく異なる点があります。それは、この映画は 「ベトナムに行って戦うシーンがない、ベトナムに行かない」ベトナム戦争映画です。主人公は強いんだか弱いんだか よく分からないところもあります。兵隊としての力量は実際は相当の物がありそうですし、妙に軍紀に詳しく(それを 駆使して除隊したい仲間を除隊させている)、上官にへつらうことなく我が道を行く主人公ですが、何となく弱さも 感じさせる役をコリン・ファレルが好演しています。話自体は大きな盛り上がりとかそう言うものは余り無いのですが、 それでも見続けてしまうのはコリン・ファレルの好演によるところもあるのかなと思います。戦争に行かない戦争物と いうちょっと変わったアイデアで勝負してみた小品といったところでしょうか。

本当はドイツ映画祭を見に行きたかったのですが体調不良により早めに帰宅してしまったため見られませんでした。 風邪が完全には治っていないので、しばらくは気をつけないといけませんね。

6月9日
書いている途中で日付が変わってしまったのですが、それはまあいいとして。
本日もドイツ映画祭を夜に見てきました。本日見てきた作品は「ヴィレンブロック」という映画です。中古車販売業も順調で、 妻の他に恋人もいたり、別荘まで買って万事順風満帆な生活を送っていた日々の生活が自動車の盗難事件や別荘への強盗侵入 事件をきっかけに段々崩れていく所を描いていく映画で、かなり重い話ではありますが所々にユーモアを交えながら進んでいきます。 前半ちょっとうとうととしてしまったため、途中で出てくる妙なロシア人が一体何者なのか分からなくなってしまいましたが、 彼は一体どういう人だったのでしょう。

6月6日
本日は「ドイツ映画祭」に行ってきました。見た映画はトルコのガラタサライとスペインのデポルティボ・ラ・コルーニャ がUEFAチャンピオンリーグ決勝戦を戦っているある日という設定で、その日にモスクワとイスタンブル、サンティアゴ・デ・ コンポステラ、ベルリンの4つの町を舞台に、何かを盗まれたり盗もうとしている人たちの人間模様を描き出したオムニバス 形式の作品です。いずれの町の話でも共通しているのはどの町でもチャンピオンズリーグ決勝を人々が楽しんでいることと、 警察と当事者の間で言葉の誤解や行き違いがいろいろと生じてそれが笑いを誘っていることですが、ベルリンを舞台とした話 ではドイツの移民問題や少数民族の問題などがふっと入り込んでいます。深刻な問題とユーモアをうまく交ぜたいというような ことを上映終了後の質疑応答で監督が行っていましたが、これもその辺のところが現れていたのかなと思います。結構面白かった ですが、はたしてどこかの映画館で上映してくれるのでしょうか。全国ロードショーは無理だと思いますが、単館系でやると 結構受けそうな気がします。

ドイツ映画祭には今回見た作品の他にも面白そうな作品はたくさんあるので、時間が許す限り色々と見に行きたい企画です。 ドイツ映画というと、ヘルツォークやシュレンドルフ、ヴェンダースあたりは有名ですがそれ以降にも色々な作品が作られ、 最近は結構元気なようです(グッバイ・レーニンなどなど面白い作品が最近は多いですね)。

6月5日
今日は久しぶりに映画でも見に行こうかと思っていたものの何となくぼーっとして家でごろごろし、留守中に録画したビデオを 見たり、プロ野球の交流戦をテレビでやっていたのでそれを見たり、すっかりゆるみきっているような気がします。当初は有楽町 でやっている「ドイツ映画祭」に行ってこようかと思っ ていたのですが、ちょっと無理そうでしたので断念しました。まあ、別の日に見に行けばいいかな。さて、早く体制を立て直して いかねば。

ネット上で何気なく色々と検索していると、今週末は東北で西洋古典学会があったことを知りました。学生時代に行ったことが ありますが、哲学・文学・歴史が一緒の会場で発表をするため、哲学や文学と比べて歴史の時の方が人が多いような気がしました。 3つの分野の中で、歴史が一番取っつきやすいということもあるのでしょうが、今年はどうだったのでしょうか。その辺の所は 余り変わらないのでしょうか。

また、先週の週末は東京でも歴史学研究会の大会があり、2日目にはギリシア史関係の特集があったようです。こちらは東京で 開かれていたので聞きに行こうと思えばいけたのですが、残念ながら翌日から仕事で家を留守にするため色々と準備をしなくては ならずに聞きに行くことを諦めました。こちらのほうもどうだったのでしょうか。何となく気になります。西洋古典学会のほうは あとで「西洋古典学研究」という本になって報告のいくつかが論文として読めるようになりますが、歴史学研究会の方はそれが 論文になるかどうかは発表者次第ですし、聞きに行くべきだったのかな。

昔は色々と学会に話を聞きに行ったりすることもできたけれど、就職してしまうとなかなかそれも難しいですね。休日は疲れて 寝てしまうことも多いですし。

6月4日
今週初めからしばし外出していましたが、昨日帰宅できました。疲れはまだまだ抜けていませんが、ぼちぼちサイトをいじっていこう かとおもっています。

5月28日
本日、「ミリオンダラーベイビー」を鑑賞してきました。かなり前に原作本を買って読んでいたので非常に重い結末については 分かっていたのですが、改めて映画で見るとずしりとくるものがあります。原作と映画を比べると少しずつ違うところがあり、 原作にはモーガン・フリーマン扮する元ボクサーは登場しませんし、フランキーとマギーの関係、フランキーと娘の関係なども かなり違うようで、映画の方がその辺は詳しく描かれているような感じがします。原作でも「マクシュラ」という言葉は出てき ますが、原作ではさらっと意味について触れる程度ですが、映画ではこの言葉の意味があかされるのは終盤に来てからで、言葉 の意味を述べる場面としてこれほど重い場面はないだろうと思うところで意味があかされます。フランキーとマギーの関係に関 しては映画のような感じで二人の関係を描いていったことで、愛、生、死といった事についてより深く考えさせられるように なったのではないかと思います(原作もそう言うことを考えざるを得ない展開ですが、少々ドライな感じが)。原作と映画で 違いがあると「原作と違う」と文句を言いたくなる映画は多々ありますが、この映画に関しては原作と少々違う描き方をしたこと で残り30分くらいの間の展開に重みが増したような気がします。ボクシングで栄光を目指したマギーの夢と挫折、そして師匠の フランキーはスクラップ(モーガン・フリーマン扮する元ボクサー)のときよりもさらに重い十字架を背負ってどこかで生きて いかねばならないという非常に重い映画ですね。とりあえず、これと比べると「アビエイター」はつまらなかったとしか言いよう がないということで、今年のアカデミー賞の結果は妥当だとおもいます。

私個人としては、本作の後半で問題になる尊厳死の問題については、簡単に答えは出せそうにありません。確かにマギーのような 選択を望む人もいるでしょうし、フランキーのような事をしようと思う人もいるかもしれません。一方で同じような境遇に置かれ ながら持てる力のすべてを使って懸命に生きたクリストファー・リーブの姿などを見ていると(彼の場合はかなり恵まれていたと はいえ)どうなんだろうともおもいますし・・・。ただ、映画の方でもこの問題については肯定も否定もしていないので、この部分 に関してのみことさらに取り上げることはするべきではないのかもしれません。

5月27日
25日〜26日と徹夜していたため、その反動で今日は昼過ぎまで寝ていました。さらに前日の夕ご飯が重かったせいか、 食欲も全くわかず、夜になってようやく何かを食べる気になりました。こんな日は家でごろごろしながらDVDを見て過ごし ているのが一番です。見た作品はリドリー・スコットの初期の作品「デュエリスト」です。話はナポレオンがいた頃のフランス 軍でちょっとしたこと(将軍からの命令を伝えにいった)がきっかけで因縁をつけられた男と因縁をつけた男の間で長きに わたって続く決闘の話です。ただ、決闘がきちんと決着がつくことが無く(たびたび中止になっている)、そんな決闘が続く間に 奇妙な友情のようなものが芽生えたりしながら、王政復古の時代まで続きます。そして最後の決闘によって2人の男はどうなる のか・・・。といったところでしょうか(見ていない人のために結末は描かない方が良さそうですし)。ただ、最後のシーンは 非常に美しく、その辺はさすがリドリー・スコットといったところでしょうか。

5月26日
以前ロシア料理屋の頁というものをここのどこかに載せたことがありますが、それのトルコ料理版も作ってみようかと思う 今日この頃です。行ったことがあるお店はまだ新宿で3件、吉祥寺で1件、阿佐ヶ谷で1件程度ですが、そのうちもう少し 増えたら情報を整理してみようかと思っています。

今日はDVDで「こねこ」というロシア映画を見ました。タイトルの通り猫の映画です。なお、私は犬は飼ったことはありますが 猫は飼ったことはありません。話の内容よりも、子猫がかわいいと言うことが印象に残っています。

5月22日
午後から浅草に行って三社祭を見てきました。浅草の町を数々の神輿が練り歩き、周りはそれを眺めているという感じでしたが、 とにかく混んでいました。最近のお祭りでは神輿の担ぎ手も女性が増えているようです。雷門、浅草寺周辺はものすごい混雑で かなり疲れましたが、たまにはお祭りを見るのも良いものです。

その後は場所を六本木に移して映画を一本見てきました。リトアニアの映画でしたが、字幕が英語でそれを追いかけようとしても おいきれず、映画全体がどういう話であったのかはあまり覚えていません。字幕を追っているうちに次に進んでしまったり、字幕 の付け方が日本の映画とちょっとちがって、台詞を言い終えてしばらくしてから字幕が出てくるので、字幕を読む方も半端ですし、 話もなんだかつかめないし、慣れない言語の字幕で映画を見るのは大変です。話の内容じゃなくて字幕の話ばかり書いているのは 要するに話はなんだか分からなかったからです。たぶんDVDも出ないでしょうし、もう今回見た映画を見る機会はないと思います。 ただ、もう一度見られるのであればそのときは日本語の字幕がついていることを願います。

5月21日
ちょっと前に買ってきたDVD「ローマ帝国の滅亡」を見ています。「グラディエーター」はこれをもっと単純化して一人の男 の復讐劇・アクション映画として作り直したのだと言うことがよく分かります。ちなみに個人的には「グラディエーター」よりも こっちのほうがなんとなく好きです。マルクス=アウレリウス=アントニヌス帝の優秀な部下がいて、皇帝となったコンモドゥス に反旗を翻すという大筋は一緒ですが、グラディエーターのほうは主人公マキシマスが始まってまもなく剣闘士になってしまい、 そこからはい上がっていく物語となるのに対し、ローマ帝国の滅亡ではリヴィウスは暴君化するコンモドゥスのもとで何とか 帝国を良いものとして保とうとしたあげく、結局反乱を起こすことになります。最後にコンモドゥスと戦ってケリをつけるところ は同じですが、結末も少し違っています。

5月20日
今日は仕事が休みだったため、散髪に行ったついでにレンタルビデオを借りてきました。ジャン・ピエール・ジュネのブラックな ファンタジー映画「デリカテッセン」、エルマンノ・オルミのカンヌ受賞作「木靴の樹」という全く関連性のない作品2本を借り てきましたが、どちらも見てみたかったので借りたというのが実情です。「デリカテッセン」のほうはジャン・ピエール・ジュネ のデビュー作だそうで、下宿人をバラして販売している肉屋、水浸しの不健康そうな部屋でエスカルゴを養殖してそれを食べてい るおっさん、色々な自殺法をやっているけれど本気で死ぬつもりなのかよく分からない女性、変な鳴き声のする缶詰を作り続ける 男などが薄暗い世界(明るめの空が見えるのはエンディングのみ)で織りなすダークな、それでいて結構笑えるファンタジーです。 ただ、画面がやたらと暗い(それだけにエンディングを見ると何かほっとします)うえ、多分あわない人はとことんだめだろうな と思います。前に見た「ロストチルドレン」もそうですが、薄暗い世界で変な人たちがおりなすブラックなファンタジーを書く方が あっているような感じの監督ですね。特に、水気があってじめじめして薄暗いようなシーンをみると、本当にそんなところにいる ような感じがしてしまいます。エイリアンは薄暗いじめっとした感じの世界ではあっても奇妙な人たちが一杯というわけでは なかったし、アメリも変な人たちが織りなすお話ではあっても薄暗くなかったですし。

「木靴の樹」のほうは3時間を超える大作ですが、中身は19世紀末〜20世紀初頭の北イタリアの農村を舞台に、そこの暮らしを 淡々と書きながら、子供の靴を作るために街路樹を切ってしまい、地主によって村を追い出されるという一家の話が書かれています。 ただ、劇的な描き方ではなく、映画全体が淡々とした調子で話が進むため、あわない人にはとことんだめだろうなと思いました。 映画を見ていると言うよりも、何となく自分がイタリアの農村をうろちょろしながら見ているような感じをさせてくれる映画だと 思います。その淡々とした話の流れの中で、境界の捨て子を育てることにした新婚夫婦の話や、木靴を作るために木を勝手に切り 倒した話などが挟み込まれていきます。地主の支配を受けながらもたくましく生きている農家の人たちの様子を淡々とつづった 映画で、3時間もあるのだけれど、もう一度見返してみようかなと言う気にさせられる映画でした(実際に一度見た後にもう一度 始めから見ています)。

5月14日
仕事帰りに映画を一本、「キングダム・オブ・ヘブン」を見てきました。しかし前方に座っていたおじさんが邪魔であまり よく見えず(ふつうにいすに腰掛けてくれればいいのに浅く腰掛けているうえに帽子を浮かせてかぶるものだから・・・)。 展開早くて結構疲れました。結構良いけれど大絶賛するほどとは思えないですね(何となく説明不足だったり、登場 人物にあまり魅力を感じなかったり(除くボードワン4世&サラディン))。映像の迫力とかきれいさはさすがといった感じ でした。今回、「トロイ」「キング・アーサー」「アレキサンダー」のようなまとまった感想を書こうかとも思いましたが、 なんとなくそう言うものを書こうという気にならないので、あとで気が向いたら感想は書きます。

夜中には「酔っぱらった馬の時間」を鑑賞。1時間20分くらいで終わってしまい、え、もうおわったの?という感じでした。 物語は両親を亡くしてしまったクルド人のきょうだいの物語なのですが、難病の長男の手術台を稼ぐため12歳の次男が家長と して家を支えるべく、地雷や国境警備隊という危険があるにもかかわらず密輸団に加わって稼いでいこうとする様子や、妹が 手術代を工面するために長男を連れて嫁いでいったものの突っ返されてしまったりといった大変な状況が書かれています。 クルド人のきょうだい達の苦難の生活はこれからも続くのかと思うと、クルド人と彼らの住む世界の抱える問題というものに ついて色々と考えさせられます。

「キングダム・オブ・ヘブン」もまあ面白かったけれど、今から思い返してみると今日に関しては、EUフィルムデーの リトアニアアニメを見に行ってみた方が良かったかもしれません。全国で公開されている「キングダム・オブ・ ヘブン」はまだまだ公開しているけれど、リトアニアのアニメは多分もう見られないでしょうし。ちょっと映画のセレクトを 誤ったかなと思いましたが、後悔先に立たず。

(追記:6月23日)
映画観賞後1ヶ月以上たってみると、私はこの映画のどこが「結構良い」と思ったんだろうと、この部分を読み返し てちょっと悩んでしまいました。公開初日と言うことで余りネタバレしない方がいいと思って内容を書かなかった ということはあるにせよ、もう少し内容についての感想を書いておけば良かったかと思います。多分映像面で結構 良かったと言うことを一月前の私は言おうとしていたんだろうなとは思いますが、話のほうは長文感想を書こうと 言う気にならなかったと言うことからさほど良いとは思っていなかったのかもしれません。
後出しじゃんけん&言い訳になりますが、一本の映画としてみると、やっぱり主人公の設定&話の展開に無理があると 思います。鍛冶屋からいきなり領主として認められて、しかもエルサレム防衛の司令官になるという展開は映画を見て いても、行き当たりばったりというか何というか。それにしても、その辺のことを何も触れてないとは。前のおじさん にブロックされてまともに見られなかったせいにしておこう(笑)。

5月7日
今日は仕事帰りに「ライフ・アクアティック」を鑑賞。結構面白い映画でしたが、終了後に拍手をするほどではないかな と思いました(やっている人が結構いました)。無駄なアクションシーン、台詞のやりとりが笑いを誘うような映画ですね。 さて、明日は日曜日だけれども仕事で早起きしなくては・・・。早めに寝よう。

5月6日
今日を含めて最近見た映画は「フォービデン・ゾーン」と「ドッジボール」というバカ映画2本と、DVDを買ってきた 「ノン、あるいは支配のむなしい栄光」の計3本です。「フォービデン・ゾーン」に関してはほんと、ただのバカ映画と しか言いようがありません(ただ後半は何か飽きてきたけれど)。「ドッジボール」も何も考えずに気楽に見られるバカ 映画ですね。正直試合は適当ですし。「ノン、あるいは支配のむなしい栄光」はとにかく一度見ただけで何か書いていい のかどうか判断が難しい映画でした。簡単にいってしまえばポルトガルの敗北の歴史を1974年のモザンビークで語って いるというお話ですが、スペクタクル映画ではありません。

5月3日
ついに我が家のマックもアップグレードしました。といっても、JaguarがPantherになっただけで、決してTigerになったわけ ではありません。まだまだTiger対応のアプリケーションが少ない現実を考えるとすぐに新しいものにはできません。それに、 実はここの雑記のどこかにも書いた記憶がありますが、一度Pantherへのアップグレードを試みたことがあるのでPantherは 既に持っていたわけで、再度挑戦してようやく成功したというわけです。それにしてもなぜ前はだめだったのだろう?

それにしても、Appleを見ていると本当にこの会社は自社のOSを多くの人に使ってもらおうという気があるのか時々疑わしく なることがあります。他のソフト会社をいろいろとまわって頭を下げて自社OSに対応した商品の開発をしてもらうように頼む と言うことはしないのかなあ・・・・。シマンテックがユーティリティソフトの開発をやめたけれど、同じようなことが他の 会社でも起こらないとは限らないし。それに漢字で文章を書かないといけない人間からすると、いつまでたってもOSX対応の 外字作成ソフトが一本も販売されないということは非常に困ります。中国史関係の人名がこのままでは入力不能になってしまい ます。Switchキャンペーンを本気でやるのであれば、他のソフト会社に対する営業活動に力を入れてほしいものです。いまの ソフトの品揃えでもって十分と考えているとしたら、相当脳天気だとしか思えません・・・(使えないソフトの方が多いような きがします)。

ふと思ったのですが、ジャガーとパンサーというのはどう違うものなのでしょう?どちらも「豹」ですが。

5月1日
今日はとりあえず家で映画を見つつ本を読んだりして過ごしています。「ワイルド・レンジ」は物語の展開は正統派の西部劇 のようです。定住せずに牛を追い続けるカウボーイたちに対し、悪徳牧場主と保安官が悪役、ちょっと恋も芽生えつつ銃撃戦 をやらかして最後は正義が勝つという何かを心配したりすることなく見られる映画でした。雄大な自然の景色がきれいで、 こういうのをとるのはうまいのかな、ケビン・コスナーは。最後は何となく余計な気がしますが・・・・・。

次に見たものは「ロスト・チルドレン」。「アメリ」や「エイリアン4」、「ロング・エンゲージメント」のジャン・ピエール・ ジュネ作品です。ストーリーはさらわれた弟を助けに行く兄貴と、彼に協力する少女の話とでも言っておけばいいのでしょうか。 ただしその薄暗くてじめっとした世界にいるキャラクターはクローン人間だったり、脳みそだけだったり、シャム双生児の窃盗団 の親分がいたり、とにかくふつうではない人たちばかりです。映像的にはかなり凝った作りになってます。

あとは「ガタカ」も鑑賞。本当にこのような社会が来たらどうなるのでしょう。まあ、まだそこまでは発展してはいないと思い ますが(遺伝子を調べて遺伝病関係の事がわかると言うところまではできるようですが)、人間の様々な能力に関してもいじく ってなんとかなってしまう時代が果たしてくるのかどうかはわかりませんが、遺伝子がすべてを決める社会は、結局社会の 中での個人の生き方を狭め(映画の中ではユマ・サーマン扮するアイリーンは何となく諦めている感じでしたし、ジュード・ロウ 扮するジェロームもそんな感じ)、多様性を損ない、結果として人間社会全体にとりマイナスの要素の方が大きいと思うのですが。 才能と努力の両方がそろってはじめて人間の力は発揮できるものでしょうに。それはさておき、この映画はそのような社会で 遺伝子的には不適正者とされた主人公が努力と運(適正者でありながら未来をたたれたジェロームがたまたまいた)によって宇宙 へいけるのか・・と言う話ですが、その間にはサスペンスの要素もあり(彼の勤める会社で殺人事件がおこってちょっとやっかい なことに)、決して派手さはないもののなかなか良い映画でした。

4月30日
本日、テオ・アンゲロプロスの久しぶりの新作「エレニの旅」を鑑賞してきました。「永遠と一日」以来の新作、6年ぶりの 新作とあってか、映画館は満員でした。おかげで一番前で見る羽目になり、3時間ほど首を上に上げた状態で映画を見ていた ので、かなり疲れました。

物語は1919年、オデッサから逃げてきたギリシャ人難民たちが北ギリシアに新たな村を作り暮らし始めるところから始まり ます。そのなかに主人公のエレニがいたのですが、彼女の人生は激動のギリシャ現代史の流れに翻弄されていくことになり ます。それにしても愛するものをすべて失ってしまったエレニのこれからがどうなるのか、色々と考えさせられます。3部作 の第1作目ということなのでまあこんな終わり方でもしょうがないのかなと思いますが、重い映画ですね。

その後、近所のレンタルビデオ屋でDVDを3本借りてきました。ゴールデンウィーク中にゆっくり見る予定です。その他、 「チョコレート工場の秘密」の原作を購入。これも映画の前に読んでおこうと思います。

4月29日
今日は休日と言うことで家でごろごろしつつ、たまっていたDVD等を消化しています。その中の1本は「シテール島への 船出」です。さすがに全集でまとめ買いしてあると、何かみたいと思ったらすぐに見られて良いですね。亡命先から帰国 した無国籍老人の居場所は現代ギリシャにはなく、結局国際水域上の浮桟橋しかなく、最後は奥さんとともにどこかへと 漂流していくというのが大筋の話ですが、ラベンダー売りの老人を追いかけるうちに映画の世界に入り込み、時々現実世界 (映画の外の世界)の話に戻され、また映画の世界に戻って話が終わるという展開なので、ぼーっとしていると何時何が あったのかわからなくなりそうです。無国籍者のかつてのレジスタンスの闘士の居場所は現代ギリシャにはなく、誰のも のでもない場所に旅立たない限り居場所もないというところに、国や国境といったものの意味が現代人に重くのしかかって いるような感じを与える作品でした。

4月23日
久しぶりの映画鑑賞。一本目は「舞台よりすてきな生活」、二本目は「キッチン・ストーリー」です。ただし、寝不足が たたったのか、一本目の方は話の半分くらいは寝ていたようで・・・。二本目の方でも眠気は消えず、結局今日見た2本 については詳しい感想を書くことは無理です。何となく寝不足気味の日々が続いています・・・。

4月16日
仕事のへまは思ったほどのダメージではなく、予想より早くかたづきました。しかしこれからはこういう事のないように 気をつけていきたいものです。

帰りがけに映画を2本見てきました。一本目は「ベルンの奇蹟」です。これだけ聞くと何か分かりませんが、1954年のサッカー W杯スイス大会決勝で事前の予想を覆して西ドイツ代表が優勝したことを「ベルンの奇蹟」というのですが、この映画は単なる スポーツ物ではありません。西ドイツ代表の優勝までの道のりと、ルール地方の一労働者の家庭が徐々に再生していくまで の物語が平行して語られていきます。西ドイツ代表の優勝は国民を熱狂させ勇気を与えましたが、その辺りは街頭テレビで 力道山のプロレスを見ていた日本人とも相通じる物があるようです。戦後にソ連に抑留されていたドイツ兵捕虜の話というと、 「9000マイルの約束」という映画もありましたが、あれは故郷へ帰るドイツ人の話だったのに対し、こちらは捕虜の家族 のほうに焦点が当てられています。父親=夫が不在の間、家族は母親を中心に一生懸命にその日を暮らしていたのですが、 そこにいきなり戻ってきた父親の存在は家庭内で様々な波紋を起こし、特に主人公マティアスに父は辛くあたります。その その辺の理由はマティアスが父親不在の間にサッカー選手ヘルムート・ラーン(決勝戦で決勝点を挙げる人です)を父親の ように慕っていたことにあるようです。そしてサッカーは当初は父と子の関係をぎくしゃくさせる要因として働いています。 しかし徐々に父と子の関係も和解に向かい、2人で決勝戦の行われているベルンへと行くことになります。その辺りになると 父親がサッカーボールを使ってリフティングやオーバーヘッドキックをしているシーンがでてきます。以前の父親にとり、 サッカーは家庭の秩序や家庭における自分の居場所を脅かす物だったけれど、過酷な捕虜生活などを家族に語ったあたりから そのような心配はしなくて良いことに気がついたためでしょうか。ちなみにサッカーを題材にしていますが実際にサッカーの シーンが写されることは少なく、決勝戦のシーンくらいしかありません。写されるのはバーのテレビを見ようと集まったり、 ラジオで試合経過を聞くドイツ人の姿です。テレビやラジオにより戦後の傷跡がなかなか癒えないドイツ人たちが勇気づけられ ていく過程と一家族の再生の過程をうまく書いた一本だと思います。

で、もう一本は「コンスタンティン」です。こちらはまあ、なんというか、感想を書かなくてもいいかな。どうも2本映画を 見たとき、一方はとてもよいのにもう一本でその余韻もどっかに行ってしまうのはねえ・・・・。前に「ディープブルー」と 「リディック」を組み合わせて同じような思いをしたのに学習してないなぁ、自分。

4月10日
昨日は大きな買い物をしてしまいました。まず、前々からそろえようと思っていた「テオ・アンゲロプロス全集」の2巻と 4巻を購入し、これですべてそろいました。時間があるときにでもゆっくりと見ようと思っていますが一本が長いから、 それが問題です。それにしてもアンゲロプロスがDVDになって長編がみられるようになるとは思いませんでした。意外 な作品がDVDとして販売されたり、色々な特典が付いたり、DVDは売り手の工夫で色々なことができるのかと改めて 思います。(昔のビデオの頃では考えられませんね)

その他にはポリュビオス「世界史」1巻を購入。こちらはサイト更新の史料としていろいろと使っていくことになります。 っして帰りに「エターナル・サンシャイン」を見に行ってきました。時系列がかなり入れ替わったりするのでそれを追い かけるのに一苦労。後でパンフレットを見て時間の流れがようやく分かりました。途中で寝るとなんだかよく分からなく なるので、体調が良い時に集中してみましょう。主人公の脳内と脳外でそれぞれ話が進んでいくのですが、人間の記憶と いうものは思い違いがあったり、自分の都合にあわせて改変してしまったりということがあるわけで・・・

その他、現在「テン・カウント」と「ポンペイの4日間」を読み始めたところです。とりあえず読み終わったら読書 コーナーにでも挙げておきますが、「テン・カウント」には映画「ミリオンダラー・ベイビー」の原作が入っています。 そこからいきなり読んだのですが、後半(というか終わり4分の1くらい)は非常に重い話になっています。

4月8日
ちょっと前のことになりますが、国立博物館にて「ベルリン博物館の至宝」展を鑑賞してきました。閉館1時間くらい前に 見に行ったので、正直なところかなり駆け足になってしまい後半の絵画関係についてはかなり駆け足で見てきたためにあまり しっかりと見ていないのですが、前半の古代エジプトやオリエントに関する展示をじっくりと楽しんでくることができました。 実際、展示物の大きさや数からは古代エジプトとオリエント関係がもっとも充実していたのではないかと思われます。 ギリシア・ローマ関係の展示物もいくつか来ていましたが、同じベルリンの博物館島にあるペルガモン博物館の展示物は 来ていなかったような気がします。あそこから色々と来ればもっと見応えがあったように思いますが、簡単には持ち出せない のでしょう。

4月2日
「ナショナル・トレジャー」鑑賞。しかし独立宣言を盗みに行くところと盗んで出てきたところの間がすっぽりと抜けています。 眠いときはどんなシーンであっても眠くなると言うことで・・・・。どこかのサイトで「社会科見学」というコメントをしている ところがありましたが、確かにそんな感想を抱くのも分かるような気がします。名所巡りとアクションを組み合わせたとでも言えば 良いのでしょうか、まあそんな感じの映画です。登場する悪役があまり悪役っぽく見えないこと、少年時代の姿と成人後のニコラス・ ケイジのギャップ、FBI捜査官をああいう設定にする必要は何かあったのか、等々・・・・ひっかかるところはいくつかありました。 それにしてもアクション映画で寝るのって何時以来だろう?

帰りに本屋で古代ローマ関係の本を2冊購入。一冊はNHKラジオの番組テキストです。昔は年4冊だった歴史番組のテキストも2冊 に減らされてしまったようで、ラジオ講座ってそんなに人気がないのかなと思ってしまいました。確かにラジオ講座はテレビと違って 画像がないという点でかなり辛いですが・・・。もう1冊は文庫クセジュの古代ローマの生活に関する本です。どちらも古代の生活に 関する本なので、両方読んで比べてみようかと。そういえば「ポンペイの4日間」というヴェスヴィオ火山噴火直前の頃のポンペイを 舞台にしたサスペンス小説がでたようですね。

4月1日
今年もまたエイプリルフールの日がやってきました。そういえば去年は何を書いたのかと思ってみてみると、eiga.comの 特集頁をネタにしてそれだけでおわっていました。自分でネタを考えても余りよい物が思い浮かばないので今回も同じ路線 でやってみようかと思います。eiga.comを見てみ ると、交渉人孫正義とか容疑者堤義明とか何となく時事ネタっぽいだじゃれがでています。個人的には去年の方が面白かったような きがしますが・・・・。

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